パラオの人気観光スポットの一つ、ロングビーチ。ロックアイランドの観光名所のひとつで、干潮時のみにしか現れない幻ともいえるその絶景は、パラオ旅行に欠かせないおすすめのエリアです。
パラオには数々の美しいスポットがありますが、なかでもロングビーチでひときわ映えること間違いなし。ロングビーチを最大限楽しむために、ロングビーチの魅力やおすすめのツアーをご紹介します。
※記事内1ドル=108円で記載しています
ロングビーチはまさに”インスタ映え”する幻のビーチ
一般的に「ロングビーチ」というと、アメリカのカリフォルニア州やニューヨーク州、ミシシッピ州などにある都市・ロングビーチを指しています。
しかし、ここパラオにある「ロングビーチ」は、ロックアイランドのオモカン島にあるビーチのことで、潮が引いたときにしか現れない長い砂浜を指します。パラオには北部のカヤンゲル環礁にもロングビーチと呼ばれる場所がありますが、一般的にツアーで訪れるロングビーチはオモカン島のビーチを指し、日本からも多くの観光客が訪れる人気スポットです。
オモカン島は、パラオ旅行の拠点となるコロール島からスピードボートで40分ほど南西に進んだ場所に位置しています。
オモカン島の向かいには、島の形状が横たわっているおじさんに似た通称「おじさんアイランド」と呼ばれる島があります。このおじさんアイランドとオモカン島を弧を描くように繋ぐ、美しい白い砂浜のビーチが、まさに「ロングビーチ」と呼ばれ、潮が引いたタイミングでしか見られない貴重な光景なのです。
そんなレアなビーチを一目見ようと、パラオに訪れる多くの観光客がこのロングビーチに集まり、パラオの中でもとくに人気のあるスポットの1つです。
パラオのロングビーチは1日1時間しか現れない
ロングビーチがその美しい姿を現すのは、1日に約1時間ほど。島と島の間に現れる美しいビーチは一度は訪れたいパラオの人気観光スポットですが、行っても必ず見れる景色ではないのです。そのレアな光景が干潮時の1時間に見れたら非常にラッキーといえるでしょう。
ロングビーチが現れる条件としては、太陽の位置が最も高い干潮のタイミングですが、潮の満ち引きの時間帯や、潮の引き具合は日によって少しずつ変わります。
現地ツアーでロングビーチを訪れる際には、ツアーガイドが潮の満ち引きや天気の状態を計算してベストなタイミングを計りますが、日によっては水面に現れないこともあります。
もし、残念ながらロングビーチが現れなかった場合は別のビーチに行くことになりますが、完全に浮きあがっている状態で見れなくても、両サイドにある海の美しさと空のコントラストを楽しむことは十分に可能です。
その光景を一目見ようと世界中から観光客が訪れるロングビーチですが、その環境も少しずつ変化をしています。多くの人やボートが訪れるほど、砂の流出に繋がるため現地ではツアースタッフがロングビーチに水を撒いて、ロングビーチが今の状態を保てるように努力しています。
また、パラオは地理的に大きくなった台風が直撃することは少ないですが、グアムやフィリピン方面に向かう台風の影響を強く受け、ロングビーチの砂が流されてしまうこともあります。
その代表的な例としては2012年の台風で、オモカン島付近の砂がかなり流され、2つの島をつなぐビーチが少し短くなってしまったようです。
今後、ロングビーチがどうなるかは分かっていませんが、完全にロングビーチが失われてしまう前にぜひ訪れてください。
実際にロングビーチに行ってみて、”インスタ映え”を体験!
実際に筆者もロングビーチに訪れてみました。ロングビーチを訪れると、砂浜の両サイドに広がる海の透明度と、前方に見える世界遺産のロックアイランド、浮かび上がった真っ白な砂が作る1本の美しいビーチと、「感激!これぞまさに絶景!」といった光景が広がっていました。
ロングビーチが浮かび上がっているだけでも十分綺麗ですが、青い空の天気にも恵まれると映画の主人公になったような気分になるほどの美しさです。
ロングビーチを囲む濁りのない海がきらきらと輝く様子は、どこから写真を撮っても絵になります。ロングビーチが完全に出ていないときでも、海の透明度は変わらないので、その美しい海を見ながら泳いで楽しむこともできます。
ロングビーチが綺麗に浮かび上がっているときに到着できたら、他の観光客が上陸してしまう前に、まずは記念写真を撮りましょう。上陸後も、後ろに人が写りこまず撮影できるようツアーガイドが順番に撮影してくれます。
SNSでも定番の写真は、後ろまで伸びていく砂浜の手前に立ち、ロックアイランド(おじさんアイランド)を背景にしたアングルの写真です。定番のジャンプショットもツアーガイドが上手に撮ってくれますので、カメラを任せて思いっきりチャレンジしてください。
写真撮影のあとは少しの自由時間があります。せっかくロングビーチに訪れるなら、浮かび上がったビーチを端から端まで歩いてみましょう。まぶしいくらいの白い砂浜と透明度抜群の海を眺めながら、のんびりと幻の1本道を体感してみてください。
海で泳いだり、シュノーケルがあれば持ち出して魚やヒトデなどを探してみたり、とのんびり過ごしているのもいいですが、そうしていると浮かび上がっきた砂浜にガイドが絵を描いたりしてくれることもあります。
お花の絵や海洋生物の絵までパラオらしい絵を砂浜に大きく描いていってくれるのを見ていると、自分達でも記念に絵や名前を書いてみたくなること間違いなし。自由時間を楽しみましょう。
どこから撮っても美しい写真が撮れるロングビーチに行く際は、カメラを絶対忘れないようにしてください。
ツアーガイドはヒトデを見つけたり、砂浜に文字を書いたりと少しでも良い写真が撮れるように協力的なので、撮りたい写真が撮れるまで遠慮せずにお願いしてみましょう。
ロングビーチに訪れるおすすめのツアー
ロングビーチへ訪れるには、コロール島からオモカン島まで約40分かけてボートで向かいます。おもに、ロックアイランドを巡るツアーに含まれていることが多く、さまざまな観光スポットを回りながら、ロングビーチにも訪問することになります。
干潮時しか見られないという特性上、ほかの観光スポットに訪れる時間を調整しながらツアーが組まれます。ミルキーウェイやシュノーケリングスポットなど観光スポットに寄りつつ、お昼頃にはロングビーチへ向かいます。
その日の状況に応じてツアー会社が時間帯を調整してくれますが、まずは他の観光スポットを楽しみながら、ロングビーチが綺麗に出てくることを祈りましょう。
ここでは、ロングビーチに訪れる代表的なツアーをご紹介します。
ロングビーチ&ミルキーウェイツアー
パラオに訪れる多くの日本人が利用するツアー会社が、ロックアイランドツアーカンパニー(通称:RITC)です。RITCでは、ロングビーチのほか、ミルキーウェイや2カ所のシュノーケリングポイントを訪れるツアーが用意されています。
ロックアイランド方面を訪れるツアーとしては基本的な構成になっていますので、初めてのパラオ旅行で世界遺産のロックアイランドを1日楽しむなら、まずは参加しておきたいツアーです。
ミルキーウェイは、ロックアイランド諸島の中央部・マカラカル諸島の入江にある、乳白色混じりのターコイズブルーの海です。
ロックアイランドを構成する石灰岩や石灰となった珊瑚が海に溶け出し、底に乳白色の泥が蓄積されているため、海の色がとても鮮やかに映ります。
ミルキーウェイの乳白色の泥には保湿、美白効果があることで知られています。
ボートの先端から海へダイブして、取れたての泥を顔に塗れば天然パックの出来上がり。全身に塗った泥で背中に文字や絵を描いて楽しむのがミルキーウェイの遊び方です。
ミルキーウェイのさらなる魅力については、下記の記事もご覧ください。
このような海が見えるのはパラオでもミルキーウェイだけです。ぜひ、直に目にしてみてください。
- ツアー名:ロングビーチ&ミルキーウェイツアー
- 参加費用:大人 95USドル、子供 76USドル
- 所要時間:約7時間
- Webサイト:https://palauritc.com/recommend/3036/
スペシャルロックアイランドツアー
スペシャルロックアイランドツアーは、ロングビーチとミルキーウェイほか、毒のないクラゲと一緒に泳げるジェリーフィッシュレイクが加わった、パラオの3大有名スポットを1日で回るぜいたくなツアーです。
パラオの滞在時間が短かったり、ロックアイランド方面以外にも観光したい場所がある場合は、スペシャルロックアイランドツアーに参加することで効率的にパラオ旅行で楽しめます。
ロックアイランドは、パラオで世界的にも有名な、自然価値と文化価値の両方が評価された世界複合遺産です。
そして、ロックアイランドの自然で特徴的なのは、透明度の高い水と淡水が入り交じっている汽水湖であるマリンレイクです。このマリンレイクは、世界に約200あるとされ、そのうちの約4分の1がロックアイランドに集中しています。それだけ神秘的な世界がロックアイランドには広がっています。
ロックアイランドのさらなる魅力や楽しみ方については、下記の記事からご覧ください。
スペシャルロックアイランドツアーのランチでは、美しいパラオの海が目の前に広がる無人島です。ランチの時間は1時間ほどありますから、写真撮影や休憩にも十分です。たまに聞こえる生き物の鳴き声を聞いてリラックスしながら、あたり一面に広がる絶景をシャッターにおさめてください。
- ツアー名:スペシャルロックアイランドツアー
- 参加費用:大人 133USドル、子供 80USドル
- 所要時間:約7時間
- Webサイト:https://palauritc.com/recommend/602/
カヤンゲル環礁にもあるロングビーチ
パラオ北部にあるカヤンゲル環礁にもロングビーチがあります。コロールからカヤンゲル環礁のロングビーチまで、空港があるバベルダオブ島を車で1時間ほど北上し、港でスピードボートに乗り換えてさらに1時間北上します。
カヤンゲル環礁にある3つの無人島と1つの有人島のうち、北から2つ目のゲルベラス島にロングビーチがあります。ゲルベラス島の入江から直接ビーチが続いているので、オモカン島ほど出現条件が厳しくないのが特徴です。
なかなかボートが出ないことで有名なカヤンゲル環礁は旅行者も少なく、パラオの中でもマイナーな場所です。しかし、そこに広がるのは見渡す限りの水平線。ロックアイランドでは見ることがなかなかできない絶景で、多くのパラオ人が「一度は訪れてほしい」と声を揃える知る人ぞ知る秘境なのです。
カヤンゲル環礁に訪れるツアーは少ないですが、インパックツアーズの「秘境!ノースアイランドツアー」で訪問することができます。
ツアーは丸一日の行程ですが、パラオ旅行のスケジュールに余裕があればカヤンゲルのロングビーチにも訪れてみてください。
奇跡の絶景「ロングビーチ」で最高の1枚をおさめよう
パラオでもっとも美しい海の絶景であるロングビーチ。ベストな状態で見れるかどうかは運次第ですが、運よく奇跡の絶景に出会えたときはラッキーです。思う存分写真の撮影し、ぜひパラオ旅行の思い出にしましょう。その幻のビーチは自慢できること間違いなしです。
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