旅行の記念に買って帰りたいのがご当地のお土産。ミクロネシアに位置し、日本と気候の異なるパラオでは、日本では見かけないお土産もたくさんあります。
たとえば、パラオ産の地ビール、伝統文化のストーリーボードなどほかでは手に入らないお土産や、健康に良いとされるノニジュースやサワーサップ茶、ココナッツオイルや唐辛子など南国特有のお土産など……。
そこで今回は筆者が実際にパラオに訪れて見つけたとっておきのお土産と、お土産を調達できるショッピングスポットをご紹介します。
パラオでおすすめのお土産【お菓子・食品】
最初にご紹介するのはパラオ産の食べ物です。
本来ならご当地の食品を買って帰りたいところですが、パラオは市場が小さい割に人件費や地価が高いなどの理由で国内に工場がほとんど無く、食材のほとんどを輸入に頼っています。
そのため、グアムなどアメリカ産のお菓子が多くなりがちなのですが、そんな中でもお土産にしたいパラオ産の食べ物を現地で発見したのでご紹介します。
1. パラオ産クッキー
高級リゾートホテル「パラオ パシフィック リゾート」内にあるお土産屋「ミラッド ギフト ショップ」で発見した「Assorted PPR Cookies」は、パラオ産の食材を使い、パラオで作られたクッキーです。パラオ産のお土産が少ないこともあり、自社で工場を建設しオリジナルクッキーの生産を始めたそう。
パラオ産の食べ物が少ない中、なんとか見つけたストーリーこそが何よりものお土産になること間違いなし。家族や友人に買って帰り、そのストーリーも含めて共有するのはいかがでしょうか。
Trip to Palau | Palau Pacific Resort – Shopping
2. パラオ産唐辛子製品
クッキーとおなじく、パラオ パシフィック リゾート内の「ミラッド ギフト ショップ」で、パラオ産の一味唐辛子を発見。今もなお新しい品種が見つかるほど多品種な唐辛子は、主原産地は中南米ですが、実はほぼ同緯度で似た気候のパラオでも生産に適しているのです。
しかし、パラオ産の唐辛子を日本で目にすることは少ないのではないでしょうか。パラオ産、ネタ性、味への期待の3つから考えてもパラオ産の唐辛子製品はおすすめです。
ほかにも地元の商店などで加工品が販売されているので、お気に入りの一品を探してみてください。
Trip to Palau | Palau Pacific Resort – Shopping
3. シーシェルチョコレート
キュートな貝殻の形をしたパラオの「シーシェルチョコレート」も、有名なお土産品のひとつです。その見た目のかわいさはもちろん、厳選したベルギー産のカカオ豆を使ったチョコレートをホワイトチョコ・ミルクチョコでコーティングされてあり、絶妙な甘さで食べやすいのが特徴的です。
また、シーシェルチョコレートはとても人気があるため、パラオ国内のさまざまな場所で販売されています。
パッケージのバリエーションは、3個入りから20個入りまで幅広く用意されてあり、お値段もお手頃なので(約1000円〜7,000円)、家族や会社などの大人数へのお土産にもぴったりです。
パラオでおすすめのお土産【ジュース・お茶・お酒】
パラオでは飲み物のお土産も人気です。
グァバ茶やモリンガ茶などは人気が高く、日本では育たない植物由来のドリンクはお土産にもってこい。美容や健康に効果があるものも多く、女性にはとくにおすすめのお土産といえるでしょう。
基本的に汎用品はスーパーで売られており、お土産屋ではオリジナルのものが売られていることが多いです。お茶は、茶葉・ティーバッグのどちらも販売しているので、用途に合わせて購入できます。
4. ノニジュース
ノニはアカネ科に属する植物で、ポリネシアや東南アジアに広く分布する植物です。ガンや高血圧、糖尿病に良いとされており、パラオではノニ茶やノニジュースの人気が高く、スーパーやお土産屋など多くの場所で販売されています。
サイズにもよりますが、10USドル~(約1,080円〜)購入が可能。苦味が少し強いですが、そこにハマる人も多いようです。
5. グァバ茶
パラオでは非常に人気の高いグァバは、パパイヤ、マンゴーと並ぶ南国を代表する果物です。栄養価が高くダイエットや動脈硬化の予防などの効果があるといわれています。
パラオではグァバ茶として飲まれており、10USドル~(約1,080円〜)購入が可能。フルーティーで非常に飲みやすい味です。
6. モリンガ茶
スーパーフードとして近年話題の絶えないモリンガは、亜熱帯の国々で長らく薬や美容に使用されていたほど栄養価の高い植物です。
パラオでもお茶として人気が高く、スーパーやお土産屋では必ず目にしたほどです。少し香ばしい麦茶のような味で、日本人には馴染みのある味といえるでしょう。モリンガ茶は10USドル~(約1,080円〜)購入できます。
7. サワーサップ茶
日本では聞き慣れないサワーサップ茶もパラオのお土産として人気です。
ほかのお茶同様に栄養価が高く、美容にも良いとのこと。日本ではあまり聞きなれない食材なのでお土産のネタにもなりそうです。10USドル~(約1,080円〜)購入でき、ヨーグルトのような味で飲みやすいお茶です。
8. タロイモ焼酎
パラオで人気な「タロイモ焼酎」は、オーガニックファームの蒸留所で作られた芋焼酎です。パラオのタロイモは、無農薬に加えて化学肥料を使用せずに生産されているため、環境と身体にも優しく、安心してお酒を楽しむことができます。
中でもおすすめな銘柄は、サッパリした味わいの「島酎宇なごみ」。口当たりが柔らかく、飲みやすいのが特徴的です。
値段は1本約10ドル〜(約1,080円〜)と、買い求めやすい金額なのもうれしいところ。ぜひお試しください。
9. パラオワイン
さっぱりとした味わいが特徴的な「パラオワイン」。パラオワインは、約半年間も海底に沈めて熟成させるという製法で作られていることから、”海底熟成ワイン”とも呼ばれています。
中でもおすすめは、やや辛口の白ワインです(1本約20ドル〜:約2,160円)。パラオワインの芳醇な風味が、シーフードや鶏肉料理と相性が抜群です。
10. Red rooster beer(レッド ルースター ビール)
工場のほとんどないパラオですが、じつはコロールにビール工場が一軒あるんです。そこではパラオで根強い人気の「Red rooster」というビールを製造しています。
Light、Wheat、Staut、Amber、Ciderの5種類があり、どれも人口2万人の国で作られたビールとは思えないほど本格的な味わいです。南国らしい軽い味わいのLightから、ギネスのような重めのStautまで種類によって味がまったく異なるので、飲み比べも楽しめます。
缶ビールだと値段も1本1USドル(約108円)ほどと安く、ホテルの部屋飲みにもおすすめ。日本ではあまり目にすることはないので、ぜひ買って帰りたい一品です。
お酒好きの方は、ついついたくさん買いたくなってしまうかもしれませんが、酒類は2,280mlを越えると日本入国時に税金を払う必要があるので、注意してください。
また、ひとつ気を付けたいのが日本とパラオでは、飲酒に関するルールが異なることです。パラオでは、お酒は21歳から飲めるようになっています。また、屋外で飲酒も原則的に禁止です。お土産屋からホテルまで歩き飲みするといったことは控えましょう。
パラオでおすすめのお土産【雑貨】
楽しかったパラオ旅行を形に残したい……。そんな方におすすめなのが、雑貨類のお土産です。
パラオの伝統工芸品であるストーリーボードや、各店力を入れているTシャツなどがとくにおすすめ。Tシャツはほとんどのスーパーやお土産屋でオリジナルのものが売られているので、お気に入りの1枚を探すのも楽しそうです。
11. ストーリーボード
ストーリーボードは、パラオの代表的なお土産の一つです。
魚や亀などの形をした木材の中に、神話などのストーリーを描いた伝統工芸品。昭和初期にパラオを訪れた日本人彫刻家が技術を伝え、それが継承され今の形になったことから「イタボリ」とも呼ばれています。
基本的にはお土産屋で売っていますが、一点物なのでいくつかの店で自分好みのストーリーボードを探すのも面白いでしょう。コロールにある「刑務所ギフトショップ」では、刑務所の模範囚によってストーリーボードが制作されており、割安で購入できます。
値段は、手頃なものからパラオ旅行にもう一度来れるほど高額なものまで、幅広くラインナップされています。
12. Tシャツ
お土産屋で「ここにしか売ってないものは何か」と聞くと、どのお店も真っ先にTシャツとの答えが返ってきます。特産品が少ないためか、Tシャツの種類が豊富で各店舗でオリジナルの商品を製作しています。
また、コロールにある「パラオ・ショップ」では、好きなデザインでオリジナルのTシャツを作ることもできます。パラオ唯一の郵便局向かいに位置しているのでぜひ立ち寄ってみてください。
南国感漂う斬新なデザインのものや、パラオの文字が入ったものなど思い出になりそうな商品がずらり。1枚あたり15USドル~(約1,620円〜)、オリジナルデザインTシャツなら16.50USドル〜(約1,780円〜)で購入可能です。
13. 化粧品や石鹸
パラオの人気スポットの一つに、海中に真っ白な泥が沈む「ミルキーウェイ」という場所があります。ミルキーウェイとは、乳白色混じりのターコイズブルーの海のことで、パラオの絶景スポットになっています。
そんなミルキーウェイに沈む泥には美白や保湿効果が期待でき、泥を使った化粧品も人気お土産の一つです。パラオ特有の天然の泥をお土産として、日本へ持って帰ることができます。
スーパーやお土産屋では、ミルキーウェイの泥を使用したオリジナルの石鹸や泥パックを20USドル~ (約2,160円〜)から販売しています。美容に敏感な女性に高い人気を誇るお土産です。
14. ココナッツオイル
タレントやモデルが愛用していることで、近年話題のココナッツオイルもパラオの人気お土産の一つ。
常夏のパラオでは、多くの場所にココナッツが自生しています。生成されたオイルは、料理にはもちろん、虫除けや怪我の治療などにも使用されており、パラオの人々の暮らしに欠かせません。
現地で採れたオーガニックのココナッツオイル商品(500ml)が、20USドル~(約2,160円〜)で販売されており、日本よりお得に買えるのではないでしょうか。液体製品や瓶製品は持ち帰るときにスーツケースの中で割れないように注意してください。
パラオのお土産が買えるショッピングスポット5選
これまで紹介したお土産は、拠点となるコロールのダウンタウン付近にあるショッピングセンターやお土産屋で購入できます。
基本的に各店同士の距離は近く、置いてある商品が重なる場合もあるので、まず最初にショッピングセンターを訪れて有名なお土産を購入、そのあとに各お土産でオリジナル商品を買うというルートが効率的でおすすめです。
1. WCTCショッピングセンター
コロールの中心地にあるパラオ最大のショッピングセンター「WCTCショッピングセンター」。 パラオで買えるほとんどの物が揃っているので、地元の人や観光客に大人気です。
まだ買いたいものが決まっていない方や、お土産選びに時間を割きたくない方は、まずはWCTCショッピングセンターに足を運びましょう。
生活用品のみならず、Tシャツやストーリーボード、お茶類やギフト用のチョコレートなども販売しています。
- 住所:Main Street, Medalaii, Koror 96940
- 営業時間:7:00〜22:00
- 定休日:無し
- URL:https://wctc-shopping-center.business.site
2. アリーギフトショップ
コロールのダウンタウン中心地にあるおしゃれなギフトショップです。オリジナルのTシャツにオリジナルのノニカプセル、化粧品や石鹸類など「アリーギフトショップ」でしか売られていない限定品が多いのも特徴。
オリジナル商品が多く、アクセスも良いことから、数あるお土産屋の中でも1、2を争うほどの人気店なので、一度行ってみる価値ありです。
- 住所:Ikelau , Koror
- 営業時間:11:00〜21:00
- 定休日:無し
- URL:https://www.facebook.com/aliipalaugiftshop/
3. オーバードライブ
マリンアクティビティグッズを専門に扱うショップで、オリジナルのTシャツや雑貨類も数多く取り揃えています。
海に持っていけそうなカゴバッグや、サンダルなどもあるので、初日に購入してパラオ滞在中に使用するのも現地感が出ておすすめです。
オリジナルではないですが、ペリカンケースという防水キャリングケースは日本で購入するより安いので、ここで購入するダイバーも多いのだとか。店舗には日本語を話すスタッフが常駐しているのも安心です。
- 住所:96940 Koror, Palau
- 営業時間:11:00〜21:00
- URL https://www.facebook.com/overdrive.palau/
4. ミラッド ギフト ショップ
人気高級リゾートホテル「パラオ パシフィック リゾート」内に併設された「ミラッド ギフト ショップ」。パラオで唯一の24時間営業店であり、ほかのホテル併設のお土産屋と比べ、商品の取り扱い数が豊富です。
Tシャツやチョコレートなどの定番土産のほか、ブランドバッグや腕時計、高級アクセサリーなど幅広い商品を販売しています。
とくにおすすめなのが自家製のクッキーとチョコレート。元々ホテルの客室に置いてあったクッキーとチョコレートを「お土産に売って欲しい」との声から商品化したそうです。現在も客室で出されており、美味しくて大量に買って帰る人もいるほどだそうです。
- 住所:Koror Republic Of Palau 96940
- 営業時間:24時間営業
- URL:https://www.palauppr.com/jp
5.パラオ国際空港内の免税店
コロール島のダウンタウン以外でも、パラオ国際空港にある免税店でお土産を購入することができます。最終日にどうしても時間がなくて、ショッピングできなかったという方はこちらを覗いてみると良いでしょう。
ただし扱っている商品自体は、あまり多くありません。Tシャツやチョコレートなど定番お土産を探す程度と考えておくと良いでしょう。
パラオでお土産を購入する際に注意しておきたい3つのこと
パラオは、世界的に見て比較的安全な国とされており、治安も良いとされています。実際、外務省の「海外安全ホームページ」にて、パラオの治安の危険度レベルを、全域でレベル0として発表しています(2020年3月現在)。
しかし、パラオの治安がいくら良いとはいえ、日本とは異なる文化の地です。海外旅行として最低限の注意を払う必要があります。
特に、パラオでお土産を購入する際は、以下の3つの点を留意しておきましょう。
- パラオの飲酒は21歳から:ビールを購入する際には年齢確認を忘れずに(20歳でも購入ができない)
- 未成年の外出禁止令:18歳未満は夜22時〜翌朝6時までの外出が禁止(21歳以上の同行者がいれば問題なし)
- スリや置き引きに注意:旅行客を狙った盗難が多発しているため、貴重品には細心の注意を
あくまでもパラオは、日本とは異なる海外での旅行であることを忘れずに、ハメを外し過ぎないようにしておきましょう。
この他のパラオの治安・安全対策については、下記の記事からご覧ください。
日本への持ち込みが禁止されているもの
パラオで売られているお土産の中には、日本国内への持ち込みが禁止されているものがあります。中には、現地から間違って持ち帰ってしまうと、罰金の対象になるものや、入国時の検査に通れば持ち込みが可能なものもあるため、事前にチェックしておきましょう。
たとえば、海外から肉製品の持ち込みは伝染病の観点から厳格化されていましたが、2020年7月1日(施行予定)より、家畜伝染病予防法が改正されることで、これまで最高100万円の罰金が、最高300万円に引き上げられるとのことです(引用元:「肉製品などのおみやげについて」動物検疫所)。
日本への持ち込み制限があるものについて、以下に記載しているので参考にしてください。
【持ち込みが禁止されているもの】
- 肉類:生、冷蔵、冷凍、加熱調理済みの加工品など(例:ジャーキーやハム)、いかなる形態のものでも動物検疫の対象。2019年4月より、家畜伝染病の観点から、海外からの肉製品の持ち込みが厳格化されました。
- フルーツ、野菜類:オレンジ、バナナ、パパイヤ、マンゴー、りんご、かぼちゃ、トマト、グアバなどは、植物検疫の対象。植物の病害虫の侵入の観点から、禁止されています。
【検査に合格すれば持ち込みができるもの】
輸出国政府機関により発行された検査証明書(Phytosanitary certificate)を添付し、空港・港の植物検疫カウンターで検査を受けて合格すれば持ち込むことができます。
- キウイフルーツ
- ココヤシ
- さくらんぼ
- パインアップル
- アスパラガス
- サトイモ
- 生姜
- 玉ねぎ
- ブロッコリー
- 野菜種子
- 感想香辛料
- こめ(精米)
- ドライフラワー
- マカダミアナッツ
【検査なしで持ち込みができるもの】
- マッシュルーム
- 緑茶・紅茶・中国茶
- ヤシ製品
なお、ここに掲載している情報は、2020年4月現在、農林水産省が開示している「動物検疫所」と「植物検疫所」から引用しています。詳しくはそちらのページもご覧ください。
上記以外でも、バッグや財布のブランドコピー品や動物革製品などの日本国内への持ち込みに関して、厳しい規制があります。パラオでお目にかかることはあまりないですが、念の為に注意をしてください。
まとめ|パラオで納得のお土産探しを
パラオは自国での生産が少ないために、パラオ産のお土産を選ぼうとすると少し大変かもしれません。しかし、ショッピングセンターやお土産屋などをハシゴすれば、満足いくお土産選びは十分できます。
また、パラオでの買い物は、ボッタクリや値段交渉なども無く明朗会計なので、海外旅行に慣れていない方でも安心して買い物を楽しめます。事前に必要なものと、売られているお店を把握して、納得いくお土産を探してみてください。
お役立ち情報の関連記事
PC_ART_Recomend