パドルは、カヤック上で水をかくために使用する道具です。パドルは非常に重要な道具であり、パドルひとつでカヤックの安全性・快適性は大きく変わってきます。
つまり、フィールドやカヤックの形など、自分の用途に合ったパドルを見つけることが大切です。
そこで本記事では、カヤックのパドルに関する基礎知識をはじめ、選び方のポイント、フィールド別におすすめのパドルについてまとめました。
初心者の方でもぴったりなパドルを選べるようになるので、ぜひ最後までチェックして、満足できる1本を見つけていきましょう。
パラオタイムス編集部おすすめカヤックパドル
「パドル」はカヤックの安全性・快適性を左右する大切な道具!
カヤックでは、パドルで船体のバランスを保ちながら、水上を自由に移動します。そのためカヤックの安全性・快適性を高めるカギは、パドルにあるいっても過言ではありません。
ただ、パドルにはさまざまな製品があり、どれも同じような形に見えてしまうるため、選ぶ際に迷われるかもしれません。
そこで、まずはじめに、代表的な「カヤックパドル」と「カヌーパドル」の違いから紹介していきます。
カヤックパドルとカヌーパドルの違い
カヌーとカヤックはどちらも水上を漕いで進む乗り物ですが、じつは使用するパドルの特徴が異なります。
パドルの特徴の大きな違いは、パドル先端部にあるブレードが片側のみ付いているか、それとも両側に付いているかの2点です。
【カヤックパドルとカヌーパドルの比較表】
名称 | 特徴 | |
カヤックパドル
(ダブルブレードパドル) |
両方にブレードが備わっているパドル。左右交互にバランスを取って漕ぎながら水上を進む。 | |
カヌーパドル
(シングルブレードパドル) |
片方にだけブレードが備わっているパドル。左右に漕ぎ分けて船体の向きを調整して進む。 |
このようにカヤックのパドルを探している場合は、両側にブレードが付いているダブルブレードパドルを選ぶようにしましょう。
カヤックパドルの製品ごとの違いをチェック
各シーンに最適なパドルを選ぶには、まず「製品ごとの違い」を押さえましょう。
とくに意識しておきたいポイントは、パドルは各部位の形状や素材などによって、細かく種類分けがされている点です。
種類ごとに特徴が大きく変わってくるため、その違いをしっかりと理解しておかないと各シーンにぴったりなパドルは選べません。
そこで次からは、パドルの種類による違いを紹介していきます。
ブレードの形状による違い
「ブレード」とは、パドルの先端にある水をかく部分のこと。基本的には、面積が大きいものほど多くの水をとらえられるため、ブレードの面積と推進力は比例します。
ブレードにはさまざまな工夫が凝らされており、とくに形状の違いはしっかりと理解しておきたいポイント。ブレードはその形状によって、大きく以下の2種類にわけられています。
- ワイドブレード…水の抵抗力を利用するために、ブレード部分の幅が広くつくられているタイプ。推進力はもちろん、カヤックの方向を変えるなどの操作性にも長けており、おもに急流や激流のフィールドで使用されています。基本的には川下りやホワイトウォーターカヤックで使用するため、ワイドブレードが備わったパドルは「ダウンリバー用パドル」とも呼ばれています。
- ナローブレード…水の抵抗を抑えるために、ブレードの幅が狭くつくられているタイプ。推進力や操作性の面ではワイドブレードに劣るものの、腕が疲れにくい特性を持っています。そのため、流れが穏やかな海や湖などのフィールドで、長時間にわたって漕ぎつづけるシーンに適しています。
推進力を重視するのであればワイドブレードが適していますが、カヤックを長時間楽しむ際には「腕への負担」も意識する必要があるので、ブレードは面積が大きいからといって優れているわけではありません。実際にカヤックを楽しむ状況を意識して、各フィールドにぴったりなブレードを選ぶことが大切です。
シャフトの形状による違い
2つのブレードをつなぐパドルの軸となる「シャフト」も、その形状によって以下の種類にわけられています。
- ストレートシャフト…名称のとおり、シャフトが真っ直ぐの棒になっているタイプ。機能面ではとくに優れた部分はないものの、全体的にリーズナブルな製品が多い傾向にあります。
- ベントシャフト…水をかく際の負担を抑える目的で、ブレードに近い部分が曲がっているタイプ。手首の疲労感を抑えられるだけではなく、操作性の面でも優れています。
オーソドックスなパドルを求めている初心者の方や、コストパフォーマンスを重視したい方には「ストレートシャフト」がおすすめ。ただし、ストレートシャフトは持ったときに手首の角度がつきやすいため、手首に負担がかかる点はある程度覚悟しなければなりません。
力の弱い女性や子ども、長距離を移動するケースが多い方には、快適性や操作性の面で優れている「ベントシャフト」を検討してみましょう。
分割タイプによる違い
カヤックパドルは、一般的に全長約220cmもあるため持ち運びがかなり大変です。そこで持ち運びをしやすくする上で、ピースごとに分割できる機能を備えたパドルがあるので紹介します。
- 1ピース…分割ができないストレートなタイプ。持ち運びはしづらいが、もっとも強度に優れており、幅広いシーンで活躍できます。
- 2ピース…2ピースに分割ができるタイプ。分割式パドルの中でも最も主流なのがこのタイプ。また、自分の漕ぎやすい角度に自由に調節できる機能を兼ね備えたパドルもあるため、初心者にはおすすめです。
- 4ピース…4ピースに分割ができるタイプ。カバンに入るサイズになるため、最も身軽になれます。ただし強度がガクッと落ちてしまうので、水流の強いフィールドでは使用しないようにしましょう。
持ち運びの点を考えれば分割タイプは重宝しますが、分割すればするほど強度に難が出てしまいます。その点はしっかり注意しておきましょう。
使用用途に合わせて最適なパドルを選ぶ3つのポイント
パドルの種類による違いを理解したら、いよいよ選び方のポイントを確認していきましょう。パドルはカヤックの安全性・快適性に大きく関わる道具なので、以下のようにさまざまなポイントを意識する必要があります。
1. 素材による違いを理解する
上記で解説したブレードとパドルは、じつは使用されている素材によっても特徴が変わります。製品ごとに素材はさまざまですが、とくに使われることが多い以下の素材については、しっかりと違いを理解しておきましょう。
- カーボン…素材のなかでも最高級にあたる、強度面で優れた素材。水中でもしなりにくい特性を持っているため、水をかいたときに高い推進力を得られます。ほかの素材に比べて軽量ですが、障害物にぶつかると割れてしまうこともあります。
<価格目安>約5万円以上
→おすすめの商品を見る - グラスファイバー…ナイロン樹脂とガラス繊維を組み合わせた、耐久性の面で優れた素材。カーボンほどではありませんが、グラスファイバー性のパドルも全体的に軽量なものが多い傾向にあります。岩などにぶつかっても割れにくいので、初心者でも安心して扱えます。
<価格目安>〜約5万円
→おすすめの商品を見る - プラスティック…コストパフォーマンスの面で優れた素材。とくに機能面が優れているわけではありませんが、障害物にぶつけたときの耐久性がそれなりに高く、全体的に安価な製品がそろえられています。
<価格目安>〜約1.5万円
→おすすめの商品を見る - アルミ…シャフトにのみ使用される、もっとも価格が安い素材。強度や耐久性の面ではほかの素材に劣りますが、プラスチック製に比べても安価な製品が充実しています。
<価格目安>〜約3万円
→おすすめの商品を見る - 木…軽くて柔軟性があり、パドラーの腕や肩にかかる負担が少ない素材。木目調ならではの味わい深い風合いを重視したい人にはおすすめです。
<価格目安>〜約10万円
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推進力などの機能性を重視したい場合には、カーボンやグラスファイバーがおすすめです。ただし、これらの素材を使った製品は高価なものが多いため、コストを少しでも抑えたい方にはややハードルが高いかもしれません。
コストパフォーマンスを重視する方は、プラスティック製やアルミ製のパドルから検討してみましょう。また、シャフトはグラスファイバー製で、ブレードはナイロン製またはプラスティック製でつくられたハイブリッド型のパドルも、コストパフォーマンスが高いのでおすすめです。
2. フィールドに合わせた種類・素材を選ぶ
カヤックのパドルを選ぶうえで、フィールドを意識することは非常に重要です。使用する状況を想定するだけで、パドルの望ましい種類や素材は自然と決まってくるので、各フィールドに適したパドルはしっかりと理解しておきましょう。
- シーカヤック、レイクカヤック…流れが穏やかな海や湖でのカヤックは、基本的に長距離移動が目的になります。そのため、腕の負担を減らしやすいナローブレード、かつカーボン素材のパドルがベストでしょう。
→おすすめの商品を見る - リバーカヤック…海などに比べて流れがやや速い川では、操作性の面で優れているワイドブレードがおすすめです。また、川は水深が浅く、周辺に岩などの障害物が存在する可能性があるため、割れにくい素材は避けたほうが無難でしょう。とくに初心者のあいだは、グラスファイバー製やプラスティック製がおすすめです。
→おすすめの商品を見る - 激流(ホワイトウォーター)でのカヤック…激流での川下りに挑戦する場合は、さらに幅が広いワイドブレードを選ぶことが必須です。また、機能性・耐久性の面ではグラスファイバー製が理想ですが、障害物にぶつけたり落としたりするケースも想定しなければなりません。激流でのパドリングに慣れるまでは、紛失・破損を想定して安価なプラスティック製のものを選ぶと良いでしょう。
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パドルの種類・素材の組み合わせは自由ですが、フィールドに合わないパドルを選ぶと、快適性だけではなく安全性も損なわれてしまいます。集中してカヤックを楽しむためにも、上記のようにフィールドに合わせたパドルを選びましょう。
3. 身長とカヤック幅でパドルの長さを決める
パドルは使用する人によって、適した「長さ」も変わります。一般的には220~240cmのパドルが多く使用されていますが、身長が高い方は長いパドルを、身長が低い方は短いパドルを選ばないと扱いづらさを感じてしまいます。
また、カヤックと一緒にパドルを購入する場合は、「カヤック幅」も意識しておきたいポイント。たとえば、幅が広いカヤックと短いパドルを選ぶと、水をかく際にパドルがカヤックにつっかえるので、うまくパドリングをすることができません。
しかし、じつはパドルの長さに決まった正解はなく、その人にとって「使いやすい長さのもの」を選ぶことが基本となります。220~240cmをひとつの基準として、レンタルなども活用しながら自身にぴったりな長さを慎重に見極めましょう。
シー&レイクカヤックにおすすめのパドル4選!
近年では数多くのメーカーがパドルを製造しているため、選び方のポイントを理解しても「なかなか候補を絞れない…」と迷ってしまう方は多くいらっしゃるはず。
ここからは、フィールド別におすすめの商品を紹介します。
シーカヤックやレイクカヤックは、比較的穏やかな水流です。基本的には長距離移動が目的となるため、腕に負担の少ないものを選ぶ必要があります。おすすめのパドルはナローブレード、かつカーボン素材のものです。
各製品の違いを意識しながら、自分にとって必要な機能性などをじっくりと考えてみましょう。
1. スカジッツ フック 2ピース ストレート|WERNER(ワーナー)
WERNERはアメリカで誕生した、40年以上の歴史をもつ信頼性の高いブランド。WERNERのパドルは全体的にやや高価ですが、このモデルは比較的リーズナブルに買い求められます。
素材にはグラスファイバーが使用されており、上位モデルのデザインや構造が引き継がれている影響で、ファンからは操作性の高さが評価されています。さらにナローブレードが採用されているため、腕が疲れにくく初心者の方でも問題なく扱えるモデルでしょう。
長く愛用できる1本を求めている方や、初心者からスキルアップを目指したい方にぜひおすすめしたい製品です。
- 名称:スカジッツ フック 2ピース ストレート|WERNER(ワーナー)
- 全長:約220m
- 重量:約965g
- 材質:ナイロン、グラス繊維、エポキシ樹脂
- 分割タイプ:2ピース
- 参考価格:25,128円(Amazon)
- 購入はこちら:スカジッツ フック 2ピース ストレート|WERNER
2. シーパッセージ・アルミ・テイクアパート・パドル|Harmony(ハーモニー)
穏やかな湖から荒い海まで、あらゆるフィールドに適したパドルを提供している、Harmony製品。精錬されたデザイン性の高い製品が多く、初心者から熟練者まで幅広く愛用されているブランドです。
その中でも「シーパッセージ」は、最も人気のあるツーリングパドルの一つです。ハイアングルとローアングルの両方のパドリングスタイルに適しており、0度または60度のオフセットで利用できます。
長時間のパドリングに適して全長が長めに作られており、抵抗を少なくするために細長いブレードになっています。シャフトが楕円状になっているため握りやすく、初心者でも安心して扱いやすいのもうれしいポイントです。
- 名称:シーパッセージ・アルミ・テイクアパート・パドル|Harmony(ハーモニー)
- 全長:約230m
- 重量:約1.2kg
- 材質:ナイロン、アルミニウム
- 分割タイプ:2ピース
- 参考価格:11,500円(mont-bell公式サイト)
- 購入はこちら:シーパッセージ・アルミ・テイクアパート・パドル | モンベル
3. カヤックパドル BR02|MORGEN SKY(モーゲンスカイ)
機能面と使いやすさに定評のある、MORGEN SKYのカヤックパドル。シャフト中央に設置されたワンタック穴を使用すれば、フェザー角度を自由に調節できるため、フィールドに合わせた使い方が可能となります。
パドルの素材には、アルミとナイロンが使われているため、一般的なパドルと比べて軽くて持ち運びに便利です。大人用・子供用それぞれに適したサイズを選んで購入できるのもうれしいポイント。
気軽に家族でカヤックを楽しみたい方に、ぜひおすすめしたいパドルのひとつです。
- 名称:カヤックパドル BR02|MORGEN SKY(モーゲンスカイ)
- 全長:子供用約190cm、大人用約220cm
- 重量:約900g
- 材質:アルミニウム、ナイロン
- 分割タイプ:2ピース
- 参考価格:3,980円~(Amazon)
- 購入はこちら:カヤックパドル BR02|MORGEN SKY
4. 木製カヤックパドル|Bending Branches(ベンディングブランチ)
スポーツ&アウトドアの製品を数多く展開する、Bending Branchesの木製のカヤックパドル。パドルには特殊な加工をした木材が、シャフトにはカーボンが使われている、軽量さと柔軟性を兼ね備えたダブルブレードパドルとなっています。
パドルの先端には、Rockgardという独自の技術が施されているため、湿気からパドルを保護し長持ちさせることができます。機能性・耐久性は申し分なく、さらにデザインも独創的です。
その分、金額は約10万前後とかなり高額なため、カヤックを頻繁に長く楽しみたい方や、人とは違うデザインのパドルを欲しい方に、特におすすめしたい製品です。
- 名称:木製カヤックパドル|Bending Branches
- 全長:約240-255 cm
- 重量:約935g
- 材質:木、カーボン
- 分割タイプ:2ピース
- 参考価格:86,278円~(Amazon)
- 購入はこちら:木製カヤックパドル|Bending Branches
リバーカヤックにおすすめのパドル3選
ここからは、海や湖のカヤックよりも流れの早いリバーカヤックにおすすめのパドルを3つ紹介します。
リバーカヤックでは、操作面で優れているワイドブレードがおすすめです。
ワイドブレードは水をキャッチする量が多いため、推進力が高く方向転換がしやすくなっています。
また、岩などの障害物にぶつかる可能性もあるので、割れにくいグラスファイバー製やプラスティック製をおすすめします。
5. カヤックパドル 2ピース|Overmont(オーバーモント)
Amazonでロングベストセラーを誇るブランドOvermontのダブルブレードパドル。シャフトはアルミ合金製を、ブレードはグラスファイバーを使用している、軽量さと耐久性を兼ね備えたパドルとなっています。
ブレードには初心者でも扱いやすい、パドリング時のブレを軽減させるラジアンデザインが施されています。価格はAmazonで約4,000円〜と販売されているため、初めてカヤックパドルを購入する方にもおすすめしやすい製品です。
また、ブレードが90度曲がっても折れないグラスファイバーが使われているため、障害物が多いリバーカヤックにおすすめです。
- 名称:カヤックパドル 2ピース|Overmont(オーバーモント)
- 全長:約222cm
- 重量:約920g
- 材質:アルミニウム、グラスファイバー
- 分割タイプ:2ピース
- 参考価格:3,880円~(Amazon)
- 購入はこちら:カヤックパドル 2ピース| Overmont
6.グラスファイバーパドル|MORGEN SKY
性能の高いパドルでありながら、コスパもいいパドルです。
ブレードはナイロンとグラスファイバーが使われており、リバーカヤックでのパドリングの際に障害物にぶつかっても割れにくいのが特徴です。
また、入水がスムーズにできるブレードデザインは無駄のない形状。シャフトの中央部分は、長さとフェザー角度が自在に変更できます。
価格も約6,000円~と比較的低めなので、一本持っているだけでもさまざまな場面で使えるでしょう。
- 名称:グラスファイバーパドル
- 全長:約220-230cm
- 重量:約1095g
- 材質:ナイロン、グラスファイバー
- 分割タイプ:4ピース
- 参考価格:6,680円~(Amazon)
- 購入はこちら:グラスファイバーパドル|MORGEN SKY
7.ファイバーグラス エルゴパドル|マーシャス
コストパフォーマンスの面において支持のある、マーシャスのグラスファイバーのペントモデル。
ペントタイプは、手首とシャフトの角度をうまく保つことができます。それにより手首の負担を少なくして疲労が軽減されます。
比較的流れの速い川でのカヤックでも、疲れにくく方向転換もしやすくなっています。
- 名称:マーシャス・ファイバーグラス・パドル2Pエルゴ
- 全長:約225cm
- 重量:約900g
- 材質:グラスファイバー
- 分割タイプ:2ピース
- 参考価格:19,746円~(Amazon)
- 購入はこちら:ファイバーグラス エルゴパドル|マーシャス
激流(ホワイトウォーター)カヤックにおすすめのパドル3選!
ここからは、ホワイトウォーターでのパドリングにおすすめの商品を3つ紹介していきます。
ホワイトウォーターとは、激流での川下りのことをいいます。ホワイトウォーターに挑戦する場合、機能性や耐久性を考えて、グラスファイバー製を使用することが理想です。
しかし、岩などの障害物にぶつかる衝撃で、破損や紛失の可能性が高くなります。激流に慣れるまでは、安価なプラスティック製のものを選ぶといいでしょう。
ホワイトウォーターに対応したパドルも多く出ているので、自分に合うパドルを探してみてください。
8. ホワイトウォーターカヤックパドル|Coleman(コールマン)
アウトドア商品の総合メーカーであるコールマンが展開する、アルミ製のリーズナブルなパドル。アルミ製でありながら耐久性にもこだわっているため、さまざまなシーンで活躍する製品です。
通常時は全長230cmと一般的な長さですが、収納時には4つに分割できる点が魅力的なポイント。分割をすると長さを77cmまで抑えられます。
頑丈なアルミを使っている分、他のパドルより重量があります。基本的なパドリングに慣れている中級者におすすめのパドルです。
- 名称:ホワイトウォーターカヤックパドル/Coleman(コールマン)
- 全長:約230m
- 重量:約1.2kg
- 材質:アルミニウム、ABS樹脂
- 分割タイプ:4ピース
- 購入はこちら:ホワイトウォーターカヤックパドル/Coleman
9. アルミニウム カヤック パドル|AquaMarina(アクアマリーナ)
世界60ヵ国以上でカヤックやゴムボートなどを展開する、AquaMarinaが製造しているパドル。
こちらの製品には強化プラスチックが使用されており、ホワイトウォーター初心者の方の初めての1本としておすすめです。
最大の特徴は、4セクションからなる分割式の構造になっている点。収納時にも便利ですが、多少のサイズ調整が可能なモデルなので、複数人で使いまわすこともできるでしょう。
- 名称:アルミニウム カヤック パドル AquaMarina(アクアマリーナ)
- 全長:約230m
- 重量:約1.2kg
- 材質:アルミニウム、強化プラスチック
- 分割タイプ:4ピース
- 参考価格:6,050円~(Amazon)
- 購入はこちら:アルミニウム カヤック パドル|AquaMarina
10. ヘラクレスカーボン|ADVENTURE TECHNOLOGY(アドベンチャーテクノロジー)
ADVENTURE TECHNOLOGYは、高品質な商品をラインナップするパドル用品のブランド。パドリングに関するアクセサリー類やパドルのラインナップが充実しており、目的や予算にあったアイテムを幅広く選べます。
紹介するパドルは、ATツーリングパドルの中で最もパワーのあるカーボン製のブレードモデルです。ハイアングルでパワフルに漕ぐことができ、厳しいフィールドでのリカバリーにも適しているため、さまざまなシーンでその威力を発揮します。
また、AT社が特許を取得した「フルコントロールグリップ」を採用しています。手首とシャフトの角度を理想的に保っているため、手や肩を痛めることなく流れの速いホワイトウォーターを楽しむことができます。
ただ、記事内で紹介したモデルの中でも、金額が高額。「いつかはハイスペックなモデルを使ってみたい」「安全性にこだわりたい」という方におすすめしたい製品です。
- 名称:ヘラクレスカーボン|ADVENTURE TECHNOLOGY(アドベンチャーテクノロジー)
- 全長:約197cm
- 重量:約978g
- 材質:カーボン
- 分割タイプ:1ピース
- 参考価格:43,000円(mont-bell公式サイト)
- 購入はこちら:ヘラクレスカーボン|mont-bell
パドルはカヤック本体と一緒に購入する方法もおすすめ
初めてカヤックを楽しむ際には、参加するツアーや現地のショップで必要な道具をレンタルすることも可能です。基本的にカヤックとパドルはセットで貸し出されていますし、各シーンに適した道具が用意されているケースが多いので、初心者のあいだはレンタルでも問題はありません。
しかし、何度も楽しんでいるうちに徐々に慣れてくると、やはり自前のカヤックが欲しくなるところ。そこでおすすめしたいのが、カヤック本体とパドルを一緒に購入する方法です。カヤック本体の特性を活かすには、最適なパドルを選ぶことがポイントだからです。
カヤックの楽しみ方を広げたい場合やスキルアップを目指したい方は、カヤック本体とパドルの相性を考えながら、ぜひ購入を検討してみましょう。
まとめ|製品による違いを知り、納得できるパドルを見つけよう
今回ご紹介したように、パドルはカヤックの楽しみ方に大きく関わってくる道具です。より安全・快適にカヤックを楽しむには、目的やシチュエーションに合わせたパドルを選ばなくてはなりません。
パドルを選ぶ3つのポイント
- 1. 強度重視の方はカーボンやグラスファイバーの素材を、コス重視の方は、プラスティックやアルミを選ぼう。
- 2. ナローブレードは海や湖、ワイドブレードは川下りにおすすめ。
- 3. 身長が高い方は長いパドルを、身長が低い方は短いパドルを選ぼう。
しかし、パドルにもさまざまなタイプも製品があるので、とくに初心者の方は種類や選び方のポイントはしっかりと理解しておきたいところ。また、現時点での予定だけではなく、「将来的にどんなフィールドで楽しみたいか?」や「どこまでスキルアップを目指したいか?」などを意識すると、長く愛用できる1本を選べるでしょう。
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