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パラオ国際空港の利用ガイド|出国前後のエリアや送迎情報、深夜発着便の過ごし方

パラオ国際空港の利用ガイド|出国前後のエリアや送迎情報、深夜発着便の過ごし方

パラオの玄関口「パラオ国際空港(正式名:ロマン・トゥメトゥール国際空港)」。パラオへの入国・出国時ともに利用する空港です。

出国手続き前・後エリア、空港から市内までの各移動手段、深夜発着便搭乗までのおすすめの過ごし方など、空港に関する情報を徹底解説・この記事を読めば、パラオ国際空港を利用する際に悩まずに済みます。
※記事内1ドル=108円で表記しています

パラオ国際空港はどんな空港?

パラオ国際空港は、バベルダオブ島にあるパラオ唯一の国際空港です。ダウンタウンのコロールまで車で20分ほどの位置ですが、周辺に宿やレストランなどはほとんどありません。

パラオに到着したときに気になることの一つにインターネット事情がありますが、筆者が2019年6月に利用したときにはフリーWi-Fiが利用できました。メールアドレスやパスワードなどを入力することなくかんたんに接続でき、YouTubeなどの動画も見られるほどの速度です。

空港内にはどのような施設が揃っているのでしょうか。出国手続き前後のエリアでそれぞれ見ていきましょう。

出国手続き前のエリア

パラオの人口は約2万人ということもあり、国際空港といえど小規模な空港です。チェックインカウンターは3つしかなく、各航空会社の出発便の時間にあわせて、チェックインカウンターがオープンします。

1、2階にはカフェとレストランがありますが、筆者が利用した深夜便発着の時間帯は残念ながら営業していませんでした。深夜発便に乗る際、出国前に空港でなにか食べたい方は、事前に購入しておくか、出国後エリアの飲食店で購入しましょう。

IMPAC TOURSのデスク

1階にはツアー会社やレンタカー会社のデスクなども数店舗あり、その場でレンタカーやマリンアクティビティの予約ができます。

参照:Terminal | palau-airport(英語)

出国手続き後のエリア

セキュリティーゲートを通過すると、すぐに搭乗口です。搭乗ゲートは全部で3つあり、それぞれ間隔は数メートルしか離れていないので、搭乗口まで迷うことはないでしょう。

唯一ある飲食店「Ocean View Cafe Bar」

出国手続き後にある飲食店は「Ocean View Cafe Bar」一軒のみで、深夜発の時間帯も営業しています。ただしセキュリティーゲートを通過した後にあるため、到着便の方は利用できません。

免税店「Duty Free Shop」

「Duty Free Shop」も一軒あります。深夜発の時間帯も営業していますが、扱っている商品数はそこまで多くありません。

とはいえ、Tシャツやチョコレートなどの定番土産も売っているので、買いそびれた方はこちらで買うといいでしょう。販売価格はダウンタウンのショッピングセンターと差がないようでした。

パラオ国際空港〜市内間の送迎・移動手段

パラオ国際空港は、パラオで最も大きい島であるバベルダオブ島にあり、中心地であるコロール島のダウンタウンまでは車で20分ほどの距離です。他国と比べて公共交通機関の乏しいパラオでは、空港からの移動手段として送迎サービスやタクシーを利用することになります。

それぞれの移動手段を見てみましょう。

1. ツアー会社の送迎サービスを利用する

ツアー会社によっては送迎シャトルサービスを行っており、空港への到着時間や出発時間を伝えることで、現地スタッフが送迎してくれます。空港到着時は、ミートスペースでボードを持ったスタッフが待機しているので、迷うことなく宿泊先に向かえます。

日本語で予約のできるベラウツアーでは、空港~ホテル間の送迎を片道25USドル(約2,700円)、往復40USドル(約4,320円)で対応してくれます。

2. ホテルの送迎サービスを利用する

パラオのホテルのほとんどがダウンタウン付近にあるということもあり、多くのホテルは送迎サービスを提供しています。

金額はホテルによって変わりますが、筆者が宿泊した「West Coral Resort Apartment」では早朝にも関わらず10USドル(約1,080円)で送迎してくれました。まずは自身の宿泊先に送迎サービスがあるのか確認してみましょう。

3. タクシーを利用する

パラオのタクシーは基本的に予約制のため、電話連絡をして空港まで来てもらう必要があります。日本のように流しのタクシーは走っておらず、空港に到着してもすぐに利用できない可能性があるため注意しておきましょう。タクシーはメーター制ではないため、到着地までの値段を交渉して乗り込みましょう。

空港に向かう際には、ホテルやレストランで呼んでもらうこともできるので、店員に声をかけてみてください。

4. レンタカーを利用する

レンタカー会社の中には、空港で車を借りて返却できるサービスがあります。

空港にも4つのレンタカー会社のデスクがありますが、当日だと車の空きがない場合もあり、深夜着だとそもそもデスクが営業していないこともあります。各社Webサイトで予約を受け付けているので、旅行の日程にあわせて事前に確認しておきましょう。

また、到着時間によってはダウンタウンまで車をとりに行く必要があるので、受け取り場所も併せて確認しておいてください。なお、空港のレンタカーカウンターでの応対は基本的に英語です。

おもなレンタカー会社

レンタカーを利用する前に確認したいこと

パラオでレンタカー利用する一番のメリットは、自分の好きなタイミングにストレスなく移動ができる点です。また、パラオでは日本の免許証があれば運転することができるので、レンタカーを借りるハードルが低くなっています。

前述したとおり、パラオには流しのタクシーがなく、電車やバスといった公共交通機関もないため、その都度移動手段を自分で手配するのはとても面倒です。これらの手間が全てなくなると思うと、とても嬉しいですよね。

このほかに、レンタカーを利用する際に確認したいこととして、下記が挙げられます。

  • 21歳未満の運転は認められていない
  • 日本とは逆の右側通行であること
  • 街中の制限速度は時速15~25マイル(約24km~40km)、郊外の制限速度は35マイル(約56km)
  • 信号が赤でも右折レーンにいれば右折可能
  • ガソリンスタンドの営業時間が早いため補給を忘れずに

下記の記事では、パラオのおすすめのレンタカーやその予約方法、パラオで運転するときの交通ルールや注意事項を紹介しています。どうぞ参考にしてください。

パラオ旅行におすすめのレンタカー会社3選|予約方法や注意事項、交通ルールも

パラオ国際空港の深夜発着便での過ごし方

日本からパラオに向かう際、2019年8月時点ではほとんどが経由便を利用することになり、韓国もしくはグアムを経由するのが一般的です(一部、時期によって直行のチャーター便が飛んでいます)。そのため、深夜にパラオに到着する、あるいは深夜にパラオを発つ方も多いかと思います。たとえば、グアムに向かうユナイテッド航空だと深夜2:35発、韓国に向かうアシアナ航空だと4:40発などです。

しかし、空港内には営業しているお店が少なく、空港周辺にもお店はありません。深夜発着便を利用した際の過ごし方を事前に考えておきましょう。

【日本→パラオ国際空港】深夜到着便を利用する場合

パラオに深夜に到着した場合は、各種送迎サービスを利用し、そのまま宿泊先へ向かうことをおすすめします。到着ロビーにはゆっくり休める場所はなく、深夜に唯一空いているカフェは制限エリア内にあるため利用できないためです。

また、空港の周りは明かりすら無く、時間をつぶすこともできません。旅の疲れをしっかりととり、日が出てからアクティブに行動するためにも、可能であればアーリーチェックインをして睡眠をとってください。

筆者が宿泊した「West Coral Resort Apartment」では追加料金なしで、朝の4時頃に部屋に入れてもらえました。ホテルや時期によって異なるので、アーリーチェックインが可能か、費用は別途必要かなど、事前に確認しておきましょう。

パラオまでの機内ではゆっくり身体を休めよう

前述したとおり、パラオに向かう飛行機は経由便がほとんどで、行きも帰りも深夜発着になることが多いです。そのため、深夜発着便を利用する場合は、機内ではとにかく睡眠をとることをおすすめします。

パラオは日本と時差がないので、睡眠サイクルを崩さないためにも日本で寝ている時間は睡眠をとることが大切です。そうすることで、パラオに到着した日は朝から問題なく活動できます。

パラオ旅行の飛行機ガイド|フライト時間や経由地、機内でのおすすめの過ごし方

【パラオ国際空港→日本】深夜出発便を利用する場合

深夜発の場合は、出発までの時間をダウンタウンやホテル併設のバーなどで過ごすことをおすすめします。日本と異なり、パラオのお店はほとんどが22時には閉まってしまいますが、バーなら深夜まで営業しています。

海のすぐそばにあるテラスが自慢の「Rip Tide Beach Bar&Grill」は深夜まで営業しているので、ギリギリまでパラオの夜を楽しめます。

離陸時間の2時間前に空港へ到着するように、あらかじめタクシーや送迎サービスを予約しておき、時間いっぱいまでパラオの夜を楽しみましょう。

また、ホテルによってはレイトチェックアウトを実施し、出発の時間まで滞在できるところもあるので、宿泊先に事前に確認してみてください。

設備の拡充が進むパラオ国際空港

世界各国で1,000回以上のフライトを経験している筆者ですが、パラオほど小さな国際空港は片手で数えるほどしかありません。羽田や成田空港のような施設ではないということを念頭においておきましょう。

しかし、近年では空港内でフリーWi-Fiが使えるようになったり、深夜便に合わせて制限エリア内の飲食店も営業していたりと、最低限の設備は整っています。2020年にはラウンジの工事完了も予定しており、さらに環境は良くなることでしょう。

深夜出発便の場合は、空港の外で過ごすのも一つの手段であることを考え、スケジュールを組んでみてはいかがでしょうか。

(執筆・写真協力:片岡力也)