パラオは大阪とほぼ同じ経度にあり、日本との時差がありません。そのため、ヨーロッパやアメリカ旅行の際に起きる時差ボケになることがないため、到着後からすぐに観光できます。
また、帰国後に体内の時差調整に時間をかける必要もないので、通常の生活にすぐ戻ることが可能です。少しハードですが、仕事後にパラオに向かい、帰国したその足で職場に向かうなんてことも。
時差がないからこそできる、パラオでの到着日と帰国日のおすすめの過ごし方をご紹介します。
パラオと日本の位置関係
パラオはミクロネシア州に位置する人口2万人ほどの小さな島国。日本の真南にあるため日本との時差はなく、サマータイムもないので、1年中日本と同じように時間が経過します。
海外にも関わらず、腕時計の針を進めたりスマートフォンの設定を変更する必要はなく、体内時計も狂うことはありません。
ただし、日本からパラオに向かう場合、2020年2月時点で定期の直行便はなく、経由便を利用する必要があります。おもな経由地はグアム、韓国(ソウル)、台北の3地点で、グアムを経由する場合は日本時間+1時間、台北なら日本時間−1時間の時差があるので、乗り継ぎの際はフライト時間に気をつけましょう。現地の空港の時計をチェックしておくと安心です。
また、機内では日本時間に合わせて行動することをおすすめします。筆者の場合、韓国の深夜に離陸し、パラオには早朝に到着する飛行機だったので、機内では睡眠をとることに集中しました。おかげで、到着した日から疲れを一切感じずに観光ができました。
日本からパラオへのアクセス
日本からパラオへのフライトは、グアム、韓国(ソウル)、台北を経由する行き方が一般的です。
繁盛期には、直行のチャーター便(JAL、ANA)があります。2020年2月11日からは、成田発のチャーター便(スカイマーク)の運行が開始されました。このチャーター便は、同年夏頃に定期便も検討されています。今後、ますますパラオへ行きやすくなるでしょう。
グアム経由便
- フライト時間:5.5時間
- 運航スケジュール:週6便
韓国(ソウル)経由便
- フライト時間:7.5時間
- 運航スケジュール:週4便
台北経由便
- フライト時間:8.5時間
- 運航スケジュール:週4便
直行のチャーター便(成田→パラオ)
- フライト時間:4.5時間
- 運航スケジュール:【JAL】ゴールデンウィークや7~9月に数便、【ANA】2月に数便、【スカイマーク】2月〜3月に数便、2020年夏頃に定期便の開始を検討
日本からパラオへ、到着日の過ごし方
日本からパラオに向かう場合、ほとんどの飛行機がグアム、ソウル、台湾といった他国を経由してパラオに入ることになります。深夜や早朝着になることが多く、到着後は一旦ホテルで休むことになるでしょう。機内では十分に睡眠をとり、パラオ到着後もしっかりと休憩をとるために、ホテルで体調を整えることをおすすめします。
ホテルに到着したら、ホテル近辺になにがあるのかを把握しておくことは大切です。レストランやスーパーマーケットなど、位置とあわせて営業時間も調べておきましょう。ガイドマップには載っていない地元の人気店を見つけることができるかもしれません。
おすすめの過ごし方1. 現地のパラオ人と触れ合う
パラオ到着初日からがっつりと観光したくなりますが、各オプショナルツアーへの参加は翌日以降をおすすめします。ツアー出発時間は朝8時台など朝の出発が多く、到着日の計画は現実的ではないためです。
そこで、2日目以降の観光・アクティビティを充実させるため、初日はパラオのさまざまな情報をキャッチしに行くことをおすすめします。パラオのことは、パラオ人に聞いてみましょう!
筆者の場合、早朝の3時頃にパラオに到着したので、9時頃までホテルで睡眠をとり、その後、あらゆるパラオ人と会話をするために出かけることにしました。街中で出会うパラオ人は、話しかけても嫌な顔をせず、楽しそうにパラオの歴史や文化を教えてくれました。その日は仲良くなったパラオ人と飲みに行き、後日なんとその方がパラオのガイドをしてくれたのです!
パラオ人は非常に気さくで、英語も堪能なので、インターネットやガイドブックに載っていないリアルなパラオを教えてくれます。彼らの多くは親日なので、私たちが日本から来たといえばきっと喜んでくれます。
お土産屋の店員やホテルスタッフ、街中で出会ったパラオ人などに話しかけてみてはいかがでしょうか。
もし話しかけるのが難しい方は、現地のスーパーマーケットへ行ってみてはいかがでしょうか。お土産屋と異なり、スーパーなら現地の人が必要としているものが揃っています。
野菜や果物、肉や魚に加工品などを見ているとパラオ人の生活が回想できるはずです。とくに『スランゲルズ』はパラオ人に人気の大衆向けスーパーなので一度足を運んでみるとよいでしょう。
Surangel and Sons Co. – Where customer is King!
おすすめの過ごし方2. パラオの伝統料理を食す
現地の食を知ることで、その国の文化や歴史が紐解かれることはよくあることです。海に囲まれたパラオでは、やはりシーフトード料理が人気で、マングローブ蟹やシャコ貝などがパラオ名物。さらに、フルーツしか食べずに育ったフルーツバットと呼ばれるコウモリのスープは、見た目はグロテスクながら鶏肉のような味わいで、一度は体験してみたいと注文する日本人も少なくないとか。
パラオのダウンタウン・コロールにあるレストラン『モグモグ(MOGMOG)』は、パラオでもよく食べられているタロイモ料理や、マングローブ蟹を使用した名物料理、フルーツバットのスープも楽しめます。
コロールにはさまざまなレストランが集まっているので、昼夜問わずさまざまなお店を開拓してみるのもおもしろいです。ガイドブックの情報もよいですが、ぜひ現地のパラオ人にもおすすめのレストランを尋ねてみてください。
【レストラン情報】
- 店名:モグモグ(MOGMOG)
- 住所:Koror Palau
- 営業時間:月曜~土曜日 11:00~22:00、日曜日17:00~22:00
- 価格帯:30~50USドル
パラオから日本へ、帰国日の過ごし方
日本―パラオ間は、韓国やグアムを経由し、深夜・早朝に飛行機が飛ぶ帰国便が多いです。せっかくのパラオ旅行ですから、時間ギリギリまで全力で遊び尽くしましょう。
おすすめの過ごし方3. ギリギリまでパラオの夜を楽しむ
筆者の場合、早朝にパラオを発つ飛行機だったので、ホテルを朝の2時にチェックアウトする必要がありました。ただ、ここで寝てしまうと日本に帰ってから生活リズムが崩れます。ギリギリまでパラオを楽しみたい! と思い、近くのバーを探すことに。
結局、夜1時くらいまで近くのバーでパラオ人の友人と飲み、その後、空港での待ち時間と飛行機の中でぐっすり眠りにつくことに。そのおかげで帰国後も生活リズムを崩すことがありませんでした。
深夜発の場合は、帰国便の時間まで深夜営業しているバーで過ごすのもおすすめです。マラカル島にある、海が目の前のバー「Rip Tide Beach Bar&Grill」は2時まで営業しているので、ギリギリまでパラオの夜を楽しめます。波の音を聞きながら、パラオの思い出に浸ってみてはいかがでしょうか。
ただし、フライト時間を逃さないよう余裕をもった行動を心がけてくださいね。
【店舗情報】
- 店名:リップ タイド ビーチ バー&グリル(Rip Tide Beach Bar&Grill)
- 住所:Malakal, Koror, Koror Island 96940, Palau
- 営業時間:8:00〜2:00 (定休日 火曜日)
- 価格帯:およそ20~30USドル
おすすめの過ごし方4. レイトチェックアウトや荷物預かりを利用
ホテルによってはレイトチェックアウトも可能なので、夕方や夜発の飛行機に乗る方は、レイトチェックアウトを利用し、出国前までホテルを利用するのもおすすめです。観光後、飛行機に乗る前にシャワーを浴びてすっきりした状態で搭乗できます。
あるいは、レイトチェックアウトを利用せずとも、ほとんどのホテルはチェックアウト後もフロントで荷物を預かってくれます。宿泊先のホテルが対応してくれるか、事前にホテルへ確認しておくとよいでしょう。あわせて、空港までの送迎有無を確認しておくことで、安心して最終日を過ごすことができます。
日本との時差がないことを有効に使おう
日本と時差のないパラオ旅行では、時差ボケの心配もなく、早朝もしくは深夜便のスケジュールさえ押さえていれば計画の立てやすい旅行先といえます。フライト時間に加え、ホテルの位置、周辺にあるもの、移動手段などを事前に把握しておくことで、無駄なくパラオを楽しめるでしょう。
パラオでは日本語が由来にもなっているパラオ語と、英語が公用語として使われています。現地のパラオ人と交流することで、ガイドブックにはないようなリアルなパラオを感じることが出来るので、ぜひ積極的にコミュニケーションをとってみてください。とくにダウンタウンのコロールには飲食店や買い物できるお店が集まっているので、おすすめのお店を見つけてみましょう。
時差がないメリットを活かし、パラオを最大限に楽しんでください。
(執筆・写真協力:片岡力也)
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