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パラオの新婚旅行ガイド|予算やおすすめのホテル・観光・レストランを徹底解説

パラオの新婚旅行ガイド|予算やおすすめのホテル・観光・レストランを徹底解説

日本から直行便で約4時間半。時差もなく、年中温暖な気候で、美しい島々をのんびり堪能できるパラオは新婚旅行でも人気の国です。パラオ観光で人気の「ロックアイランド」の絶景や、リゾートホテルでゆったりと過ごす日々は、一生忘れられないハネムーンになること間違いなし。

ここでは新婚旅行におすすめのホテル、レストラン、アクティビティや、パラオ新婚旅行の予算などを解説していきます。

新婚旅行にパラオがおすすめな理由

筆者がパラオを訪れた際、多くの新婚夫婦にお会いしました。オプショナルツアーに参加したときには、筆者とオーストラリア人以外の全員が日本の新婚夫婦だったほど。なぜパラオは新婚旅行先に人気なのでしょうか?

美しい海や大自然の中、ゆったりと過ごせる

新婚旅行にパラオがおすすめな理由は、美しい海と壮大な自然があることです。

ニューヨークのような華やかな街、ロンドンやパリのような文化的な街など新婚旅行で人気の国は多くありますが、エメラルドの海の前で、愛を語り合いながらのんびりと過ごすのもかけがえのない体験です。

一生の思い出として写真を撮る際も、壮大な海と青空をバックに撮る写真は映えること間違いなし。パラオにはおだやかな時間も流れており、結婚式の準備や日頃の疲れをゆっくりと癒すのに最適な地であるといえます。

親日国であり、治安が良い

せっかくの新婚旅行では大きなトラブルなどは避けたいですよね。パラオは世界でも有数の親日国であり、人口の少ない島国であることから、犯罪などもほとんどなく、治安も非常に良い国です。よほどのことがない限りトラブルに巻き込まれることはなく、安心して旅行できます。

日本との歴史も深く、いまなお日本語を元にしたパラオ語が使われているため、うまく英語が話せなくても意思疎通ができます。

時差もなく、チャーター便に乗れば約4時間半で着く

パラオは日本の真南に位置しており、日本との時差はなんと0時間。時差ボケの心配がないので、到着1日目から日本と同じように過ごせます。

また、基本的には経由便で向かうパラオですが、JALやANAといった航空会社ではチャーター便による直行便も飛んでいます。日中のフライトで片道およそ4時間半と、定番のハワイやバリ島に比べると比較的近い国といえるのではないでしょうか。

仕事柄長期的に休みが取れない方でも、できるだけ多くの時間を過ごすことができます。

パラオの新婚旅行でかかる予算はおよそ50〜60万円

ハネムーンを専門にあつかう「ハネムーンS」によると、パラオの新婚旅行でのツアー料金は2人で約50万円。一般的な4泊5日のツアー(往復航空券、スタンダードホテルへの宿泊)をベースにしており、現地の食事代やお土産代、アクティビティ代などを加えると全体で約60万円が目安となります。

もちろん、せっかくの新婚旅行だからと宿泊先をラグジュアリーな水上コテージへと変更したり、飛行機をビジネスクラスに変更することで金額はあがります。反対に、安くする場合は経由地までLCCを利用したり、雨季が始まるゴールデンウィーク空け〜7月上旬頃までに旅行を組むことで費用が抑えられるでしょう。

新婚旅行の場合、ロマンチックなディナーやスパを組み込んだりと、普段よりぜいたくな旅行になる可能性も加味し、少し多めに予算をとっておきたいものです。

パラオの新婚旅行におすすめのシーズン

パラオ新婚旅行のシーズン

パラオの気温は、年間を通して27度前後となっており、夏の暑い季節を年中楽しめます。そんなパラオの気候には、大きく分けて雨季(5月〜10月)と乾季(11月〜4月)の2つのシーズンがあります。

各シーズンによって、新婚旅行の楽しみ方が変わってくるので、これからそれぞれの特徴やおすすめの観光スポットについて紹介していきます。

パラオの乾季での楽しみ方

パラオに訪れるベストシーズンは乾季(11月〜4月)とされており、世界中から多くの観光者が集まります。湿気も少なく安定したカラッとした過ごしやすいのが特徴的です。

そんな乾季の特徴を最大に活かして、このシーズンは数々のパラオの綺麗な海を満喫するのをおすすめします。白い砂浜とエメラルドグリーンの色をした海の絶景を目にできるのは、まさに南国リゾートならでは。

ぜひ、パラオの綺麗な海で、ダイビングやシュノーケリングといったマリンアクティビティを楽しんでください。

パラオの乾季ならではの観光スポットは、幻のビーチと呼ばれるロングビーチや、パラオ最北端にある秘境カヤンゲル環礁がおすすめです。

この2つのツアーは、目的地が遠方にあり海の移動が長くなるため、天気が安定しているシーズンにぴったりです。ボートに乗っている間には、一面に広がる真っ青な空や海を見ながら、2人の思い出の写真を撮影してみてください。

パラオの雨季での楽しみ方

日本が梅雨から夏のシーズンに入る頃、パラオは雨季に切り替わります。パラオの雨季は5月〜10月までと長く、7月〜8月がスコールに見舞われやすく雨が激しい時期となります。そのため、この時期は航空券やツアー料金が比較的安くなります。

「雨が降ると、せっかくのマリンアクティビティが楽しめないのでは…?」と不安に感じるかもしれません。しかし安心して欲しい点として、基本的にパラオで催行されるツアーの多くは雨の場合でも決行されます。スコールに見舞われ波が高くなってしまう場合などは、やむを得ず中止になることもあるようです。

そんな雨でも楽しめるパラオの人気なツアーには、幻想的な無数のクラゲと泳ぐ「ジェリーフィッシュレイク」があります。ここは、少し天気の悪い方がたくさんのクラゲに遭遇する確率が上がるとのこと。

また、もし大雨でツアーが中止になった場合は、ベラウ国立博物館やエピソンミュージアムなどの室内で楽しめる施設もおすすめです。パラオの文化を知れるとても良い機会になります。

そのほかにもコロール島にある、ショッピングセンターや免税店、ダウンタウンなどでは、2人の記念となる物やお土産を買うこともできます。

新婚旅行におすすめのホテル

人生に一度の新婚旅行では、ビジネスホテルやゲストハウスではなく、南国リゾートを感じられる特別なホテルに泊まりたいですよね。

ダウンタウンがある「コロール島」のホテルもいいですが、せっかくの新婚旅行であれば、コロール島と陸続きの離島である「アラカベサン島」や「マラカル島」にある、落ち着いた雰囲気のリゾートホテルがおすすめです。

パラオ パシフィック リゾート

誰しもが”パラオのNo.1”と口を揃える「パラオ パシフィック リゾート」は、プライベートビーチはもちろん、水上バンガローや高級スパなど、非現実に浸れる特別な空間があなたを待っています。

プライベートビーチのホワイトビーチでは、結婚式を挙げることもできるので、結婚式と新婚旅行を一緒にすることも可能です。おしゃれして、セルフフォトを撮っても画になりそうですね。

ホテルに併設された広大なビーチ。夕焼けを眺むこともできる

オーシャンビューの部屋。窓の外には絶景が広がる

2019年5月には、全室独立型ヴィラ「The Pristine Villas and Bungalows at Palau Pacific Resort」が開業され、パラオ パシフィック リゾートの中でも、もっともぜいたくな空間が広がります。予算に余裕のある方は、これ以上ないラグジュアリー経験ができるのではないでしょうか。

部屋にプールにスパまで、すべてが他の追随を許さないほどのクオリティの高さですが、宿泊料金もパラオでもっとも高額になります。新婚旅行はとにかくぜいたくにゆったりと過ごしたいとお思いの方へとくにおすすめのホテルです。

  • 住所:P.O.Box 308, Arakabesang Island, Koror 96940
  • 空港からのアクセス:車で約20分
  • 1泊あたりの参考料金:¥50,000~
  • Webサイト:Palau Pacific Resort :: jp

パラオ ロイヤル リゾート

マラカル島の東海岸に立つニッコー・ホテルズ・インターナショナル系列の高級リゾート「パラオ ロイヤル リゾート」。エメラルドに輝く海の目の前に位置しており、客室は全室オーシャンビュー。各部屋のバルコニーからはロックアイランドの景色が広がります。

パラオ ロイヤル リゾートはとくに施設が充実しており、リゾートホテルならではのプールやプライベートビーチはもちろん、テニスコートやパターゴルフ、ビリヤード台などさまざまなアクティビティが揃います。ホテルの目の前には、マリンツアーへ出かける桟橋もあるので、ツアーやダイビングに行くのも便利です。

ホテルでの滞在も充実したいカップルや、なるべく料金を抑えつつもラグジュアリーな体験をしたい方におすすめのホテルです。

新婚旅行におすすめのレストラン

パラオで過ごす日々はアクティビティがメイン。パラオの壮大な海を満喫するダイビングやシュノーケリングはおもに昼の時間に催行されるため、晴れた日の昼間は思いっきり海で遊び、夜には南国らしいロマンチックなレストランで食事をとれば、一生忘れられない思い出になるでしょう。

Marina Café VITA(マリーナカフェヴィータ)

2015年にマラカル島の西海岸にオープンしたセミカジュアルレストラン「Marina Café VITA(マリーナカフェヴィータ)」。

海を目の前にし、遠くの美しい島々を眺めながら食事を楽しめます。南青山の人気フレンチ La Rochellの店主であり、料理の鉄人・ムッシュ坂井でおなじみ坂井宏行氏の監修を受けた店で、雰囲気のみならず本格的な料理も楽しめます。

パラオ レストラン Marina Café VITA(マリーナカフェヴィータ)

King&Queen Dinner(キング&クイーン ディナー)

リゾートホテル「パラオ パシフィック リゾート」が提供する、ビーチでのプライベートディナー。

目の前に沈むサンセットと満天の下、島で取れた新鮮な海鮮料理などを楽しめます。1日2組限定と特別感もあり、新婚旅行におすすめのレストランです。

Palau Pacific Resort :: プライベート・ダイニング

新婚旅行におすすめのアクティビティ

のんびりと過ごすのも楽しいですが、せっかくパラオに訪れるなら、新婚旅行ならではの特別なアクティビティを満喫するのはいかがでしょうか?

定番の「ロックアイランド」や「ジェリーフィッシュレイク」といった人気観光ツアー以外にも、新婚旅行におすすめのアクティビティがあるんです。

ビーチフォトツアー

パラオの絶景やプライベートビーチで撮影するフォトプランです。干潮時しか現れない幻のビーチ・ロングビーチでのフォトウェディングは新婚旅行ならでは。写真や動画は一生残るので、楽しかった新婚旅行の思い出をいつでも思い出すことができます。

カメラマンや新婦のサポートがつくほか、ランチやパラオの地ビール「Red Rooster Beer」の提供、プランによってはウェディングドレスやヘアメイクがセットになったものも。絶好のロケーションで、プロのカメラマンに任せて撮影してみてはいかがでしょうか。

フォトプラン01 | A smile

サンセットディナークルーズ

パラオの海へと沈む夕日を眺めながらお酒をたしなみ、その後ブッフェ式のディナーを堪能するプラン。食後は船上デッキから夜空を眺める夢のようなコースです。

指定のホテルまで送迎もついており、ウェルカムドリンク提供後、ガイドより説明を受けてクルーズへ。サンセットを眺めながらビュッフェを楽しみ、夜には星空を満喫できます。

せっかくの新婚旅行なので、ダウンタウンのレストランではなく、海の上というロマンチックなロケーションでの食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

サンセットディナークルーズ 夕日を見ながらゆったり過ごす! <送迎サービス付き> by ロックアイランドツアーカンパニー | パラオの観光・オプショナルツアー専門 VELTRA(ベルトラ)

カップルスパ

パラオ パシフィック リゾート内にある「Elilai Spa by Mandara」では、夫婦一緒にスパを受けられます。プライベートバスやスチームシャワーの付いたデラックススパは特別な2人にぴったり!

結婚式の疲れを癒したり、雨で島へのツアーに行けない場合などにも良さそうです。宿泊者以外も利用可能なので、事前に予約してから訪れてみてください。

Palau Pacific Resort :: エリライ・スパ byマンダラ

セスナツアー

300~500mの高さからロックアイランドを見下ろせるセスナツアー。大部分を占めるセブンティアイランドをはじめ、パラオの数々の島を上空から眺めることができ、美しい青と緑のコントラストは新婚旅行のハイライトになること間違いなしです。

世界遺産にもなっているパラオの島々を上空から見下ろす経験も、2人のためだけのフライトも、永遠の思い出に刻まれるはずです。カップルや新婚の方にはこの機会にぜひ体験して欲しいツアーです。

セスナ遊覧飛行ツアー 贅沢な空中散歩でパラオを空から楽しもう! | パラオの観光・オプショナルツアー専門 VELTRA(ベルトラ)

パラオの新婚旅行で気をつけること

これまでパラオの魅力について伝えてきましたが、いざ新婚旅行を計画しようとすると、「パラオの治安は大丈夫?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

初めてのパラオ旅行となると、渡航中の安全はしっかりと確認しておきたいところです。

まず知っておきたいのは、パラオは比較的安全な国で治安も良いとされており、毎年多くの日本人観光者が訪れているという点です実際、外務省が公表している海外諸国における危険度レベルで、パラオは「危険レベル0」となっています(2020年2月現在)

しかし、そうはいっても日本とは異なる環境ではあるため、海外にいるという緊張感を忘れてしまうと、犯罪に巻き込まれてしまうかもしれません。

せっかくのパラオでの新婚旅行を台無しにしないためにも、旅行中には次の5つのことを確認しておきましょう。

1.交通ルールを遵守する

パラオの交通ルールでは、日本とは逆の「右側通行」です。タクシー移動では気になりませんが、歩行者として道路を渡るときには日本と感覚が違うことに注意しましょう。

現地でレンタカーを借りて車を運転する場合は、特に注意が必要です。右左折するときには間違って反対車線に入らないようにしてください。

また、パラオには信号機がありません。 [DO NOT PASS]と書かれた道路標識が出ている箇所やコロール内では追い越し禁止となっているため、運転時には注意が必要です。

2. 水道水は飲まない

食事に関する注意点としては、パラオの水道水は飲めないため、必ずミネラルウォーターを頼むようにしましょう。

水道水は病原菌に汚染されている場合があり、お腹を壊したり、場合によって病気になる可能性もあるので、絶対に飲まないようにしましょう。

3. 飲酒は21歳から。屋外の飲酒は注意

パラオには屋外で飲酒する習慣がありません。特別な許可のある施設を除き、屋外の公共スペースでの飲酒はできないようになっているため、屋外で飲み歩いたりしないようにしてください(飲食店などで飲むぶんには問題ありません)。

また、パラオの法律は日本とは異なり、喫煙や飲酒は21歳からとされています。

4. スリや置き引きには要注意

旅行客を狙ったスリや置き引きは多発しているため、注意が必要です。パラオは治安が良い国とはされていますが、決して犯罪件数はゼロではありません。

財布を後ろポケットに入れたり、荷物を置いたままその場を離れる行為などは避けるようにしてくださいね。また、被害を最小限に留めるためにも。多額の現金を持ち歩くことも避けましょう。

5. デング熱防止のため虫除けスプレーを塗布

年によってはデング熱が流行することがあるため、感染症への対策をおすすめします。デング熱は蚊を媒介して人に感染するため、できるかぎり肌の露出を少なくし、こまめに虫除けスプレーを体に塗布することを心がけましょう。

一生忘れられない新婚旅行をパラオで

パラオは小さい島国ながら、ここでしか味わえない空間が数多く存在します。南国の島ならではのラグジュアリーなホテルや、サンセットや星空を味わえるレストラン、ウェディングならではのツアーなど、迷いだしたらきりがありません。多くの選択肢の中から決めるのは難しいかもしれませんが、人生に一度のハネムーンを後悔しないように、2人で相談して最高のプランニングをしてください。

セスナに乗って世界遺産を見下ろしたり、満天の星を眺めながらのディナーなど、日本ではできない特別な体験があなたを待っています。一生忘れられない新婚旅行にするためにも、渡航前からしっかりと情報収集していきましょう。

(執筆:片岡力也)