数千円で買えるノーブランドから、何十万円もする有名ブランドまで、スーツケースは選択肢が多いので悩んでしまうもの。
そこで本記事では、スーツケースを選ぶときのポイントを詳しくまとめました。サイズの選び方など、メリット・デメリットを交えながら解説しています。
ぜひ、参考にしてくださいね。
パラオタイムス編集部のおすすめスーツケースまとめ
スーツケースを選ぶときのポイント6つ
ここでは、スーツケースを購入する前にチェックしておきたいポイントを解説しています。
- 旅行日数で「サイズ(容量)」を決めよう
- 本体強度は「ハードorソフト」で決まる
- 大きな荷物も入る「片面開き」整理しやすい「両面開き」
- 高強度の「フレーム」or柔軟性の「ファスナー」
- 衝撃に強い「2輪」or 手が疲れない「4輪」
- 荷物が多い方は「拡張機能付き」がおすすめ
1.スーツケースの大きさは旅行日数で決めよう
スーツケースの大きさは、何泊するかで決めましょう。一般的には、1泊あたり10Lと言われていますが、少し余裕を持ったサイズがおすすめです。
下記に、老舗スーツケースメーカーSUNCOが推奨しているサイズの目安をまとめました。
- 1〜2泊:〜40L(機内持ち込みサイズ)
- 3〜4泊:40〜60L
- 5〜7泊:60〜90L
- 10泊以上:90〜100L
機内持ち込みは航空会社によってサイズが異なる
機内持ち込みができるサイズは最大40Lですが、航空会社や国内線・国際線、座席数などによって異なります。
一般的な機内持ち込みのサイズは下記の通りです。
- 3辺の和:115cm以内(縦:55cm以内、横:40cm以内、奥行:25cm以内)
- 総重量:10kg以内
また、国内線で座席数が100席未満のフライトは、持ち込みできるサイズが異なります。
- 3辺の和:100cm以内(縦:45cm以内、横:35cm以内、奥行:20cm以内)
- 総重量:10kg以内
LCCと呼ばれる格安航空会社は、機内持ち込みのサイズや重さが細かく決まっているので注意しましょう。詳細は、下記のリンク先よりご確認ください。
- ジェットスター:機内持込手荷物の条件について
- エアアジア:荷物について
- ピーチ:機内持ち込みの手荷物について
2. 軽さ重視ならソフトケース、衝撃に強いのはハードケース
スーツケースは、布製の「ソフトケース」と、プラスティックやアルミなど硬い素材でつくられた「ハードケース」に大別されます。
- 布製のソフトケース
- 硬い素材のハードケース
ここからは、それぞれのメリット、デメリットを説明していきます。
ソフトケースのメリット、デメリット
出典:楽天市場
布製のスーツケースを「ソフトケース」と呼びます。布で作られているので、軽くて価格も安いのが最大のメリットです。
スーツケース本体が軽く、重量オーバーになる心配も少なく、手荷物を軽くしたい方にもおすすめです。
また、ほとんどのソフトケースには、前側に収納ポケットがついています。タブレットや資料など、取り出す頻度が高いものを入れるのに大活躍するでしょう。
ただ、衝撃やナイフなど鋭利なものに弱いというデメリットもあります。
▼ソフトケースのメリット
- 軽い
- 価格が安い
- 外側にポケットがある
- 片面開きなので大きな物を収納できる
▼ソフトケースのデメリット
- 衝撃に弱く、荷物に衝撃が伝わりやすい
- 南京錠タイプの外付け鍵が多く、防犯性が低い
ハードケースのメリット、デメリット
出典:楽天市場
プラスティックやアルミなど、硬い素材で作られたスーツケースを「ハードケース」と呼びます。
スーツケースの中央が開く「両面開き」が多いので、大きな収納スペースが2か所に分かれており、長期旅行などで荷物が多い場合でも整理整頓しやすいのがメリットです。
また、外からの衝撃に強く、お酒や香水などのワレモノも安心して運ぶことができます。ナイフなど鋭利なもので刺されても貫通しにくいので、セキュリティ重視の方におすすめです。
ただ、スーツケース本体が重いため、手荷物預け入れの際は重量オーバーに注意しましょう。
▼ハードケースのメリット
- 安全性、防犯性に優れている
- 衝撃に強いので、ワレモノを安心して運べる
- 両面開きなので、収納スペースが2か所もある
▼ハードケースのデメリット
- 重い
- 価格が高い
- ボディに傷がつきやすい
3.荷物を取り出しやすい片面開き、長期旅行に役立つ両面開き
スーツケースは、収納スペースが1か所の「片面開き」と、収納スペースが2か所ある「両面開き」に大別されます。
- 片面開き(ソフトケースに多い)
- 両面開き(ハードケースに多い)
ここでは、それぞれのメリット、デメリットを紹介していきます。
片面開きのメリット、デメリット
出典:楽天市場
スーツケースの前側が開くタイプを「片面開き」と呼びます。
片面開きは、大きな収納スペースが1か所のみで、ソフトケースに多いのが特徴です。ソフトケースは布製なので「片面開き」は水や衝撃には弱いのがデメリットとなります。
最大のメリットは、スーツケースの開閉に場所をとらないこと。空港や電車の中など、狭いところでも簡単に荷物を取り出すことができます。
また、片面開きは、収納スペースが分割されていないので、パッキングしやすく、大きい荷物を入れることも可能です。
メリット | デメリット |
・空港や電車など狭いスペースでも荷物を取り出しやすい ・収納スペースが深いので大きい荷物も入れやすい |
・衝撃に弱い ・防犯性が低い |
両面開きのメリット、デメリット
出典:楽天市場
スーツケースの中央が開くタイプを「両面開き」と呼びます。このタイプは、ハードケースのスーツケースに多いのが特徴です。
両面開きは、スーツケースを開けるとき、床に寝かせて広げなければなりません。空港や電車など狭いスペースでは、スーツケースから荷物を取り出しにくいのがデメリットです。
しかし、収納スペースが2か所に分かれているので、荷物を整理しやすいのがメリットと言えるでしょう。長期旅行など荷物が多いときは、整理整頓しやすい両面開きがおすすめです。
メリット | デメリット |
・整理整頓しやすい ・収納スペースが多い |
・開閉するのに場所をとる ・大きいものは収納しにくい |
4.軽くて安いのはファスナー、防犯重視ならフレーム
ハードケースは、開閉部分が金属製の「フレームタイプ」と、ファスナーで開け閉めする「ファスナータイプ」に大別されます。
- フレームタイプ(ハードケースのみ)
- ファスナータイプ(ソフトケース、ハードケース)
ここからは、それぞれのメリット、デメリットを紹介していきます。
フレームタイプのメリット、デメリット
出典:楽天市場
スーツケースの開閉部分が金属製のハードケースを「フレームタイプ」と呼びます。
フレームタイプは、防水性や防犯性に優れており、衝撃に強いのが特徴です。セキュリティー重視の方は、フレームタイプのスーツケースを選びましょう。
デメリットは、スーツケースの本体重量が重いこと。重いものを運ぶときや、荷物が多くなってしまったときに重量オーバーとなる可能性があるので注意が必要です。
メリット | デメリット |
・横からの衝撃に強い ・安全性、防犯性に優れている ・お酒や香水など割れ物が壊れにくい |
・価格が高い ・スーツケース本体が重い ・ハードケースのみ、ソフトケースにはない |
ファスナータイプのメリット、デメリット
出典:楽天市場
開け閉めをファスナーで行うスーツケースを「ファスナータイプ」と呼びます。
ファスナー部分は布なので、金属製のフレームタイプと比べると、衝撃に弱く防犯性が低いのがデメリットです。
一方、ファスナータイプのメリットは、軽くて柔軟性があること。本体重量が軽いので、女性や子供も運びやすいのが特徴です。
また、価格が安いので、コスパ重視の方はファスナータイプを選ぶと良いでしょう。
メリット | デメリット |
・価格が安い ・軽いので運びやすい ・柔軟性があるので荷物を詰め込みやすい |
・衝撃に弱い ・防犯性が低い |
アメリカ旅行ならTSAロックの鍵付きがおすすめ
出典:楽天市場
セキュリティが厳しいアメリカでは、入国する際に「スーツケースに鍵をかけてはいけない」というルールがあります。
しかし、アメリカ運輸保安局で認められている「TSAロック」搭載のスーツケースであれば、鍵をかけたまま荷物を預けることができます。
グアムやハワイを含む、アメリカへ旅行にいく場合は、TSAロック搭載のスーツケースを選びましょう。また、アメリカ乗り換えで他の国に行く方も、TSAロック搭載がおすすめです。
フレームタイプ、ファスナータイプ、どちらもTSAロックに対応しています。
5.小回りがきくのは4輪、耐久性があるのは2輪
キャスターは、スーツケースの下についている小さな車輪のことで、本体重量を支えながら、スーツケースを移動させてくれるパーツです。
車輪が4つある「4輪キャスター」と、車輪が2つある「2輪キャスター」の2種類に大別されます。ここからは、それぞれのメリット、デメリットを紹介していきます。
4輪キャスターのメリット、デメリット
出典:楽天市場
4輪キャスターは、スーツケースを斜めにしなくても、自由に動かせるのが特徴です。
キャスターは、360度回転するので、小回りがききます。そのため、荷物が重くても運びやすく、疲れにくいので女性におすすめです。
ただ、電車などの揺れには弱く、手で押さえていないと勝手にスーツケースが動いてしまうデメリットがあります。電車移動が多い方は、ストッパー付きの4輪キャスターを選ぶと良いでしょう。
メリット | デメリット |
・斜めにしなくても動かせるので疲れにくい ・キャスターが360度回転するので小回りがきく ・女性や子供も荷物を運びやすい |
・凸凹している道は進みにくい ・電車の中などで勝手に動く ・ゴロゴロ音が大きい |
2輪キャスターのメリット、デメリット
出典:楽天市場
2輪キャスターは、スーツケースを斜めにして運ぶのが特徴です。スーツケースを立てたまま動かすことができないので、これが4輪キャスターとの大きな違いとなります。
キャスターが固定されているので、安定した走行となり、荷物への衝撃も少ないのがメリットです。また、2輪キャスターは、スーツケースを運ぶときのゴロゴロ音が少ないので、早朝や深夜の移動が多い方にもおすすめです。
ただ、斜めにしないと動かないので、疲れやすいのがデメリットと言えるでしょう。
メリット | デメリット |
・振動や衝撃に強い ・凸凹している道も進みやすい ・キャスターが壊れにくい ・立てて置いても動かず固定されている |
・疲れやすい ・横に動かすことができない ・小回りがきかない |
ゴロゴロ音が気になる方は静音キャスターがおすすめ
出典:楽天市場
スーツケースの音が気になる方は「静音(サイレント)キャスター」を選びましょう。
一般的に、車輪の数が少ない「2輪キャスター」は、4輪より音が静かとされていますが、それよりもっと静かなのが「静音キャスター」です。
静音キャスターは、地面から伝わる振動を吸収し、音があまり出ないよう設計されています。そのため、振動で手が疲れることもありません。
また、凸凹している道も進みやすいというメリットもあります。
6.荷物が増えやすい方は“エキスパンダブル機能”がおすすめ
出典:楽天市場
旅行でお土産を購入すると、帰りの荷物が増えますよね。そんなときに便利なのが拡張機能がついているスーツケースです。
下記機能があると、容量を増やすことができるので、スーツケースを選ぶときにチェックしましょう。
- エキスパンダブル機能
- マチアップ機能
メーカーによって異なりますが、拡張機能を使うと、20%ほど容量を増やすことが可能です。たとえば、容量80Lのスーツケースであれば、90L以上の大きさになります。
ショッピングが好きな方は、拡張機能がついているスーツケースがおすすめです。
スーツケースのおすすめ人気メーカー3選
ここでは、世界的に有名なスーツケースのメーカーを3つ紹介しています。スーツケースを選ぶときの参考にしてくださいね。
RIMOWA(リモワ)
出典:楽天市場
RIMOWA(リモワ)は、120年の伝統を誇るドイツの高級スーツケースメーカーです。
長く使える頑丈な「アルミニウム製」と、プラスティックの一種である「ポリカーボネート製」の2種類あります。
アルミニウム製なら、不動の大人気モデル「クラシック」シリーズがおすすめです。
クラシックは、取手部分がレザー、少し角ばったデザインなので、レトロな印象を与えます。さらに、使えば使うほど味が出るので、経年変化を楽しむことができるのが魅力です。
ポリカーボネート製なら、定番の「エッセンシャル」シリーズをおすすめします。
エッセンシャルは、軽さと耐久性に優れており、RIMOWAの中で最も軽いのが特徴です。疲れにくいスーツケースを探している方はエッセンシャルを選びましょう。
RIMOWAは、下記のような方におすすめです。
- セキュリティを重視している
- 海外旅行が大好きでスーツケースをよく使う
- とにかくお洒落でカッコいいスーツケースが欲しい
- 高級感のあるスタイリッシュなデザインを探している
- 頑丈で壊れにくいスーツケースが欲しい
ace.(エース)
出典:楽天市場
ace.(エース)は、日本の老舗スーツケースメーカーで、布製の「ソフトケース」と硬い素材の「ハードケース」があります。
拡張機能や、ゴロゴロ音が少ない静音キャスターなど、日本ならではの細やかな機能が付いているのが特徴です。
なかでも、小旅行からビジネス出張まで使える「パリセイド」シリーズをおすすめします。
パリセイドは、フロントポケットがついているので、スーツケースを立てたまま荷物を取り出すことが可能。電子機器類やガイドブックなど、取り出す頻度が高いものを収納できるので、旅行や出張で大活躍するでしょう。
特に、下記のような方は、ace.(エース)がおすすめです。
- 安すぎず高すぎないスーツケースが欲しい
- 音が静かなスーツケースを探している
- ビジネス出張用のスーツケースを探している
- 拡張機能がついたスーツケースが欲しい
Samsonite(サムソナイト)
出典:楽天市場
Samsonite(サムソナイト)は、アメリカ発のスーツケースメーカーで、硬い素材の「ハードケース」と布製の「ソフトケース」を販売しています。
なかでも、ハードケースは、自社開発の素材「Curv®(カーヴ)」を使用しているのが最大の特徴です。この独自素材は、耐久性と軽量性に優れており、ソフトケースにも負けない軽さを誇ります。
なかでも、最も軽い「コスモライト」シリーズがおすすめです。
一般的な68Lスーツケースの重さは4〜5kgですが、コスモライトは約2.3kgと驚異の軽さを誇ります。「ハードケースは重いから嫌だな…」と思っている方におすすめです。
特に下記のような方は、Samsoniteを買って損はないでしょう。
- 衝撃に強いハードケースが欲しいけど軽さも重視したい
- 個性的なデザインのスーツケースを探している
- 軽量性も防犯性も高いスーツケースが欲しい
使用頻度が高くない場合は、スーツケースのレンタルがおすすめ
出典:エースサービス
「年に1回しかスーツケースを使用しない」「自宅にスーツケースを置く場所がない」といった場合は、レンタルをおすすめします。
▼こんな人にもおすすめ!
- 購入前に使用感を試したい
- 高級ブランドを低価格で試してみたい
- 旅行先に応じて気分を変えてみたい
- スーツケースの買い替えを検討している
旅の大切なお供となるスーツケースには、こだわりたい方も少なくないはず。エースサービス
なら、スーツケースのタイプや色、レンタル期間など、自分にぴったりの条件からお好みの商品を必要な時だけレンタルすることができます。
また、使っているうちにキズがついてしまったり、空港やホテルの預け入れで破損してしまっても、故意または不適切な使用でない限り修理等の負担なく返却できる点も魅力です。
▼サービス詳細を見る
出典:エースサービス
出典:エースサービス
まとめ|旅行日数や目的に合わせてスーツケースを選ぼう
旅行や出張など、使用目的に合わせてスーツケースを選びましょう。下記に、今回紹介したスーツケース選びのポイントをまとめました。
- サイズ(容量)は旅行日数で決める
- 軽さ重視なら「ソフトケース」衝撃に強いのは「ハードケース」
- 荷物の取り出しが簡単な「片面開き」長期旅行に役立つ「両面開き」
- 軽くて安いのは「ファスナー」防犯重視なら「フレーム」
- 小回りがきくのは「4輪」耐久性があるのは「2輪」
- 荷物が増えやすい方は「拡張機能付き」がおすすめ
また「利用目的で選ぼう!おすすめのスーツケース14選」では、ビジネス向けや海外旅行用など、おすすめのスーツケースを紹介しています。スーツケースを探している方は、ぜひ参考にしてくださいね。