travel 旅行情報

【2021年最新】パラオへ向かう直行便はある?直行便と経由便のフライト情報

【2021年最新】パラオへ向かう直行便はある?直行便と経由便のフライト情報

日本から直行便で約4時間半でたどり着く南の島「パラオ」。日本との時差もないため、日本人が気軽に訪れやすいリゾート地として、人気を集めています。

日本からパラオへは、通年運航の経由便(グアム・ソウル・台北経由)が2社、季節限定のチャーター便が3社運航しています。一見少ないように感じますが、経由地での滞在時間や、発着時間などを考えると組み合わせは広がります。

この記事では、日本からパラオへ向かう行き方と、経由地での過ごし方やパラオ到着後の流れをご紹介します。

【重要:新型コロナウイルスの影響について】
2021年3月現在、日本からの渡航者は以下のことが求められています。

  1. パラオへの出発前に少なくとも14日間の事前検疫措置の実施(昨年10月5日付保健省令の「少なくとも10日間」から日数が増大)。
  2. 事前自主検疫措置開始時点及び出発前72時間以内に受診した2回のPCR検査の陰性証明書の提示。
  3. パラオ入国後、指定施設における最大14日間の強制的な隔離措置。その後、7日間の自主検疫措置の実施。当該期間中の新型コロナウイルス検査受検。

参考:在パラオ日本国大使館
在パラオ日本国大使館のホームページより、パラオ就航便の最新情報が更新されるため、適時ご確認ください。

日本からパラオへの行き方【直行便】

日本からパラオにはJALとANAが繁忙期のみ、チャーター便(定期便が運航していない路線に、特別に運航される不定期便)が飛んでいます。また、2020年12月にスカイマークの国際線が廃止になったため、日本とパラオの直行便はJALとANAのみの運航となりました。

季節によって運航するチャーター便は、日本ーパラオ間の直行フライトになるので、飛行時間は約4.5時間で済みます。経由便よりも値段は高くなりますが、フライト時間が短く、面倒な乗り継ぎの手続きがないのがメリットといえるでしょう。

基本的には成田発着便がメインで、年度によってスケジュールが変わることがあるため、最新のフライト情報は各社公式サイトにてご確認ください。

なお、チャーター便は往復とも出発時刻・到着時刻が変更となる場合があるため、ご搭乗前日に改めて最終的な運航スケジュールの確認が必要ですのでご注意ください。

▼パラオの場所

JAL(日本航空):チャーター便

JAL(日本航空)が例年ゴールデンウィーク、7月・8月・9月・年末年始にチャーター便を運航しています。いずれも成田空港発着便となるので、関東以外の方は経由便か成田までの国内線が必要です。

マイレージなどを理由にJALを利用したい場合や、長時間のフライトを避けたい場合は、乗り換えの手間がない直行便がおすすめです。

ただし、JALのチャーター便は往復27万2,000円(燃油サーチャージ抜き)なのに対して、同じシーズンの経由便は往復10万円〜となっているので(2021年3月時点)、値段は割高です。

  • フライト時間:約4時間30分
  • 運航日程:ゴールデンウィーク、7月・8月・9月・年末年始に数便(新型コロナウイルスの影響で変動あり)

JAL国際線 – パラオ行きJALチャーター便、運航!

ANA(全日本空輸):チャーター便

ANA(全日本空輸)は例年冬季にチャーター便を運航しています。日本は冬ですが、パラオの平均気温は年間を通しても27℃を下回ることがないので、南の楽園リゾートを満喫できます。いずれも成田空港発着便です。

ANAのチャーター直行便はエコノミークラスで14万9,800円〜25万8,800円(燃油サーチャージ混み)とJALより割安です。また、JALのチャーター直行便はフライトのみですが、ANAの直行便は「パラオ パシフィック リゾート」、または「パラオ ロイヤル リゾート」の宿泊がセットになった5日間のパッケージとなっています。

2月の経由便の値段は6万5,000円〜(燃油サーチャージ込み)が相場ですが、ANAの直行便+パラオを代表するホテルの宿泊料金がセットであることを踏まえると、経由便と同程度かやや高い程度に収まります。

そのため、旅行日程の都合がつくようであれば、フライト時間も短く、乗り換えの手間もないANAのチャーター便をおすすめします。

  • フライト時間:約5時間
  • 運行日程:2月に数便(新型コロナウイルスの影響で変動あり)

今回紹介した内容のほかにも、日本からパラオへの直行便の詳しい情報について下記の記事に掲載しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。

【2021】パラオ行き直行便の就航状況|フライト時間や時差、行き方について

日本からパラオへの行き方【経由便】

日本からパラオへ向かうなら、直行便はチケットの金額が高く運行時期が限られているため、経由便を利用する方法もあります。経由便の場合、経由地のグアム、ソウル、台北へは日本全国から直行便が出ているため、地方在住者でもパラオに行く分にはあまり不便さを感じないでしょう。

また、トランジットの時間は購入する航空券によって異なりますが、時間が長いチケットの方が安い傾向にあります。時間に余裕があれば、ビザなしで経由地の観光も楽しむこともできます。

今回、筆者がパラオに行ったときはソウル経由便を購入しました。行きがソウルで24時間、帰りが6時間のトランジットだったので、行きはソウル市内を観光し、帰りは空港から電車で10分ほどの雲西という街で食事やショッピングを楽しみました。

グアム経由便

ユナイテッド航空を利用してグアム経由でパラオに向かうことができます。成田からグアムまでは約3.5時間、グアムからパラオまでは約2時間のフライトです。

ユナイテッド航空のグアムーコロール線は不定期で運航していますが、日にちごとに出発時間が異なるので注意が必要です。詳細は以下URLよりご確認ください。

なお、グアムに入る際は入国と出国の手続きが必要となりますが、ESTAは不要です。

United Airlines – Airline Tickets, Travel Deals and Flights

  • グアム経由のフライト時間:5.5時間
  • 運航スケジュール:週6便(新型コロナウイルスの影響で変動あり)
  • ESTAは不要
  • 2021年3月現在の運行状況:essential workers(インフラ整備やパラオ政府維持にあたって必要な労働者)対象のチャーター便のみ

ソウル経由便

アシアナ航空を利用してソウル経由でパラオに行くことができます。東京ーソウル間は約2.5時間、トランジットの時間を経て、ソウルーパラオ間は約5時間のフライトとなります。

ソウルーコロール線は週4便運航していますが、季節によって出発する曜日が異なるので注意が必要です。詳細は以下URLよりご確認ください。

ASIANA AIRLINES | 就航都市の情報 Palau

  • ソウル経由のフライト時間:7.5時間
  • 運航スケジュール:週4便(新型コロナウイルスの影響で変動あり)
  • 2021年3月現在の運行状況:停止中

台北経由便

チャイナ航空より東京ー台北、台北ーコロール線が就航しています。東京ー台北間は3.5時間、トランジットの時間を経て、台北ーパラオ間の飛行時間は約5時間です。台北からは週4便運航しており、夕方にパラオに到着する便が一般的です。

詳細は以下URLよりご確認ください。

【公式】 チャイナ エアライン(中華航空)

  • 台北経由のフライト時間:8.5時間
  • 運航スケジュール:週4便(新型コロナウイルスの影響で変動あり
  • 2021年3月現在の運航状況:停止中

パラオに向かう飛行機内の過ごし方

経由地での滞在が終わり、いざパラオ行きの飛行機へ乗り込みます。

ここで覚えておきたいのが、グアムをのぞくソウルと台北からパラオまでのフライト時間が約5時間もかかる点です(グアムは約2時間)。

日頃フライトに慣れている方であれば、飛行機内での過ごし方についてあまり心配はないかもしれませんが、慣れていない方だと時間を持て余してしまうこともしばしば。

よくある飛行機内の過ごし方としては、イヤホンでお気に入りの音楽を聴いたり、飛行機内で見れる映画を楽しんだり(航空会社による)、持参してきた本を読んだりして、フライトの時間を有意義に過ごすことができます。

これに加えて、パラオへ向かう飛行機内では、しっかりと睡眠をとるのをおすすめします。「飛行機では落ち着いて寝れない…」と不安な方は、アイマスクやネックピロウを持参しておくと良いです。経由便のフライトは深夜の時間帯が多いため、現地に到着した後の体力を確保しておかないと、肝心の観光が楽しめない場合があるのでぜひ気をつけておきましょう。

このほかにも、パラオへ向かう飛行機内での過ごし方について下記の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。

パラオ旅行の飛行機ガイド|フライト時間や経由地、機内でのおすすめの過ごし方

パラオ国際空港に到着後の流れ

パラオ国際空港(正式名:ロマン・トゥメトゥール国際空港)はバベルダオブ島にあるパラオ唯一の国際空港です。空港周辺には宿やレストランなどはほとんどなく、ダウンタウンのあるコロールまで車で20分ほどかけて向かいます。

パラオ到着直後の入国手続きから、宿泊先のホテルまでの流れを見ていきましょう。

入国時に必要な書類

パラオに到着したら、空港で入国手続きを行います。入国時に必要な書類は以下の3つです。

  • パスポート(滞在日数+6ヶ月以上の残存有効期間と未使用査証欄1頁以上が必要)
  • 帰国時の航空券の情報(航空券の実物、もしくはeチケットの控え)
  • 入国カード(飛行機内で配布されるので、事前に必要事項を記入)

帰国時の航空券は発券していなければeチケットの控えでも構いません。入国カードは経由地で飛行機に乗り込む際に配られるので、事前に必要事項を記入しておきます。

なお、パラオは基本的にビザの取得は不要です。ただし、30日以内の滞在であること、観光や商用が目的であること、往復航空券やeチケットの旅程確認書を持参していること、といった条件を満たす必要があります。

また、パラオへ持ち込む荷物に関しても気をつける必要があります。紙巻きタバコは20本を超える量に関しては税関で申告が必要です。お酒も同様に、2L(成人1人につき)を超えると申告対象です。詳しくは、「在パラオ日本国大使館」のホームページを確認しましょう。

空港から市内へ移動する方法

パラオに到着する時間帯は夕方もしくは夜(深夜)の時間帯が多いため、手続きを終えたらそのままホテルまで向かいましょう。

パラオには公共交通機関がほとんどなく、日本のような流しのタクシーはありません。そのため、空港から拠点となるコロール市内まで向かう方法は、ツアー会社の送迎サービスや、ホテルの送迎サービス、あるいはレンタカーを手配して運転する、といった方法がおもな手段です。

ツアー会社の送迎やレンタカーは、到着後空港でも予約できますが、常に空きがあるとは限りませんし、深夜着便ではデスクが営業時間外の場合もあります。日本国内でもWebサイトなどを通して手配できるので、あらかじめ予約しておくのが確実です。

パラオ旅行におすすめのレンタカー会社5選|予約方法や注意事項、交通ルールも

パラオへ訪れる前に確認しておきたいこと

パラオ観光で、ロックアイランド方面のツアーに参加したり、ダイビングやシュノーケリングなど海のアクティビティを楽しみたい場合、いくつか確認しておきたいことがあります。

ここでは、必要となる許可証と、注意しておきたい持ち物について紹介します。

ロックアイランド観光には許可証が必要

ロックアイランド方面のシュノーケリングツアーやダイビングツアーに参加する際にはコロール州政府が発行する「ロックアイランド許可証」が必要となります(1人あたり50USドル:約5,400円)。

ジェリーフィッシュレイクに訪れる場合には、「ジェリーフィッシュレイク許可証」が必要ですが(1人あたり100USドル:約10,800円)、これはロックアイランド許可証を兼ねることができます。

ただし、「ロックアイランド許可証」購入した後でも、「ジェリーフィッシュレイク許可証」の購入が必要な場合、別途100USドル(約10,800円)がかかってしまいます。そのため、ジェリーフィッシュレイクへの訪問を検討している方は、あらかじめ「ジェリーフィッシュレイク許可証」を購入しておくのをおすすめします。

これらの許可証は、ツアー代金には含まれていないのがほとんどなので、現地でお金を用意する際には注意してください。

  • ロックアイランド許可証:1人あたり50USドル(約5,400円)
    ※10日間有効、6歳未満は不要
  • ジェリーフィッシュレイク許可証:1人あたり100USドル(約10,800円)
    ※10日間有効、6歳未満は不要
    ※ロックアイランド許可証と兼ねられる

有害な成分のある日焼け止めは使用禁止

パラオはとにかく紫外線が強く、日本に比べると約7〜8倍とされています。「ミルキーウェイ」や「ロングビーチ」などに訪れると日陰がなく日差しを直接浴びることもあるため、サングラスや帽子、日焼け止めは必須アイテムです。

しかし、パラオでは2020年より珊瑚礁に有害な成分を含む日焼け止めを禁止にする法案が制定され、違反者には罰金が課せられます。そのため、渡航前には持参する日焼け止めの成分を確認する必要があります。

参考:パラオ、有害成分含む日焼け止めを全面禁止 世界初 – BBCニュース

そこで、おすすめな日焼け対策は、日焼け防止のラッシュガードを着用するか、パラオ現地で日焼け止めを購入することです。コロール島内のショッピングモールやお土産屋では、珊瑚に害のない日焼け止めが販売されているので、必要な方は事前に購入する場所をチェックしておきましょう。

パラオのおすすめ買い物スポット10選|大型モールからギフトショップ、免税店まで

日本からパラオ便の経由地での過ごし方

経由便では、グアム・ソウル・台北で一度入国の手続きまたは乗り換えの手続きが必要になります。経由する国によって手続きの方法が異なります。手続きの方法が変更になる可能性もあるので、旅行の際には最新情報を確認してください。

おおよその手続きの時間は、約30分~1時間です。基本的に日本ーパラオ間の航空券を通しで購入する場合は、手続きの時間も加味されています。日本―経由地、経由地―パラオと、別々に航空券を購入する場合は、手続きにかかる時間を考慮する必要があります。

手続き完了後、時間が余った場合は制限内にある免税店や、飲食店などで搭乗時間まで過ごしましょう。経由時間の長い航空券(6時間以上)を購入した場合は、空港の外に出て、経由地での観光も楽しめます。

グアム

グアムを経由する場合、一度入国と出国手続きが必要となります。空港到着後、まずは「immigration」の標識のある方に進み、入国手続きを行いましょう。税関に申告書を提出したら、次は「Depature」の標識のある方に向かい、セキュリティを通過し、出発までの時間を過ごしましょう。東京ーパラオ間の経由便の場合、おおよそ3〜4時間をグアムで過ごすのが一般的です。

グアムの場合は45日以内の滞在であればESTAを取得せずに入国できるので、トランジットの時間が長い場合は空港の外に出て観光も可能です。出国時間の約2時間前には空港にいる必要があるので時間には余裕をみておきましょう。空港から市内への移動を含め、6時間以上の空き時間があれば、観光できそうです。

グアムの場合、日本との時差が1時間あるので、出発時刻には注意しておきましょう。

【グアム経由でのポイント】

  • 東京ーパラオ間の経由便:平均3〜4時間をグアムで過ごす
  • 空港外で観光する目安の経由時間:6時間以上
  • ビザ:45日以内の滞在可能
  • 日本との時差:1時間

ソウル

到着後、「Transfer」もしくは「Transit」などの標識がある方に進みます。飛行機に乗っている方全員が乗り継ぎではないため、前の人についていくのではなく、基本的にはトランジットブースへ向かいましょう。東京ーパラオ間の経由便の場合、約1時間をソウルの空港内で過ごすのが一般的です。

ただ、トランジットの時間が長い場合は、空港の外へ出て、ソウル市内を観光することも可能です。ソウルの場合、90日以内であればビザを取得せずに滞在できます。その場合、出国時間の約2時間前には空港にいる必要があるので時間に余裕を持っておきましょう。空港から市内への移動を含め、トランジットの時間が5時間以上あれば観光できそうです。

ソウル市内で食事をしたりショッピングしたり、時間があまりない場合でも、空港から電車で10分ほどの距離にある雲西は、気軽に韓国気分を楽しめるのでおすすめです。

【ソウル経由でのポイント】

  • 東京ーパラオ間の経由便:平均1時間をソウルで過ごす
  • 空港外で観光する目安の経由時間:5時間以上
  • ビザ:90日以内の滞在可能
  • 日本との時差:なし

台北

到着後、TransferもしくはTransitなどの標識があるトランジットブースへと向かいましょう。東京ーパラオ間の経由便の場合、約1時間を台北の空港内で過ごすのが一般的です。

台北の場合も、90日以内の滞在ならビザは不要です。もしトランジットの時間が長ければ空港の外へでて台北市内の観光も良いでしょう。空港へ戻る時間を考えると約7時間以上は観ておきたいところです。

【台北経由でのポイント】

  • 東京ーパラオ間の経由便:平均1時間を台北で過ごす
  • 空港外で観光する目安の経由時間:7時間以上
  • ビザ:90日以内の滞在可能
  • 日本との時差:1時間

自分にあった行き方でパラオ旅行へ

2021年3月現在、日本からパラオへの行き方は経由便もしくはチャーター便を利用します。経由便はユナイテッド航空やアシアナ航空などから、チャーター便は不定期ではあるもののおもに繁忙シーズンにJALやANAから飛行機がでています。旅行の日程や予算、発着時間や経由地などを考慮し、ご自身にあった航空券を購入しましょう。

ツアー会社に依頼することで一括で手配してくれる利便性もありますが、なるべく旅費を安く抑えたい方は、日本から経由地となる各都市間をLCCなどを利用して航空券を手配するのもひとつです。航空券の組み合わせによって選択肢は広がるので、予算やフライトスケジュールを照らし合わせて計画を立ててみてください。

パラオにおける飛行機の運航状況は他国と比べても変わりやすい傾向にあるので、ぜひ最新の情報をチェックしておきましょう。

(執筆:片岡力也)

【c】【公式】トリップアドバイザー