パラオ最大の島・バベルダオブ島の南に位置するアイライ州は、コロール州に続いて2番目に人口の多い街です。
パラオ唯一のウォータースライダー付きホテル・「アイライ ウォーター パラダイス ホテル & スパ」を構え、拠点のコロールとは日本・パラオ友好の橋でもつながっています。
ここではアイライにまつわる観光情報をご紹介します。
※記事内1USドル=108円で計算しています。
アイライはコロールのベッドタウン
アイライ州はコロールに次いでパラオで2番目に人口の多い州で、パラオの玄関口であるパラオ国際空港(正式名:ロマン・トゥメトゥール国際空港)もこのアイライにあります。
もっとも面積の大きいバベルダオブ島の南に位置しており、観光の拠点地となるコロールとは、日本・パラオ友好の橋でつながっており、車でおよそ10〜15分で移動できます。
また、アバイ(バイ)と呼ばれる伝統的な集会所も現存しており、パラオの歴史を感じられる場所でもあります。
アイライの見どころ
アイライはホテルやレストランの数は多くありませんが、他の街にはないアイライならではのスポットが点在しています。
アイライ ウォーター パラダイス ホテル & スパ
数あるパラオのホテルでも、ウォータースライダーを楽しむなら「アイライ ウォーター パラダイス ホテル & スパ」がおすすめです。
プール付きのホテルはいくつかあるものの、ウォータースライダーを楽しめるのはここだけ。海に入れない小さなお子さま連れの家族旅行にぴったりではないでしょうか。
日本からパラオに向かう場合、経由便を利用して深夜に到着するケースがほとんどですが、「アイライ ウォーター パラダイス ホテル & スパ」なら空港からもほど近く、送迎バスも手配されています。
中心地なるコロールにもシャトルバスが出ていたり、タクシーを使っても10USドル(約1,080円〜)程度。小さな子ども連れの家族旅行におすすめしたいホテルです。
パラオ国際空港
パラオの玄関口となる国際空港です。日本からのフライトは、2020年2月現在、定期の直行便はなく、グアムあるいは韓国ソウルを経由する経由便が主となります。
年末年始など特定の時期に、JALやANA・スカイマークなどからチャーターの直行便も飛んでいるので、旅行時期のタイミングに応じて検討してみましょう。直行便は片道およそ4.5時間、経由便はおよそ8〜10時間ほどです。
経由便を利用する場合、深夜にパラオに到着することがほとんどですが、「アイライ・ウォーター・パラダイス・ホテル&スパ」を始めとして多くのホテルから送迎バスも出ているので、宿泊の際は事前に確認をしておきましょう。
アイライ アバイ
パラオの伝統的建築物である「アバイ」は、屋根が二等辺三角形の茅葺き屋根で、側面にはパラオの歴史を伝える物語がアバイごとに描かれています。1890年頃に建てられたとされ、パラオに現存する最古のアバイがアイライにあります。
残っているのはマルキョク、アイメリーク、アイライ、コロールにある4つのみで、多数あったアバイは1900年以降に消失してしまいました。コロール島にあるベラウ国立博物館には、観光客向けのアバイがあります。
アバイは酋長や身分の高い男性たちの集会所として使わており、なかでは会議や裁判を行なわれていたようです。入口には魔除けの意味があるコウモリや鶏が描かれ、酋長への敬意を示すために頭を下げないと入れない高さに設計されています。
アバイの内部は板張りになっていて、酋長はメッセンジャーを経由して話をするため議論に長い時間がかかったといわれています。
会議の内容や決議の情報漏洩を防ぐために、会議が終わるまではアバイを出てはいけず、参加者はアバイの中に泊まり込み、トイレや食事もアバイの中で済ませたとされています。
日本・パラオ友好の橋(コロール・バベルダオブ橋)
日本が建設に携わったことから日本・パラオ友好の橋と呼ばれる大きな橋は、コロールとバベルダオブ島を繋ぐことから「KBブリッジ」とも呼ばれています。
日本・パラオ友好の橋は、ここアイライにつながっており、コロールへ向かう際には車でこの橋を渡ることになります。
コロール・バベルダオブ橋の下にはパラオと日本の国旗もデザインされ、日本とパラオの関係を象徴しています。休日にはローカルのパラオ人がバーベキューをしたり、釣りやシュノーケリングをして楽しんでいます。
アイライの人気アクティビティ
パラオといえば、鮮やかな海で楽しむダイビングやシュノーケリングですが、アイライでは「青の洞窟」を周遊するシーカヤックを楽しむことができます。
アイライ シーカヤック・SUP
シーカヤックで青の洞窟やゼロ戦を探検する「アイライ シーカヤック」は、人気アクティビティの一つ。ボートでは行けないような、シーカヤックならではの景色を楽しむことができます。
ツアーによってはSUP(スタンドアップパドルボード)で楽しむことができます。
ツアー会社「ゲリルネイチャーアイランドリゾート」では、半日で楽しめる「アイライ シーカヤック」を提供しており、大人は75USドル(約8,100円〜)、子どもは37.5USドル(約4,050円〜)で楽しめます。2名から催行しているので、家族旅行や友人との旅行の際には、ぜひ体験してみてください。
- ツアー名:アイライ シーカヤック
- 料金:大人(9歳以上):75USドル、子ども(3〜8歳):37.5ドル
- 所要時間:半日(3時間程度)
- Webサイト:Nature Island Resort | アドベンチャー
日本からアイライへのアクセス
日本からアイライへのアクセスには、期間限定のチャーター便を利用する方法とグアム・ソウル・台北で乗り換えをする経由便を利用する2パターンがあります。
- 期間限定のチャーター便:約4.5時間
- 経由便(グアム・ソウル・台北):約5.5〜8.5時間(フライト時間のみ)
チャーター便は、「成田空港」から「パラオ国際空港」まで約4.5時間のフライトで向かうことができます。日本からパラオへと向かう最短のアクセスですが、定期便はなく繁盛期のみ就航になります。
一方の経由便を利用する方法は、グアム・ソウル・台北の各経由地によってフライト時間が大きく異なります。
- 成田〜グアム〜パラオ:約5.5時間
- 成田〜ソウル〜パラオ:約7.5時間
- 成田〜台北〜パラオ:約8.5時間
グアム・ソウル・台北へは成田空港に限らず、日本全国から直行便が出ています。そのため地方在住でも、パラオへ向かいやすいという利点があります。お住いの地域や時期を軸に、アクセス方法を選びましょう。
喧騒から離れた拠点に、アイライはぴったり
アイライにはパラオ国際空港やウォータースライダーを構えるホテルがあり、日本からのフライトで深夜に到着したときにもアクセスが良くて便利です。
また、歴史を感じさせる「アイライ アバイ」や、シーカヤックで周遊する「青の洞窟」、日本との友好の証でもある「日本・パラオ友好の橋」など、アイライならではのスポットも点在しています。
パラオ旅行に訪れる際には、ぜひ拠点の一つとして参考にしてみてください。
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