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ガラスマオの滝の観光ガイド|パラオ最大瀑布で楽しむ大自然トレッキング

ガラスマオの滝の観光ガイド|パラオ最大瀑布で楽しむ大自然トレッキング

パラオの政治的中心であり、旅行者にとっても玄関口となる空港が位置するパラオ最大の島・バベルダオブ島に、国内最大の滝「ガラスマオの滝」があります。

島の大部分を覆うジャングルを抜け赤土の大地を進み、川を下った先には、滝幅約37m、落差30mの大迫力の滝が姿を現します。トレッキングルートは片道40分ですが、その先にはパラオの絶景が待ち構えています。

パラオに来たらぜひ訪れてほしい、大自然を堪能できる人気スポットをご紹介します。
※記事内1ドル=108円で計算しています

ガラスマオの滝はミクロネシア最大の瀑布

ガラスマオの滝と虹

ガラスマオの滝はバベルダオブ島北部のガラスマオ州に属し、同州の州旗にも描かれているシンボルです。パラオ国内だけでなく、ミクロネシア(太平洋にある島々の三大区分の一つ)においても最大の瀑布です。瀑布とは、高い所から白い布を垂らしたように、直下する水の流れとなっており(出典:コトバンク)、大きな滝のことを指しています。

ガラスマオの滝へ向かうトレッキングルートは大人の足で片道40分ほどの距離です。以前は途中までモノレール(往復30USドル:約3,240円)に乗ることもできましたが、2019年6月時点では故障中で、現地のスタッフいわく「いつ頃復旧するかは未定」とのことでした。

1999年から2007年まで8年間かけて全区間が開通したバベルダオブ島を一周するコンパクトロードのおかげで、トレッキングルートの入り口まで車でのアクセスが可能となりました。

ガラスマオの滝への道は起伏に富み、トロッコの廃線や甌穴(おうけつ:川の浸食によって作られた円形の穴)、ジャングルの植物など見所が多く、ガラスマオの滝の滝壺も安全に遊ぶことができるため、バベルダオブ島を代表する観光スポットとして人気です。

パラオにはさまざまな伝説や物語が残されていて、その中にはガラスマオの滝が誕生した由来となるエピソードがあります。筆者がパラオ人から聞いたエピソードは、このような話でした。

「バベルダオブ島に魚のカップルがいました。ある時、恋人が川から落ちてしまったので、島に住んでいたうなぎの神様にお願いしたところ、かわいそうに感じた神様が自分の身体をガラスマオの滝に変えて、恋人の魚が戻ってくるのを助けてくれた」

パラオの物語は文章ではなく、絵や口頭で伝えられてきたため地域や家系によって詳細が異なりますが、いずれにしてもパラオの人々がガラスマオの滝を神様と見なすほど偉大なものと考えていたことが分かります。

ガラスマオの滝トレッキングに行ってきた!

ここからは、実際にガラスマオの滝に訪れた筆者が感じたガラスマオの滝の魅力を、写真とともにお伝えします。

ガラスマオの滝入口への看板

ガラスマオの滝のチケットオフィス

ガラスマオの滝トレッキングルートの入り口まで、コロール島から車で約1時間ほどかかります。入り口にあるチケットオフィスから滝までは徒歩で片道40分、往復80分〜90分ほどなので、全行程だと約2時間半は見た方が良いでしょう。

なお、トレッキングでは川下りをしたり、滝壺を楽しむので、水着とマリンシューズが必要です。サンダルも可能ですが、ぬかるんでいる場所や石造りの階段なども多いので、できればマリンシューズをおすすめします。なお、チケットオフィス周辺には着替える場所はないので、水着は着てから行きましょう。

また、ガラスマオの滝周辺にはレストランがありません。ツアーには、ランチが含まれるプランと含まれないプランがあります。個人で観光に行く場合やランチが含まれないツアーの場合は、事前に食べ物や飲み物を準備しておきましょう。

チケットオフィスで入場料として1人あたり10USドル(約1,080円)を支払ってトレッキングスタートです。

ガラスマオの滝へのトレッキングルートの入り口

ジャングルエリアのスタート

ガラスマオの滝へのトレッキングは大きく4つのエリアに分かれています。ジャングル、赤土、川、そして再びジャングルです。整備されている部分が多いですし、手すりもありますが地面は土なので雨が降ればぬかるみます。運動に自信ない方は焦らずにゆっくり進みましょう。

故障中のモノレールの線路

トロッコ跡

トロッコの様子を伝える看板

トレッキングの入り口から続く階段を下り終えると、トロッコの廃線が現れます。旧日本軍が設置し、アルミニウムの原料となるボーキサイトを運搬するために使われていました。

日本統治時代はトロッコで運搬したボーキサイトを同じガラスマオ州にあるドックで船に積み込み日本まで輸送していましたが、現在は採算が合わないという理由でボーキサイトの採掘は行われていません。

赤土エリア

赤土エリアの下り階段

赤土のエリアに入ると全体の3分の1ほどは進んだことになります。この辺りがトレッキングルートで最も標高が高く、周囲は低木しかないため、晴れていると日差しが非常に強く感じます。

なお、パラオの紫外線は日本の約8倍といわれているので、バベルダオブ島のような陸のツアーでも日焼け止めを塗っておきましょう。

左奥に小さく見えるガラスマオの滝

ガラスマオの滝(拡大)

写真の左奥に小さなガラスマオの滝が見えるのがわかりますでしょうか。ジャングルを引き裂くように川が流れ、滝ができています。

ジップライン跡

2016年頃まではトレッキングルートの入り口からジップライン(木々の間に張られたワイヤーロープを滑車で滑り降りる遊び)が繋がっていましたが、ワイヤーがたるんでしまったため、現在では利用を中止しています。

赤土エリアを横切るモノレールの線路

同じく使用を中止しているモノレールの線路も赤土エリアまで伸びています。早く復旧して欲しいところですね。

川の流れに沿って下流へ

川の流れは早いが水深は浅い

赤土のエリアを抜けると、川の流れに沿って下流に向かって進みます。水深の浅い川ですが、ところどころに甌穴(おうけつ)と呼ばれる川底にできた穴があります。甌穴は水深が数メートルあるので、慎重に進みます。撮影日は前日に雨が降ったため、いつもより水量が多めです。

濡れることは避けられないので、サンダルかできればマリンシューズなどの踏ん張りが効く靴を履いていくと歩きやすいです。

甌穴

甌穴

甌穴にいた川エビ

川の流れが少しずつ川底を削ってできた甌穴には魚や川エビが生息しています。

滝への道筋を示す看板

食虫植物のウツボカズラ

成熟する前のウツボカズラ

ジャングルエリア

沢から上がると再びジャングルの中を進みます。パラオの気候は熱帯雨林気候で、インドネシアのバリ島やタイのプーケット島よりも降雨量が多いため、食虫植物のウツボカズラなどを見ることができます。

コクネシア

ジャングルの中の歩道

小川を越える橋

道は整備されているので、看板に沿って進めば迷うことはありません。小川を越える橋が見えたら、ガラスマオの滝まであと少し。

・・・そしてついに、ガラスマオの滝に到着です!

ガラスマオの滝に到着!

ガラスマオの滝を見上げる

滝壺と歩道

滝の水量は季節や降雨量によって変わり、撮影を行った6月頃は前日に雨が降ったので水量はいつもより少し多い方です。滝壺の水深は深い部分でも腰ぐらいなので、泳げない方でも安心です。

テーブルで休憩できる

ガラスマオの滝の滝壺へは木造りの歩道がありますが、滝の水しぶきがかかっていて非常に滑るので、気を抜かずにゆっくりと進んでください。

滝の裏に行けます

裏見の滝

滝壺を歩いて渡ると、滝の裏側に入ることができます。裏側から流れ落ちる水を眺める「裏見の滝」が体験できるのは貴重です。裏側に入るまでに全身がずぶ濡れになるので、必要な方は着替えを持っていくことを検討してください。

滝壺のそばにある小さな泉

滝と反対側は小さな泉のようになっていて、暑い日は膝ぐらいまで水に入るととても気持ち良いです。

滝行もできる

見た目より水流は強い

ガラスマオの滝では滝行をすることもできます。水の落差が30mあるので、見た目よりも水の勢いは強いです。足元に倒れ込まないように注意して無理はしないように。このときの水量で、前が見えず息が止まるぐらいの激しさでした。

虹とガラスマオの滝

また、天気に恵まれれば滝の流れや水しぶきに太陽の光が差し込んで、虹を見ることができます。虹が出るまで粘りたい気持ちになりますが、帰りは再び40分の道のりなので、暗くなる前に帰路につきましょう。

ペリカンの防水ケース

余談ですが、パラオのツアーガイドさんはみんなペリカンの防水ケースを持っています。スマートフォンや財布などを入れておけば、濡れないため安全なんだとか。

コロール島内のダイビングショップなどに売っていますので、気になる方はお買い求めください。

またパラオでは、急なスコールが発生します。トレッキング中に雨にうたれると、体温が急激に下がり、寒さを感じます。雨をしのぐ場所はないので、ガラスマオの滝に行く際にはかならずレインコートを持参するようにしましょう。

【ガラスマオの滝トレッキング情報のまとめ】

  • トレッキング全行程は2時間半:コロール島からトレッキング入り口まで約1時間、入り口から滝まで片道約40分 ※モノレールは故障中(2019年6月現在)
  • 必要な持ち物:水着、マリンシューズ(もしくはサンダル)、着替え、日焼け止め、スマホなどを入れる防水ケース
  • 入場料:10ドル(約1,080円)
  • 滝壺付近では、身体が流されないように十分な注意を
  • 帰りも40分の道のりを歩くため、暗くなる前に帰路につくように

ガラスマオの滝に訪れるおすすめの3つのツアー

ガラスマオの滝ツアー

バベルダオブ島にある「ガラスマオの滝」に訪れるツアーは大きく分けて3種類です。

  • ガラスマオの滝&ストーンモノリスの1日ツアー
  • ガラスマオの滝を含むバベルダオブ島の観光スポットを訪れるカスタマイズツアー
  • ガラスマオの滝のみの半日ツアー

バベルダオブ島の人気スポットを巡りたい方は1日ツアー、ガラスマオの滝とアバイと呼ばれる伝統的なパラオの集会所や旧日本軍の戦跡などを訪れたい方はカスタマイズツアー、体力に自信がない方や早朝ダイビングなどと組み合わせる場合は半日ツアーを選ぶことをおすすめします。

1.ガラスマオの滝&ストーンモノリスツアー(ロック・アイランド・ツアー・カンパニー)

ロック・アイランド・ツアー・カンパニーが催行する「ガラスマオの滝&ストーンモノリスツアー」ではバベルダオブ島の人気観光スポットであるガラスマオの滝へのトレッキングとストーンモノリス訪問ができます。

2つの観光スポットに対して、所要時間が7時間と余裕がある行程なので、ゆっくりしたペースでトレッキングに挑戦できます。

  • ツアー名:ガラスマオの滝&ストーンモノリスツアー
  • 費用:大人 95USドル/約10,260円、子ども(3歳〜12歳)57USドル/約6,156円(※2歳以下、または妊婦の方はツアーへの参加ができません)
  • 所要時間:約7時間
  • Webサイト:https://palauritc.com/recommend/3035/

2.半日ガラツマオの滝トレッキングツアー(インパックツアーズ)

インパックツアーズが催行する「半日ガラツマオの滝トレッキングツアー」では、8時または13時に出発して、ガラスマオの滝までの移動とトレッキング往復2時間を含んで、4時間で終了するショートツアーです。

ガラスマオの滝へのトレッキングに不安がある方や早朝や午前中のダイビングの後に組み合わせるツアーとして最適です。

  • ツアー名:半日ガラツマオの滝トレッキングツアー
  • 費用:大人 47.5USドル/約5,130円、子ども(3歳〜12歳)28.5USドル/約3,780円、幼児(3歳未満)無料
    (※別途州税が1人10USドル/約1,080円かかります)
  • 所要時間:約4時間
  • Webサイト:http://www.palau-impac.com/optionaltour_land/takitrecktour.html

3.バベルダオブ島自由探索ツアー(Fish ‘n Fins)

Fish ‘n Finsが催行するする「バベルダオブ島自由探索ツアー」に参加すれば、ガラスマオの滝を含むバベルダオブ島の観光ルートを自由に決定できます。

ガラスマオの滝トレッキングは移動も含めると2時間〜2時間半ほどかかるので、ガラスマオの滝をゆっくりと楽しみたい方やマルキョクやストーンモノリスなどほかの観光スポットも訪れたい人におすすめです。

マルキョクとは、バベルダオブ島に位置するパラオの新しい首都のことです。まさにパラオの政治の中心地のため、裁判所や国会議事堂、大統領府といった建造物を観光することができます。

バベルダオブ島自由探索ツアーの催行日は、毎日おこなわれているので、旅行スケジュールに組み込みやすくなっています。

  • ツアー名:バベルダオブ島自由探索ツアー
  • 費用:15USドル/約12,420円、子ども(4歳〜11歳)75USドル/約8,100円、3歳以下 無料
    (※別途、1名での参加の場合は大人 150USドル/約16,200円)
  • 所要時間:約6.5時間〜7.5時間
  • Webサイト:https://www.veltra.com/jp/beach_resort/palau/a/101043

セットで周ることの多い「ストーン・モノリス」とは

芝生の上に建つストーンモノリス

ストーンモノリスはガラスマオの滝と並んで人気の観光スポットです。バベルダオブ島北部のアルコロン州にある巨石群ですが、文献や資料が残っていないため誰が何のために建てたものなのか判明していません。ストーンモノリスに使われている玄武岩はパラオ国内では産出されないので、別の地域から運ばれたと推測されています。

ストーンフェイス

また、ストーンモノリスの中には顔のように見えるストーンフェイスがあります。パラオにたくさんある伝承の中では「神様と人間のハーフが悪さをした結果、村人に退治されて石になった」という物語があります。

しかし、パラオでは文章ではなく口伝えや絵によって語られてきたため、物語の一部が変質することがよくあり、オリジナルの話を追いかけることが困難担っていることもストーンモノリスの謎を一層深めています。

ガラスマオの滝へのアクセス

ガラスマオの滝があるバベルダオブ島は、海岸部にはマングローブ林が生い茂り、パラオの最高峰「ゲラレウース山」も存在する緑豊かな広大な島です。面積は約400平方kmあり、パラオ国土の約90%を占めてます。

しかし、バベルダオブ島は大半がジャングルで覆われており、ホテルやレストランがあまり充実していません。そのため旅行者は、パラオの経済の中心地である「コロール島」で滞在することがほとんどです。

バベルダオブ島の観光を検討している際には、コロール島からのアクセスも確認しておく必要があります。

記事内でもすでに触れましたが、コロール島からバベルダオブ島のガラスマオの滝の入り口までは、車で約1時間です。ツアーであればホテルまでバスで送迎してくれることがほとんどですが、個人で観光する場合は、タクシーやレンタカーなど移動手段を確保しておきましょう。

現地のおすすめレンタカー会社や交通ルールを知りたい方は、以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。

パラオ旅行におすすめのレンタカー会社3選|予約方法や注意事項、交通ルールも

遊べる絶景「ガラスマオの滝」へ

大迫力のガラスマオの滝

ガラスマオの滝はトレッキング中の見所が多いうえに、滝壺や滝の裏で楽しめる遊べる人気の絶景スポットです。片道40分の道のりは長く感じられるかもしれませんが、険しい道ではないのでゆっくり行けば運動に自信のない方や家族連れでも大丈夫です。

海のアクティビティが中心となるロックアイランドツアーやダイビングツアーの間にガラスマオの滝へ行くことで、豊富なパラオの自然をより体感できます。