せっかくリゾート地のパラオに訪れたなら、最後のひとときまで楽しい時間を過ごしたいものです。日中はツアーやマリンアクティビティが充実しているパラオですが、夜の楽しみ方、過ごし方もぜひ知っておきましょう。
とくに日本からパラオへ向かうには、ソウルやグアムを経由する経由便が主流で、フライトが深夜発着になることもしばしば。日中の観光と組み合わせられる夜の遊び方次第で、パラオ旅行がもっと充実しますよ。
今回、実際にパラオに訪れた筆者がおすすめするパラオの夜の過ごし方をご紹介します。イチオシは隔週で開催されるナイトマーケット。伝統のダンスや有名店の料理が楽しめるおすすめの楽しみ方です。
パラオの夜の過ごし方
パラオ観光のメインとなるのは朝から夕方にかけてのロックアイランドツアーやダイビングなど。初めてのパラオ旅行だと、夜をどう過ごせばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
いわゆる風俗店など男性向けのお店はパラオにほとんどありませんが、夜でも楽しめるナイトアクティビティや、遅くまで営業している居酒屋、バーなどもあります。
それぞれご紹介しましょう。
ナイトマーケットに訪れる
パラオ経済の中心地・コロール島では、隔週金曜日にナイトマーケットが開催されます。基本的には第2金曜日と第4金曜日に、島の中心にある「Ernguul Central Park」という場所で開催されます。稀に開催日がずれることがあるので、ホテルのフロントで確認しておくと安心です。
マーケットの中心にはパラオの伝統舞踊や音楽が披露されるステージがあり、周囲にはお土産や雑貨、食べ物のお店が出店しています。
筆者は夜6時過ぎに訪れましたが、とても賑わっているので、メインの道路沿い付近まで行けばすぐ見つかります。
コロール島内にあるインド料理店「The Taji」をはじめ、多くの有名レストランがマーケット価格で料理を提供しています。パラオで採れた新鮮な野菜やフルーツも販売されていて、地元の人々にも人気のイベントです。
- スポット名:ナイトマーケット
- 住所、所在地:Ernguul Central Park, Koror, Palau
- 営業時間:毎月第2金曜日、第4金曜日
Palauan Night Market Archives – Pristine Paradise Palau
ナイトカヤックツアーに参加する
夜のパラオでぜひ楽しんでほしいのが、ナイトカヤック、ナイトカヌーです。穏やかな水面を進み、静寂のマングローブ林を抜けると、幻想的な夜光虫と満点の星を眺めることができます。宿泊場所が集まった街中ではなかなか見られない星空が待っています。
ナイトカヤックは約2時間、カヌーなら約1時間とツアーの参加時間も短いので、その後に参加者同士で食事に出かけてもよいでしょう。日中のツアーが終わり少し休んだら、ぜひナイトカヤック、ナイトツアーに参加してみてください。
- ツアー名:ナイトカヤック or カヌーツアー(ベラウツアー)
- 費用:ナイトカヤックツアー 大人 50USドル、子ども(6歳〜11歳)25USドル
ナイトカヌーツアー 大人 35USドル、子ども(6歳〜11歳)17.5USドル
(※別途6歳以上からロックアイランド許可証1人 50USドルが必要。現金のみの支払い可能) - 所要時間:ナイトカヤックツアーは約2時間、ナイトカヌーツアーは約1時間
ベラウツアー★ナイトカヤックorカヌーツアー|パラオ旅行はベラウツアー
サンセット&ナイトダイブに参加する
パラオの海は透明度が高く、さまざまな海の生き物と逢える可能性が高いため、世界中のダイバーから人気を集めています。
多くのダイビングは午前中にスタートして、昼過ぎに終了するスケジュールですが、サンセットダイブやナイトダイブに参加すれば夜の時間も有効に活用できます。
水平線に落ちる真っ赤な夕陽や、青く輝く夜光虫(海洋性のプランクトン)、日本では見る機会が少ないニシキテグリの産卵など、昼間とは違うパラオの海にきっと夢中になるはずです。
なお、減圧症を避けるために飛行機に乗る18時間前から24時間前はダイビングができない(*1)ため、ナイトダイビング最終日の前日までとなります。
*1 DAN JAPAN DD NETドクターからのアドバイス – 第2回 減圧症の予防
- ツアー名:サンセット&ナイトダイブ(スーパーフィッシュダイビング)
- 費用:桟橋 65USドル、ボート内海 90USドル
(※別途6歳以上からロックアイランド許可証1人 50USドルが必要。現金のみの支払い可能) - 所要時間:約3時間
サンセット&ナイトダイブ | ツアー案内 | パラオのダイビングショップ
バーや居酒屋で過ごす
パラオにあるレストランは21時から22時頃にほとんど閉店してしまいますが、なかには遅くまで営業しているお店もあります。
たとえば、アラカベサン島のリゾートホテル・パラオ パシフィック リゾート内、プールサイドにあるバー『メセキューウォーターホール』や、コロール島の西部にある『居酒屋JYUJYU』は23時まで、コロール島のお隣、マラカル島にある『ドロップオフ・バー・グリル』なら深夜2時まで営業しています。
とくにドロップオフ・バー・グリルのように深夜まで空いているお店はパラオでは珍しく、欧米からの旅行者を中心に人気です。
どちらのお店も、おつまみとして人気のパラオ産シーフードがおすすめ。とくに美味しかったのはマグロで、JYUJYUではトロのお刺身、ドロップオフ・バー・グリルではマグロのポキをいただきました。
お店へのアクセスはタクシーが便利です。パラオには公共交通機関がなく、日本のように流しのタクシーも走っていないため、ホテルのフロントでタクシーを手配するのがおすすめです。JYUJYU、ドロップオフ・バー・グリルは送迎を行っていませんが、一部ホテルへの送迎を行っているレストランもあります。
ホテルで過ごす
ソウルやグアムを経由することが多いパラオでは、帰りの便が深夜あるいは早朝の時間ということも少なくありません。そのため、レイトチェックアウトを受け付けているホテルが多くあります。疲れた身体を癒すために、最後は部屋でゆっくり過ごすのも悪くありません。
17時や18時までのチェックアウトは時間単位(例:1時間 10USドル)で、以降のチェックアウトとなる場合はもう一泊分の料金となるケースが一般的です。ツアーの場合は最終日の宿泊まで含まれていることがありますので、ご自身のチェックアウト時刻をあらかじめ確認しておきましょう。
また、深夜かどうかに関わらず、パラオには流しのタクシーがほとんどいないので、宿泊場所から空港までのアクセスは、タクシーやシャトルバスを手配しましょう。
パラオの治安事情について
外務省が運営する「海外安全ホームページ」にてパラオの危険度レベルは全域で「レベル0」です(2019年10月現在)。危険情報や感染症危険情報も出ていないため、海外旅行先としては安全な状態といえます。
日本がパラオを統治している期間が長かったこともあり、パラオの人たちには親日家が多いです。「ベントー(弁当)」や「ダイジョーブ(大丈夫)」など日本語も多く残る国なので、旅行中も気さくに話しかけられます。
第二次大戦後はアメリカ統治だったため、英語が話せる人も多く、コミュニケーションに困ることはありませんでした。通貨もUSドルとわかりやすいです。
パラオは国土は小さいですが、車社会とあって時間帯に関わらず車が忙しなく走っており、通りを歩いている人は少ないです。公共交通機関もなく、夜になると場所によっては街灯がなく暗い場所があるため、ホテルのフロントやレストランでタクシーを手配するのがおすすめします。
また、筆者はパラオ人に「金曜日の夜や週末は飲酒運転の車が多いので、外を歩くときはよく気をつけて」といわれました。パラオの街中には信号がないので、車道の近くを歩くときは十分に注意してください。
レストランは21時から22時頃までに閉店するお店が多く、個人経営のお土産屋や雑貨店、食料品店はもっと早く閉まっている場合もあります。
パラオの法律、ルール
治安が良く旅行しやすいパラオですが、独自に気をつけるべき法律やルールがあります。
夜の外出禁止令
パラオ旅行の中心となるコロール州では、条例に基づいて外出禁止令が出されており、18歳未満の未成年者に限り22時から翌朝6時まで外出が禁止されています。なお、21歳以上の同行者がいる場合は問題ありません。
飲酒や喫煙は21歳から
パラオでは飲酒や喫煙は21歳からです。日本人であっても20歳が飲酒・喫煙をすると違法です。また、年齢問わず路上での飲酒も禁じられています。
交通ルール
パラオは日本とは逆の右側通行です。本来は左ハンドルですが、日本からの輸入車が多く、右ハンドルの車を多く見かけます。
パラオでは30日以内の短期滞在であれば日本の運転免許証でレンタカーを運転できます。日本車を借りた場合、いつも通り右ハンドルなのに走行するのは右側車線となるので、とっさに間違わないように慎重に運転してください。
パラオの夜も安全に楽しもう
日中アクティブに活動しても、夜の最後の最後まで楽しみたい方もきっと多いでしょう。あるいは深夜発のフライトまでうまく時間をつぶしたい場合でも、いろんな過ごし方を知っておくといざというときに困りません。
パラオ旅行の宿泊場所から少し離れて、ローカルなエリアに入ると電灯と人通りがグッと減るのでびっくりしてしまうかもしれませんが、パラオの夜は気をつければ怖くないです。
夜ならではのアクティビティや遅くまで空いているレストランもあるので、事前の計画と準備でぜひ昼も夜も充実したパラオ旅行にしてください。
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