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ドルフィンズ・パシフィックの観光ガイド|イルカと触れあう体験ツアーの魅力

ドルフィンズ・パシフィックの観光ガイド|イルカと触れあう体験ツアーの魅力

パラオにあるドルフィンズ・パシフィック(Dolphin’s Pacific)は、イルカと一緒に泳いだりダイビングができるイルカの総合研究施設です。

東京ドーム2個分の広大な敷地に、8頭ものバンドウイルカが飼育されており、ドルフィン・エンカウンターやダイビングなど、さまざまなプログラムを通してイルカと交流できます。

ここではドルフィンズ・パシフィックの魅力に迫り、イルカと触れ合える人気ツアー・プログラムをご紹介します。
※記事内1ドル=108円で記載しています

ドルフィンズ・パシフィックとは

かわいいイルカの親子

ドルフィンズ・パシフィックはイルカの特殊能力の研究や子どもたちや子どもたちへの環境教育の一環として、また、誰もがイルカと触れ合える世界有数の有数の施設として、2000年にパラオのマラカル島に誕生しました。

ドルフィンズ・パシフィックでは、ロックアイランド内にあるドルフィンベイで暮らすイルカたちを間近に見て、イルカたちの生態などを学びながら、イルカと触れ合ったり、一緒にシュノーケリングやスキューバダイビングができます。

ドルフィンズ・パシフィックはコロール島から車で10分ほどのマラカル島にあるチケットセンターから、ボートで向かいます。イルカたちが暮らしているドルフィンベイまでは5分ほどの距離です。

ドルフィンズ・パシフィックが掲げる3つの理念

トレーナーの指示を待つイルカ

ドルフィンズ・パシフィックは設立されてから、「教育環境」「誰もが楽しめる施設」「パラオ観光業復興」という3つの基本理念を掲げています。

多くの自然が残されているパラオの次世代を担う子どもたちに、生命の尊さや自然環境の大切さを理解してもらいたいという考えに基づいて、パラオの子どもたちには無料で触れ合い体験を提供するなどして体験型の教育環境を整えています。

お腹を見せてくれる姿イルカたちが住むドルフィンベイはなるべく自然に近い状態となるよう、ロックアイランドに溶け込むように建設されています。また、障害を持つ人や、老若男女が楽しめるよう段差を少なくしたバリアフリーな設計です。

ドルフィンズ・パシフィックのように、自然な形でイルカと触れ合えるえる施設は世界的に見ても珍しくく、パラオの観光業になくてはならない存在です。

ドルフィンズ・パシフィックの3つの人気プログラム

イルカたちが住むドルフィンベイ

ドルフィンズ・パシフィックでは誰もが楽しめるよう、イルカと一緒にダイビングが出来るドルフィン・ダイビングやイルカと一緒に泳げるドルフィン・シンフォニーなどたくさんのプログラムが用意されています。

初めての方は、まず「ドルフィン・エンカウンター」の参加が必須。イルカの特徴をしっかりと理解したうえで、さまざまなプログラムに参加してみましょう。

それぞれのプログラムについてご紹介していきます。

1. ドルフィン・エンカウンター

イルカと握手

「ドルフィン・エンカウンター」では、イルカの生態や能力、イルカを取り囲む環境についての説明を受け、イルカへの理解を深めていきます。

まずは飼育されているイルカたちの名前や、それぞれの個体の特徴などを詳しく紹介してもらいます。一頭ずつ実際に目の前にして触れ合えるので、それぞれの個性や特徴を実体験を通して理解できます。このとき、日本人のスタッフが分かりやすく解説してくれるので、英語が苦手な方も安心です。

イルカのことが理解できたら、いよいよイルカと触れ合う時間です。トレーナーの指示に従い従いながら、目の前を泳ぐイルカをやさしく触りましょう。ときにはイルカがお腹を見せてくれることもあり、イルカの可愛らしさにおもわず見惚れてしまうことも。ずーっとすべすべの肌を撫でていたくなります。

なお、ドルフィン・エンカウンターでは、持ち込んだカメラでイルカの撮影も可能です。桟橋と海に仕切りがないため、イルカは目の前に! 人懐っこく近づいてくるイルカを間近に見られるのは、なかなかできない体験です。

カメラやスマホを海に落としてしまうと拾うことができないため、手から離さないよう十分に注意してください。

イルカのジャンプに合わせてトレーナー気分

ほかにも、別料金になりますが、カメラマンがベストなタイミングで撮ってくれるイルカとの記念撮影もあります

イルカと握手をするときと、イルカが目の前でジャンプを披露してくれるときに、タイミングよく綺麗な写真撮影をしてくれます。写真は後から自分で選べ、データでもらえますので、パラオ旅行の記念におすすめです。

ドルフィン・エンカウンターだけでも盛りだくさんの内容ですが、このプログラムを終えると他のプログラムに参加できるようになりるようになります。

2.ドルフィン・シンフォニー

ドルフィン・シンフォニーでの触れ合い

筆者が実際に体験したうえで、おすすめしたいのは「ドルフィン・シンフォニー」です。イルカの泳ぐ海でシュノーケリングができ、イルカを水の中から観察したり実際に触れ合ったり、イルカをより間近に感じられるプログラムです。

プログラム参加前に、まずシュノーケル、フィン、ライフジャケットを装着して泳ぐ練習を行います。泳ぎに自信のない方やシュノーケリングが初めての方でも、安心してイルカとの触れ合い楽しめます。

練習を終えるといよいよ本番。いざ海に入って水中からイルカを見てみると、想像以上の大きさにびっくり! こんなにも間近で泳ぐイルカを観察できるのは、やはりドルフィン・シンフォニーならではです。

自ら寄ってきてくれるイルカたち

また、浮かびながら手を前に出すと、イルカが自分から近づいてきてくれることも。イルカに押してもらって泳くこともできるので、イルカの力強さを肌で感じることができます

一緒に泳ぐという体験も通してイルカの生態を学びながら、イルカとの時間が楽しむことができます。

ドルフィン・シンフォニーは泳ぎが得意でない方でも、まずはたくさんイルカたちと触れ合ってみたいという方でも楽しめる、おすすめのプログラムです。

3.本格的に泳ぐならフリーダイブやダイビングがおすすめ

優雅に泳ぐイルカたち

「ドルフィン・エンカウンター」や「ドルフィン・シンフォニー」のほかにも、ドルフィンズ・パシフィックにはさまざまなプログラムが設けられています。

ダイビングのライセンスを持っていれば、イルカと一緒に潜れる「ドルフィン・ダイビング」がおすすめです。イルカとともに最大水深10メートルまで潜れるのは、なかなかできない貴重な体験です。

ダイビングのライセンスがない方でも、「ドルフィン・フリーダイブ」ならライフジャケットを着用せず素潜りで泳ぐことができます。泳ぎに自信があり、イルカと自由に泳ぎたい方は参加してみてはいかがでしょうか。

ほかにも、イルカのトレーナーの仕事を体験する「ワンデー・トレーナー」、誕生日やハネムーンを祝う「ドルフィン・アニバーサリー」などのプログラムが用意されています。

プログラムごとに参加条件や開催時間などが異なるため、詳細は旅行会社やツアー会社、あるいはドルフィンズ・パシフィック公式サイトでご確認ください。

ドルフィンズ・パシフィックのプログラムは、いずれも予約申し込みフォームから予約できます。初めての方はドルフィン・エンカウンターの申し込みが必須になるので、忘れないようにしましょう。

  • 団体名称:Dolphins Pacific (ドルフィンズ・パシフィック)
  • 所在地:P.O.Box 10044 Koror, Republic of Palau 96940
  • 公式サイト:http://www.dolphinspacific.com/jp/

ドルフィン・ダイビングにはダイビングライセンスが必要

別名「Cカード(Certification Card)」と呼ばれるダイビングライセンスは、ダイビングの知識・技能の習得を示す認定証のことで、体験ダイビングでは潜れない水深まで自由にダイビングを楽しむことができます。

ダイビングライセンスを取得するには、世界的に広く認められている、下記の4つの団体に申し込むことができます。

  • PADI(パディ):世界最大級のダイビング教育機関、ダイバー全体の60%以上のシェア
  • NAUI(ナウイ):PADIと並んで知名度が高いダイビング指導団体の老舗
  • BSAC(ビーエスエーシー):安全を最優先したプログラムに力を入れている団体
  • SSI(エスエスアイ):経験を重視したカリキュラムが特徴的な団体

ダイビングの目的に合わせてライセンスの種類が異なるため、事前にその違いを理解しておくのをおすすめします。
下記の記事では、その点をしっかり解説しているので、ダイビングライセンスに興味のある方はチェックしてみてくださいね。

ダイビングライセンスの種類|Cカードの取得メリットや特徴の違いとは

ドルフィンズ・パシフィックに参加できるおすすめのツアー

マラカル島の入り口、ホテルも近い

ドルフィンズ・パシフィックは、コロール島から車で約10分、マラカル島の入り口にあります。ドルフィンズ・パシフィックのプログラムに参加するには、マラカル島にかかるミナト橋を渡り、左手に見えるチケットセンターでチェックインを済ませます。その後、イルカたちが暮らすドルフィンベイまではボートで約5分です。

ドルフィンズ・パシフィックのWebサイトで予約する際に有料の送迎を依頼することもできるので、アクセスが不安な方は申し込みをしておきましょう。予約にはVISA、もしくはMASTERCARDのクレジットカードが必要で、アメックスは使えません。

もっともかんたんに参加する方法は、ドルフィンズ・パシフィックを含むツアーへの参加です。プログラムや送迎の有無をまとめて手配できるので、はじめて訪れる方におすすめです。

ここでは、ドルフィンズ・パシフィックに参加できる代表的なツアー会社をご紹介します。

べラウツアー(BELAU TOUR)

べラウツアーはパラオに訪れる日本観光客にも人気で、よく利用されているツアー会社のひとつです。

ドルフィンズ・パシフィックに直接申し込む場合と料金は変わらないため、ご自身で手配するのが心配な方や、他のツアーを予約している方はまとめて手配すると良いでしょう。予約の際に、追加料金でドルフィンズ・パシフィックによるホテルへの往復送迎も手配できます。

  • 費用:(ドルフィン・エンカウンター)13歳以上大人30USドル、12歳以下無料、(ドルフィン・シンフォニー)6歳以上から参加可能90USドル
  • 所要時間:(ドルフィン・エンカウンター)約1.5時間、(ドルフィン・シンフォニー)約2時間
  • Webサイト:http://www.belautour.com/html/t_all_opt_dolphin.html

ST WORLD(現地ツアー会社:パラオオーシャンアカデミー)

さまざまな海外旅行の手配ができることで有名なST WORLDもパラオ現他のツアー会社による遂行でドルフィンズ・パシフィックのツアーを用意しています。

他の旅行会社は基本的にドルフィンズ・パシフィックへの代行予約のみを行っていますが、パラオオーシャンアカデミーでは、午前中にドルフィンズ・パシフィック(クロースエンカウンター+ドルフィン・シンフォニー)を体験し、午後は乳白色の海と天然の泥パックが有名なミルキーウェイに訪問するオリジナルなツアーを取り扱っています。

  • ツアー名:ドルフィンズ・パシフィック(ドルフィン・エンカウンター&ドルフィン・シンフォニー)&さくっとミルキーウェイツアー
  • 費用:大人245USドル、子供(6~11歳)221USドル
  • 所要時間:8.5時間(ドルフィンズ・パシフィック+ミルキーウェイ)
  • Webサイト:https://stworld.jp/earth_info/PW/op_tour/ROR/RORDPAHFCS/

ドルフィンズ・パシフィック観光に関する注意点

トレーナーさんの言う通りに行動しましょう

ドルフィンズ・パシフィックは、コロール島から車で約10分、マラカル島の入り口にあります。ドルフィンズ・パシフィックのプログラムに参加するには、マラカル島にかかるミナト橋を渡り、左手に見えるチケットセンターでチェックインを済ませます。その後、イルカたちが暮らすドルフィンベイまではボートで約5分です。

はじめてドルフィンズ・パシフィックに訪れる方は「ドルフィン・エンカウンター」の参加が必須です。ただし、過去3年以内にドルフィン・エンカウンターに参加したことがあれば、参加は任意です。

また、すべてのプログラムでイルカの体調を最優先しているため、参加人数に制限があります。夏季や年末年始など、オンシーズンに訪れる際は早めの予約を心がけましょう。イルカの体調次第では、プログラムが中止、または変更になる可能性もあります。

ほかにも、他のロックアイランドツアーなどとは違って、プログラム料金にホテルまでの送迎が含まれていない点に注意してください。タクシーを事前に手配しておくか、ドルフィンズ・パシフィックのプログラムを申し込む際、一緒にドルフィンズ・パシフィックのWebサイトで予約する際に有料の往復送迎を依頼することもできるので、アクセスが不安な方は事前に申し込みをしておきましょう。予約にはVISA、もしくはMASTERCARDのクレジットカードが必要で、アメックスは使えないので注意です。

なお、施設内にはシャワーや着替えのスペースはありません(トイレで着替えることは可能)ので、ホテルでタオルを借りて余分に用意しておくと便利です。また、イルカと触れ合うときは、日を遮るものがなく直射日光にあたるので、日焼け止めや長袖のはおりものを持参したり、イルカと泳ぐプログラムに参加する人はラッシュガードを着用するなどして、日焼け対策もしっかりしましょう。

【ポイント】

  • はじめての場合「ドルフィン・エンカウンター」の参加が必須
  • 参加人数の制限のため、早めの予約を
  • ホテルの送迎は別途申し込みをする
  • 施設内にシャワーや着替えスペースはない
  • 日焼け止めやラッシュガードなどの日焼け対策を

参考:http://www.dolphinspacific.com/jp/faq.php

ドルフィンズ・パシフィックのあるマラカル島とは

紹介したとおりドルフィンズ・パシフィックは、コロール島から車で約10分、マラカル島の入り口にあります。マラカル島は、パラオで一番賑わうコロール島のすぐ隣の西側にある小さな島です。
マラカル島付近の海には珊瑚礁があまりなく、船が出入りできる港が数多くあることから、パラオの美しい海への玄関口として知られています。

下記の記事では、マラカル島の特徴からおすすめの観光スポット、レストラン、ホテルの情報を掲載しています。どうぞ参考にしてください。

マラカル島の観光ガイド|パラオ中心地の人気スポット・レストラン・ホテル情報

ドルフィンズ・パシフィックは、イルカと触れ合ってイルカとの理解を深める施設

かわいいイルカたちが待っています

ドルフィンズ・パシフィックは、海の人気者のイルカを通して、生命の尊さやイルカを取り囲む自然環境について学び、そして誰もが笑顔になってしまう施設です。

パラオ旅行の際にぜひ選択肢の一つに加え、かわいいイルカたちに会いに行ってみませんか?

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