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世界遺産ロックアイランドの観光ガイド|人気スポットや楽しみ方を徹底解説

世界遺産ロックアイランドの観光ガイド|人気スポットや楽しみ方を徹底解説

大小さまざまな島々で構成されたパラオの中で、もっとも有名な観光スポットが世界遺産「ロックアイランド」です。ロックアイランドの多くは無人島で、世界有数のダイビングスポットやエメラルドグリーンの海に浮かぶ珊瑚礁の島、干潮時のみ現れる「ロングビーチ」や天然の泥パック体験ができる「ミルキーウェイ」など多様な体験が楽しめます。

パラオ人の多くはのんびりとしてとてもフレンドリーで、旅行中に日本語がそのまま使われているパラオ語が多いことに気付きます。スリや引ったくりの心配もほとんどないほど治安も良く、1人旅から小さいお子さん連れの家族旅行まで、日本人にとって旅行がしやすい国といえるでしょう。

本記事では、パラオ在住者の体験を交え、定番の人気スポット・ロックアイランドの魅力をご紹介します。ロックアイランドへのアクセス方法や費用、ぜひ体験したい人気アクティビティなど、他の旅行先と比較できる十分な情報を解説します。
※記事内1ドル=108円で計算しています

ロックアイランドはどんな場所?

上空から見るロックアイランド

ロックアイランド(Rock Islands / Chelbacheb)は、パラオの中部に位置し、コロール島ペリリュー島の間にある大小さまざまでユニークな形をした島々の総称です。

パラオに訪れる観光客は海のアクティビティとして、スキューバダイビングやシュノーケリングを目的で訪れる人が多く、そのほとんどがロックアイランドに訪れます。

数々のダイビングスポットやシュノーケリングスポット、美肌効果のある乳白色の泥が有名なミルキーウェイなどがあるため、パラオでもっとも有名で人気の観光地となっています。

世界遺産としてのロックアイランド

2012年にロックアイランドが世界遺産に登録された際には、

  • マッシュルーム状の島々が紺碧の海に浮かぶ優れた自然美
  • 2,000年から3,000年前に遡る定住者の岩絵や遺跡
  • マリンレイク(海水が混じる湖)が生み出す多様な生態系

などを理由に、約20年ぶりとなる「世界複合遺産」に指定されました。

約1,000件ある世界遺産のなかでも複合遺産は2019年時点で38件しかない珍しい世界遺産で、他の複合遺産としては、ペルーのマチュピチュやオーストラリアのウルル=カタ・ジュタ国立公園(エアーズロック)など、自然価値と文化価値の両方が評価された世界遺産となります。

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ロックアイランドの文化

上空から見える沈船

ロックアイランドには約2,000年から3,000年前の巨大な石貨(石のお金)や岩絵などの人類の痕跡があり、他にも石造りの集落や埋葬場所に作られた洞窟などが発見されています。現在のロックアイランドはほとんどが無人島であり、村落が放棄された理由として、人口増加による水産資源の減少、食糧不足や他の村落との戦いなどが考えられています。

突然現れる遺跡からはパラオやロックアイランドの美しい面だけでなく、パラオの歴史を感じることができます。パラオの海には沈没船があるポイントもあり、レックダイビング(沈船ダイビング)で間近に迫ることができます。レックダイビングは日本人だけではなく欧米人から特に人気があります。

第二次世界大戦時に使用された大砲

ロックアイランドの自然

有名なスポットの1つ「ナチュラルアーチ」

ロックアイランドの自然において特徴的なものはマリンレイク (marine lakes) とラグーン(Lagoon)です。

マリンレイクは島と島に囲まれて海と接していないものの、湖底が海とつながるなどで水と淡水が入り交じっている汽水湖のことを指し、パラオのマリンレイクは透明度が高く、物音ひとつしない静寂が広がります。

晴れた日のボート上からの景色

たまに聞こえてくる音は生き物の鳴き声だけ。その場にいるだけで自然に溶け込めているような感覚になり、とてもリラックスできます。カヤックやスタンドアップパドル(SUP)でゆっくりと進みながら、すぐ下にいるさまざまな魚を観察し、マリンレイク内を回っていくのはパラオのなかでも特別な経験になります。

マリンレイクには、珍しい水中生物が多数棲息していて、ギンガハゼ、ニシキテグリ、カニハゼ、マンジュウイシモチなどの小さな魚を見ることができます。透明度の高さからシュノーケルをしなくても十分にいろいろな魚が観察できますが、外海のシュノーケルより波がなくて安心なので、海が苦手な人も挑戦してみることをおすすめします。

シュノーケルスポット

カンガルーのような海の模様

マリンレイク

世界にはマリンレイクが約200あるとされ、そのうちの約4分の1がロックアイランドに集中しています(他にはベトナムのハロン湾やインドネシアのラジャ・アンパット諸島)。

パラオの「マリンレイク」は、コロール島近くのリソン島にあるダイビングスポットとしての「(オリジナル)マリンレイク」のことで、パラオのダイビングスポットとしてとても人気です。

オリジナルマリンレイクは、流れが無く、内海のため天気や風に左右されず、首都のコロールからボートで10分ほどで訪れることができます。スキューバダイビングだけではなく、シュノーケリングなどでも美しい珊瑚礁や魚たちを流れなくゆっくりと楽しめますので、泳ぎの苦手な初心者からベテランまでさまざまな人が訪れます。

また、化粧品にも利用される乳白色の泥で有名なロックアイランドの観光スポット「ミルキーウェイ」もマリンレイクの一種です。色は乳白色なので透明度はありませんが、他のロックアイランドで見られる濃い青色やクリスタルクリアの海とは異なる違いをボート上から見て楽しめます。意外にも、ミルキーウェイでも魚が見られるときもあります。

ミルキーウェイへの入り口

また、SUPをするにもパラオでは定番の場所となっています。最初はサーフボードの上に立つのは不安定ですが、流れがなく穏やかなので初心者でも気軽に体験できます。

マリンレイクでのSUPの様子

マリンレイクの大自然の中を進んでいくSUP

スキューバダイビングではマクロ好きなダイバーや、ビギナーだけどパラオで潜ってみたい、久しぶりだから穏やかな所で身体を慣らしたい方もいます。

ロックアイランドの主な島

ここからは、ロックアイランドを構成するおもな島々をご紹介しましょう。

ウルクターブル島

上空から見たウルクターブル島

ウルクターブル島は現在は無人の島ですが、以前は村落があり、ヤップ石貨の切り出し場、岩絵などの遺跡が残されています。ウルクターブル島内でもっとも有名な観光スポットは、やはり乳白色で美容効果のある泥が名物の「ミルキーウェイ」です。

マングローブ林を抜けるカヤックを楽しむこともでき、このウルクターブル島をボートでゆっくりと進んでいくと、少しずつ水の色が乳白色に変わっていき、ミルキーウェイに着いたことが分かります。

ウルクターブル島は、パラオでもっとも人口の多いコロール島の南西に位置し、コロール島からはスピードボートで20分程度で訪れることができます。

マカラカル島

上空から見たマカラカル島

ジェリーフィッシュレイクが非常に有名なマカラカル島も無人島で、北からコロール島、ウルクターブル島、マカラカル島、カープ島、ペリリュー島の順番に並んでいます。

無数に漂うクラゲ

上空からマカラカル島を見下ろすとぽっかりと開いた湖を眺めることができるため、セスナ機の搭乗体験アクティビティでは必ず通過する人気の場所です。

マカラカル島はコロール島から船で約45分でアクセスできます。

カープ島

カープ島上陸前

コロール島からはスピードボートで1時間程度の距離にあるカープ島は、コテージがあり宿泊もできます。上空から見ると星型でとてもユニークな形です。観光客がカープ島に行くには、ツアーで訪れるか、直接カープ島への宿泊予約の2つの選択肢になります。

カープ島に立ち寄れるツアーは少なく、滞在する場合もランチ後に1時間ほどです。ゆったりと過ごしたい方はコテージを予約し、宿泊してみるのもおすすめです。島には小さい売店や観光で訪れた人も使える温水のシャワーも設備されています。

カープ島の入り口

滞在中はビーチ沿いのハンモックでひたすらのんびりしたり、バーベキューを楽しむことができます。周囲のダイビングポイントへアクセスする拠点として利用されることが多く、「ブルーコーナー」や「ブルーホール」へ10分ほどで訪れることができます。

ガルメアウス島

ツアーの休憩所となるガルメアウス島

ガルメアウス島はツアーやダイビングのランチ休憩場所として、あるいは体験ダイビングのエントリーポイントとして利用されることが多い島です。美しいビーチに加えてトイレや小屋もあり、常に旅行者で賑わいます。

パラオ人が掃除やメンテナンスを行なっている姿も毎回見られるほど綺麗に整った島で、見回りもたまに訪れているので安心です。見回りのスタッフがロックアイランド許可証の有無を確認することがまれにあるので、休憩中でも許可証の携帯をおすすめします。

子どもや海に慣れていない人でも安心できる広い浅瀬のビーチと、深すぎない水深でありながら透明度も高い中で体験ダイビングをできる砂地が、島の両側にあることもガルメアウス島が人気の理由です。

体験ダイビングでもさまざまな海洋生物に出会うことができ、滞在中はボートが止まる反対側のビーチもプライベートビーチのような感覚が味わえておすすめです。

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イノキアイランド

イノキアイランド

ガルメアウス島の正面にあるイノキアイランドは、その名のとおりアントニオ猪木さんが島名の由来となっています。

パラオが有名ではなかった当時から旅行でパラオを訪れていたアントニオ猪木さんに、パラオ政府が友好と感謝の証としてイノキアイランドをプレゼントしたのがきっかけ。アントニオ猪木さんは今でもお忍びでパラオを訪れるようで、島内のレストランにはアントニオ猪木さんの写真が飾ってあります。

イノキアイランドには休憩所やトイレも

イノキアイランドを訪れるためには船のチャーターが必要ですが、ロックアイランドを周遊するツアーの休憩やランチで訪れることがあるため、イノキアイランドを訪れたい人はツアーのコースを事前にツアー会社に確認しましょう。

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ロックアイランドの人気観光スポット【3選】

パラオにも上陸したSUP

パラオ旅行のメインとなるロックアイランドにはユニークな観光スポットやアクティビティがたくさんあります。現地の写真とともにご紹介しましょう。

1.ジェリーフィッシュレイク

無数のクラゲが漂うジェリーフィッシュレイク

たくさんのクラゲが回遊するジェリーフィッシュレイクは、ミルキーウェイと並ぶロックアイランド観光の目玉です。ジェリーフィッシュレイクに住むゴールデンジェリーフィッシュは外敵がいないため、一般的なクラゲのような毒が衰退していて一緒に泳ぐことができます。

数百万匹のクラゲは光合成をしており、ジェリーフィッシュレイクをゆっくりと周回しています。その中に溶け込むようにして一緒に無数のクラゲと泳ぐ体験は、金色に光るクラゲも相まって異世界にいるような感覚を覚えます。

1998年頃からエルニーニョ現象(*)による水温の上昇や観光客が増加したことが原因でゴールデンジェリーフィッシュが減少し、一時はツアーの催行も中止されていました。しかし、2018年後半から再びゴールデンジェリーフィッシュが十分に増加し、2019年7月現在はツアーが再開されています。

ツアーが再開されてからも大人気で、誰しもが一度は訪れてみたいパラオの名所となっています。

*エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のこと

ー引用:気象庁「エルニーニョ現象とは」

上空から見たジェリーフィッシュレイク

ジェリーフィッシュレイクに訪れるには「ジェリーフィッシュレイク許可証」が必要です。行く予定がある、または行くかもしれない場合は、あらかじめジェリーフィッシュレイク許可証を取得しましょう。

ジェリーフィッシュレイクの観光ガイド|無数のクラゲと泳ぐパラオの定番スポット

2.ロングビーチ

上空から見たロングビーチ

ロックアイランド中央部にあるマカラカル島から南にあるオモカン島では潮が引くタイミングで、隣の「おじさんアイランド(島の形状から名付けられました)」まで、長い砂の回廊でつながる「ロングビーチ」が現れます。

干潮時のロングビーチ

潮の満ち引きは日によって時間帯が異なるため、ロングビーチを楽しめる時間も変わり、場合によっては水面から完全に出てこないことも。まさに、幻の絶景といえます。

ツアーではビーチが出てくるであろう時間帯に合わせてくれますが、それでも完全にビーチが出ていなかったりと確実に見られるわけではないので、綺麗にオモカン島とおじさんアイランドを繋ぐビーチが現れたときはとてもラッキーです。

ビーチが現れたときのロングビーチ

島と島を歩いて往復できるくらいしっかりビーチが現れたときは、奥に続くビーチを背に、定番となったジャンプショットを撮影しましょう。ガイドが参加者それぞれに写真撮影を提案してくれるため、1人参加でも安心して綺麗な風景と写ることができます。

ロングビーチの両側に広がる海の透明度も抜群で、濁りが一切ないクリスタルクリアの世界が広がります。CM撮影でも有名なこの場所で、ぜひ美しさを体感してください。

ロングビーチの観光ガイド|パラオ定番の”幻のビーチ”で絶景を満喫しよう

3.ミルキーウェイ

乳白色の海が鮮やかなミルキーウェイ

透明度の高い海で知られるパラオですが、ミルキーウェイの入江は他では見られないターコイズブルーな景色を楽しむことができます。

ミルキーウェイの海底にはロックアイランドの諸島を形作る石灰岩や石灰化した珊瑚が海に溶け出した乳白色の泥がたまっていて、天然のミネラルや保湿、美白効果や日焼けの炎症を抑える効果などがあることで知られています。

ターコイズブルーの海が広がるミルキーウェイ

泥は海底に沈んでいますが自分で取りに行く必要はなく、必ずガイドが何度も潜って参加者全員分の泥を取ってきてくれます。泥の準備ができたら頭から指先まで全身泥パックを塗りたくり、ガイドたちが背中に文字やパラオの人気者であるマンタやお花の絵を描いてくれたりします。

泥パック後の写真タイム

ガイドが描いてくれる絵

その後は必ず記念撮影をし、(手も泥まみれになるので泥を塗りたくる前に事前にガイドにカメラや携帯などを渡しておきます)船からジャンプして泥をしっかり洗い流すまでが楽しみ方です。

泥を持ち帰ることはできませんが、お土産としてミルキーウェイの泥を使った商品もコロールのお土産屋などで販売されており、人気商品となっています。

泥パックで楽しんだら最後はボートからダイブ

おすすめのツアーはこちら:スペシャルロックアイランドツアー(ロックアイランドツアーカンパニー|RITC)

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ツアーの参加には許可証が必要

ロックアイランドへのオプショナルツアーやダイビングツアーに参加する場合、コロール州政府が発行するロックアイランド許可証が必要となります(6歳未満は不要)。1人あたり50USドル(約5,400円)で、有効期間は10日間。ツアー会社を通して購入し、購入後は忘れずに携帯しましょう。

許可証を携帯してツアーで訪れるのが一般的

なお、「ジェリーフィッシュレイク許可証」は1人あたり100USドル(約1万800円)必要ですが、ロックアイランド許可証を兼ねることができます。

ただし、「ロックアイランド許可証」を購入後でも「ジェリーフィッシュレイク許可証」の購入に100USドル(約1万800円)が必要となるため注意してください。

もし、ジェリーフィッシュレイクを検討している方は、あらかじめ「ジェリーフィッシュレイク許可証」を購入するのが良いでしょう。

ロックアイランドを満喫させるアクティビティ【4選】

続いては、ロックアイランドで楽しめるアクティビティをご紹介します。

1.ダイビング

初心者でも安心なダイビングポイント

パラオといえばやはりダイビングは欠かせません。パラオには世界中からパラオブルーを求めてダイバーがやってきます。まだまだ日本ではメジャーな観光国ではないものの、何度もパラオに足を運ぶリピーターもいるほどで、その多くはパラオに魅せられたダイバーたちです。

パラオの多様なダイビングポイントは体験ダイビングができるビーチから、ベテラン向けのドリフトダイビングができるポイントまで幅広く、多くの人に大物と出会えるチャンスがあります。

ダイビング中の様子

まだ経験本数が少ないダイバーでも、パラオの海をよく知るガイドが必ず手助けやサポートしてくれるので、不安な人はどんどん相談してみてください。

ここで、ロックアイランドの代表的なダイビングスポットにも触れておきましょう。

ブルーコーナー

ブルーコーナーの水中

カープ島にある「カープアイランドリゾート」のオーナーが発見したブルーコーナーでは、600種類以上の魚が見られるといわれる中上級者向けのダイビングポイントです。流れが速いこともありますが、カレントフック(岩に引っ掛けて身体を固定する道具)を使用すれば、安定して魚の観察ができます。

上空から見たブルーコーナー

ブルーコーナーはサメなどの大物から小さな熱帯魚まで、一度のダイビングのたくさんの生き物を同時に楽しむことができ、とてもダイナミックな印象を受けます。

ローカルのダイバーにも非常に人気のあるパラオの代表的なダイビングスポットなので、ダイビングポイントに迷ったら、ブルーコーナーをおすすめします。

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ブルーホール

ブルーホール

ブルーコーナーの北にあるブルーホールは、水深1m〜2mの位置に4つの縦穴があり、穴は中で大きな1つのドームに繋がっています。

透明度の高い水質と相まって、ドームの中から縦穴を見上げると、日光が差し込む幻想的な様子を楽しむことができます。

ジャーマンチャネル

上空から見たジャーマンチャネル

ジャーマンチャネルは、カープ島とガリムス島の間にある人工的に作られた水路で、1899年から1914年までのドイツ植民地時代に作られました。

マンタに遭遇できる確率が非常に高いダイビングポイントとして知られ、運がよければ何匹もの巨大なマンタが頭上を優雅に泳いでいく場面に出会えます。

底は砂浜担っていて、なだらかな斜面は最大18メートルまでの水深なので、ガイドがついていれば初心者でもダイビングを楽しむことができます。

ジャーマンチャネル記念撮影スポット

またジャーマンチャネルをバックに写真を撮るととても綺麗な写真が取れるので、ダイビング以外のツアーでも立ち寄ることがあります。

船がジャーマンチャネルを進んでいくときはゆっくり進んでいくので、運がよければボートの上からでもマンタや他の生き物を見ることができるかもしれません。

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ビッグドロップオフ

ビッグドロップオフ

ビッグドロップオフはジャーマンチャネルを外海側に抜けた所にあります。ビッグドロップオフの名前は、ビーチから10数m先から急に深くなり一気に水深660mまで落差があることに由来します。

ビッグドロップオフの壁には珊瑚がびっしりとはりついており、そこに住む鮮やかな南国の魚たちを楽しむことができます。人気のシュノーケリングポイントとしても知られ、リピーターが続出するほど。ダイビングが怖い方でもパラオの海が楽しめる場所です。

シュノーケル中は流れに沿って進んでいき、壁となっている珊瑚礁と色とりどりの魚たちを楽しみます。珊瑚礁の壁の側面から、ドロップオフの底を見てみると、神秘的な青の色はとても濃く綺麗で、ダイビングでもっと深く潜ってみたいと感じることでしょう。

パラオのダイビング情報まとめ!ダイバーおすすめのツアーとスポットを紹介

2.シュノーケリング

シュノーケル中の様子

世界トップクラスの透明度を誇るパラオの美しい海で、シュノーケリングを楽しめます。小さな熱帯魚から大きくてフレンドリーなナポレオンフィッシュ、色鮮やかな魚と一緒に泳ぐことができます。浅瀬のビーチがあるため、海が苦手な方でも安心です。

グループでのシュノーケル

泳ぎに自信がない方にはライフジャケットを用意してくれます。それでも不安な方は、ガイドに正直に相談すればなにか提案やお手伝いをしてくれるでしょう。

透明度が高いシュノーケルスポット

世界的なスキューバダイビングスポットとして注目されがちですが、シュノーケルでも十分すぎる魚やサメ、ウミガメを見ることができます。一面に広がる珊瑚とカラフルで大小さまざまな魚たちを存分に楽しみましょう。

現地のガイドたちがなにか見つけては教えてくれるので、大物や珍しい生き物が出てきたときにも見逃すことはありません。パラオの海は透明度も抜群で、数多くのダイビングポイント、シュノーケルスポットがあります。

ダイビングスポットでも紹介したビッグドロップオフなどの有名なポイントはぜひ積極的に参加し、海の中の冒険を楽しんでください。

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3.カヤック

マリンレイク内を進むカヤック

ロックアイランドでのカヤックはボートでは行くことのできないエリアに訪れ、波の穏やかな内海やマングローブの林の中をゆったりと進むことができるのが魅力です。

パドルの使い方はとてもかんたんで、ガイドからレクチャーを受ければ初めての人でも安心して楽しめます。ロックアイランド内を進んでいくと普段は耳に入らない自然の音や生き物の鳴き声だけが響き渡り、大自然を間近に感じながらリラックスできます。

ボートに乗っているより海にも近く、ロックアイランドにもぎりぎりまで接近できることがカヤックの魅力です。カヤックは1日のツアーの一部として含まれているものもありますが、午前中または午後の半日でのカヤックのみの体験、または夕日を目指して進むナイトカヤックもあるので予定に組み込みやすいアクティビティです。

ナイトカヤック

ナイトカヤックは海に落ちていく夕日がとても綺麗に見え、夜光虫が見られるチャンスもあり昼間とは違った雰囲気が味わえるので体験してみるのがおすすめです。

サンセットを求めて進むカヤック

おすすめのツアーはこちら:ナイトカヤックツアー(ロックアイランドツアーカンパニー|RITC)

カヌーとカヤックの違いとは?楽しみ方やアクティビティの違いを解説

4.セスナ飛行

パイロット気分が味わえる助手席

セスナ飛行のツアーに参加すれば、セブンティアイランドも含むパラオの美しい島々を高度300m〜500mの空から見下ろすことができます。セスナの飛行はとても安定感もあり、ドアの片側を開けての飛行も可能。遮るものはなにもなく、ダイナミックに空の旅を楽しめます。

ドアの解放はオプションなのでドアを閉めての飛行もできますが、可能であればドアなし飛行のほうが写真も撮りやすいのでおすすめです。

パイロットの方は飛行中にそれぞれのポイントや島の説明をし、写真が撮りやすいようにうまく角度をつけ、島の周りを周回してさまざまな方向から眺められるよう工夫してくれます。

セスナ飛行中

セスナから眺めることで、ボート上からは捉えきれないさまざまな濃さの色を見せるロックアイランドの海を存分に楽しめます。パラオ観光は、ついつい海のアクティビティや観光スポットに集中してしまいがちですが、パラオにきたらセスナ飛行はとてもおすすめです。

パイロットによると、運がよければ飛行中に鯨を見られるのだとか。飛行中はパイロットのガイドをしっかり聞きつつ、そんなチャンスも逃さないよう目にしっかりパラオブルーを焼きつけましょう。

セスナ機と記念撮影

おすすめのツアーはこちら:セスナ遊覧飛行ツアー(スマイルエアー)

セブンティアイランドを上空から楽しもう!セスナで楽しむパラオの絶景

ロックアイランド観光の所要時間や費用

ボート移動中の様子

ロックアイランドを観光するには、おもにツアー会社が用意するオプショナルツアーに参加します。

所要時間や費用は参加するツアーやアクティビティによって異なりますが、もっともスタンダードなロックアイランドツアーがおよそ80USドル〜(約8,640円〜)です。

ロックアイランドツアーの内容はミルキーウェイ、ロングビーチ、シュノーケリング、ビーチでのランチなどで、どのツアー会社を選んでも大きく変わりはありません。もう少しリッチなツアーになると、他のアクティビティや特別な観光スポットがプラスされます。

たとえば、ミルキーウェイとカープ島に訪れるものや、ジェリーフィッシュレイクとシュノーケリング(またはカヤック)ツアーなど2つ以上のスポットを訪れる場合が多いです。

他にも半日でのカヤック体験やシュノーケルツアーなどもあるので、旅行予定に合わせてさまざまなツアーやアクティビティを組み合わせてみましょう。

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ロックアイランドへのアクセス・行き方

上空から見たセブンティアイランド

まず、日本からパラオに向かうには経由便を利用し、グアム(夜着)や韓国の仁川(早朝着)、台湾(夕方着)を経由してパラオに到着します。そして、空港のあるバベルダオブ島から拠点となるコロールに行き、それぞれのツアー会社がもつ船着場からツアーに参加する方法が一般的です。どのツアーも料金にホテルまでの往復送迎が含まれています。

なお、2019年7月時点では日本からパラオまで直行する定期便は出ておらず、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始など特定の時期のみ、JALや外資系航空会社からチャーター便が飛んでいます。

経由便の場合は、成田からトランジットの時間も含めておよそ8時間〜10時間、チャーターの直行便の場合は成田からおよそ4時間半でパラオに訪れることができます。

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パラオに訪れるならロックアイランドは外せない定番スポット

【ロックアイランドの魅力】

  • 世界的にも数少ない世界複合遺産の一つ
  • マリンレイク(海水が混じる湖)が生み出す多様な生態系が観れる
  • 海のアクティビティをはじめ、さまざまな観光スポットがある

パラオを一味違う旅行先として楽しむなら、ロックアイランドへの訪問は欠かせません。ミルキーウェイやジェリーフィッシュレイク、世界有数のダイビングスポットなど、パラオならではの絶景を楽しみましょう。

さまざまな観光スポットやアクティビティを組み合わせて、オンリーワンで思い出に残る時間を過ごしてみてください。

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