activity アクティビティ

カヌーとカヤックの違いとは?楽しみ方やアクティビティの違いを解説

カヌーとカヤックの違いとは?楽しみ方やアクティビティの違いを解説

カヌー・カヤックといえば、代表的な水上のアクティビティです。いずれも水上でパドルを漕ぐ乗り物であり、カヤックはカヌーの一種であるといえます

しかし、カヌーとカヤックでは楽しみ方も変わってきます。両者の違いをしっかりと理解したうえで、アクティビティの計画を立てることが大切です。

そこで本記事ではカヌーとカヤックの概要や違いを徹底的にまとめました。この記事を最後までチェックすることで、自分によりぴったりなアクティビティを選ぶことができるでしょう。

カヌーとカヤックの違い

カヌー・カヤックといえば、初心者でもかんたんに楽しめるアクティビティ。いずれも水上を漕いで進みますが、厳密にいうとカヤックはカヌーの一種です

しかし、カヌーは「カヤック 」「カナディアンカヌー」の2種類に分けられ、漕ぎ方や船体が違ってきます。

カナディアンカヌーは「カヌー」と呼ばれることが多いため、本記事でもカヌー=カナディアンカヌーとして2つのアクティビティの違いを詳しく解説していきます。

カヌー|デッキが広く、シングルブレードパドルを使う

カヌーはもともと、インディアンが狩猟や移動に使っていた乗り物です。デッキが広くつくられている(オープンデッキ)ためスペースにゆとりがあり、デッキ内に多くの荷物を積むことができます。

また、片方にだけブレードが備わっている、「シングルブレードパドル」と呼ばれる道具を使って漕ぐ点もカヌーの特徴のひとつ。カヌーではアルファベットの「J」のようにパドルを動かしながら(Jストロークと呼ばれる)、移動や方向転換を行います。

カヤック|船体が細長く、ダブルブレードパドルを使用する

カヤックは太古の昔から使われていた乗り物であり、その起源は6,000年前といわれています。カヌーと同じく狩猟や移動に使われていましたが、船体の形状やパドルに大きな違いがあります。

カヤックのデッキはカヌーとは違い、体を潜り込ませて入るクローズデッキです。荷物の積載には適していませんが、船内に水が入ることを防げるため、沈みにくい特徴をもっています。

全体的に強度が高く、細長い形状をしている点もカヤックの大きな特徴。その独特な形状によって、万が一カヤックがひっくり返ったとしても、「ロール」と呼ばれるテクニックで起き上がることを可能にしています。

また、カヤックでは両方にブレードがついている、「ダブルブレードパドル」と呼ばれるパドルを使用します。左右交互に漕ぐため、カヌーのパドルとは漕ぎ方も大きく変わってきます。

カヌーとカヤックの違いのまとめ

ここまでご紹介したように、カヌーとカヤックにはさまざまな違いがあります。自分にぴったりなアクティビティを選ぶには、両者の違いをしっかりと理解しておくことが大切です。

以下にまとめたカヌー・カヤックの特徴を覚えて、自分の目的にぴったりなものを選ぶようにしましょう。

カヌーの特徴

  • オープンデッキなので多くの荷物を積んだり、横になってゆったりと過ごしたりできる
  • 片方だけにブレードが備わった、シングルブレードパドルを使って進む
  • 安定性が高く、多くの荷物を積んでも安心して移動できる
  • 基本的にはカナディアンカヌーのことを指すが、激しい波に乗れるアウトリガーカヌーもある

カヤックの特徴

  • クローズデッキなので水が入りにくく、沈むリスクを抑えられる
  • 万が一ひっくり返っても、ロールによって起き上がれる
  • フィールド(楽しむ場所)によって、使用する種類が変わってくる
  • 水面との距離が近く、海洋生物と触れ合えるアクティビティも充実している

複数人で移動したり、多くの荷物を積んだりしたい方にはカヌーがおすすめです。とくにカナディアンカヌーは安定性が高いため、ゆったりとしたパドリングを楽しめます。カヌーに適したフィールドとしては、流れが穏やかな川や湖などが挙げられるでしょう。

一方で、海や川下りのように推進力・回転性が求められる場合にはカヤックがぴったりです。移動を中心としたアクティビティや、海洋生物との触れ合いを楽しみたい方は、カヤックを選ぶことで快適性がぐっと高まるでしょう。

ただし、カヤックにはさまざまな種類があるため、フィールドに適したものを選ぶことがポイント。各スポットの情報も調べたうえで、目的にぴったりなカヤックを選ぶようにしましょう。

カヌーとカヤックそれぞれの楽しみ方は?

これまでカヌーとカヤックの基本的な違いを解説したので、次はそれぞれの楽しみ方について紹介してきます。

カヌーとカヤックでは楽しみ方が異なるので、ぜひ自分に合うアクティビティを見つけてみてください。

カヌーの楽しみ方

【カヌーで楽しめること】

  • カナディアンカヌー
  • アウトリガーカヌー
  • フィッシング

カヌーはデッキが広いため、大人でも横になってくつろげるスペースがあります。景色のきれいなスポットに移動し、オープンデッキの上でゆっくりと過ごせば、自然との一体感を楽しめるでしょう。

また、デッキ内にキャンプ道具などを積んで、複数人でツーリングをするような楽しみ方やペットを乗せてのんびりと自然を満喫することができます。安定性の高い乗り物なので、荷物を積みながらでも安心して移動できます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

大吉(@daikichi_710)がシェアした投稿

フィッシングはカヤックが有名ですが、カヌーでも楽しむことができます。カナディアンカヌーのメリットは、積載量が多い点です。思わぬ大物が釣れたとしても、リリースせずにカヌーに乗せて持ち帰ることができます。しかし、風に弱いという特徴もあるため、慎重に楽しむ必要があるでしょう。

 

この投稿をInstagramで見る

 

youske seazock(@youske3721)がシェアした投稿

また、カヌーといえばカナディアンカヌーが中心ですが、本体の横に浮きが備わっている「アウトリガーカヌー」を楽しめるツアープランもあります。アウトリガーカヌーはスピードが速く、サーフボードのように波にも乗れるため、スリリングな体験を楽しめるでしょう。

カヌーに必要な服装・準備まとめ|安全、快適に楽しむための道具や必要なアイテム

カヤックの楽しみ方

カヤックには複数の種類があり、アクティビティを楽しむ場所によって使用するものが異なります。そこで以下では、カヤックのおもな種類をかんたんにまとめてみました。

【カヤックの種類】

  • シーカヤックスピードが出るように細長い形状であり、おもに海で使用されるカヤック。長時間の移動に適しており、カヤックの中では荷物の積載量も多い傾向にあります。
  • シットオントップ湖や池などで使用される、上に座って乗るタイプのカヤック。クローズデッキのカヤックよりスペースにゆとりがあるため、多くの荷物を積むことができます。おすすめ:クリアカヤック(スケルトンカヤック)
  • リバーカヤックおもに川で使用される、約2m~3mと艇長が短いタイプのカヤック。一漕ぎで方向転換ができ、俊敏性や回転性の面で優れています。
  • レクレーショナルカヤック横幅が広く、湖や流れの弱い川で使用されているカヤック。安定感があるため、初心者の方でものんびりと水上移動を楽しめます。

いずれのカヤックも基本的には「移動」を楽しむ乗り物ですが、カヤックは水面との距離が近いため、海の生き物と触れ合うような楽しみ方もできます。

また、カヤックを使ったフィッシングも楽しむことができます。フィッシングをする際は、シットオンタイプで横幅が広いタイプを選びましょう。そうすることで、安定性が高まり、落水してもカヤックに乗り込みやすくなります。

 

この投稿をInstagramで見る

 

masanori(@hanjo_masa)がシェアした投稿

たとえば、シーカヤックやシットオントップではカヤックフィッシングを楽しめますし、底が透けている「クリアカヤック(スケルトンカヤック)」では美しいお魚や珊瑚礁を水上から眺められます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

風香/FUKA(@fuka__gram__)がシェアした投稿

また、なかには体力に自信のない方に向けて、2人乗りカヤックが用意されているツアープランも。カヤックと聞くと急流下りなどをイメージするかもしれませんが、初心者や子どもでも安心して楽しめるようなアクティビティが充実しています。

カヤックに必要な準備まとめ|安全・快適に楽しむ服装や持ち物まで

 

初心者でも楽しめるカヌー・カヤック体験ツアー

カヌーとカヤックの魅力を知ると、「実際に体験してみたい…!」と思った方も多いのでは?カヌー・カヤックは日本国内だけに限らず、世界中に楽しめるスポットがあります。

ツアーを利用すると、周辺情報のガイドやインストラクターの指導が充実しているプランが多いので、初心者でも安心して参加することができます。

国内のスポットでのツアーでは、移動が楽で交通費がかからない、日本語で丁寧な指導を受けることができるというメリットがあります

一方海外では、日本では味わうことのできない絶景スポットでカヌー・カヤックを楽しむことができます。その反面、交通費がかかってしまうことや、日本人インストラクターがいないので英語や現地の公用語でレッスンを受けなければいけません。

石垣島(沖縄県)|天然記念物のマングローブ林をカヌーで楽しむ

石垣島では、国の天然記念物として認定されているマングローブが生い茂る「宮良川」を、カヌーでゆっくりと下ることができます。本州では決して見ることのできない貴重な動植物を観察することができ、貴重な体験になるでしょう。

穏やかな流れの川なので、子供から大人まで幅広い世代で楽しむことができます。家族旅行のレクレーションとして活用することもできるでしょう。

  • エリア:沖縄県石垣市
  • 体験費用の目安:5,000円~1万円
  • 東京からのアクセス:羽田空港からは約3時間、成田空港からは約4時間

長瀞(埼玉県)|スリル満点!カヤックでの激流下り

リバーカヤックで圧倒的なスリルや興奮を味わいたい方は長瀞がおすすめです。流れが急な箇所が多く、体重移動や巧みなパドル捌きといったテクニックが必要になりますが、ツアーではインストラクターが丁寧にレクチャーをしてくれます。

都心からのアクセスも良く、車で約1時間30分程度で到着します。近くに温泉施設もあるので、日帰りで楽しむこともできるでしょう。

  • エリア:埼玉県秩父郡
  • 体験費用の目安:4,500円~9,000円
  • 東京からのアクセス:車で約1時間30分、電車で約1時間10分~1時間30分

パラオ|シーカヤックで巡る観光名所ツアー

【重要:新型コロナウィルスの影響について】

2021年1月現在、新型コロナウィルスの影響で、パラオへの旅行ツアーならびに定期航空便の運航は一時停止されています。またパラオへの渡航者は入国前後に14日間ずつ、日本とパラオのホテルにて隔離されることになっているのでご注意ください。

最新の情報はこちら:新型コロナウイルス関連情報 | 在パラオ日本国大使館

日本から約3,000kmほど南に位置する、太平洋上に浮かぶ国「パラオ」。ここでもカヤックを使ったアクティビティが盛んです。

パラオの人気観光スポットである青の洞窟や、世界遺産にも登録された美しい島々ロックアイランドの周辺を、シーカヤックで巡っていきます。

陸上からでは決して見れない景色や、海を泳ぐ魚を間近で見ることができ、一生忘れられない経験になるでしょう

  • エリア:パラオ
  • 体験費用の目安:70USドル〜90USドル(約7,560円〜約9,720円)
  • 東京からのアクセス:成田空港から経由便で約8時間~10時間(時期によっては、チャーター便による直行便あり)

その他にも国内外問わず、カヌーやカヤックを楽しむことができるスポットは数多くあります。以下の記事では、カヌーの有名スポットに関してまとめていますので、直近でカヌーを始めてみたい方はチェックしてみると良いでしょう。

カヌーを体験できる国内&海外のおすすめスポット10選|初心者や子どもでも楽しめるツアー情報

まとめ|ゆったりと水上散歩ならカヌー、移動や生き物との触れ合いを求めるならカヤックを

カヌーとカヤックにはさまざまな違いがあり、ゆったりとパドリングを楽しみたい方にはカヌー、おもに移動や海洋生物との触れ合いを楽しみたい方にはカヤックがおすすめです。

各スポットのフィールドや環境、「水上で何を楽しみたいか?」などを意識すれば、初心者の方でも迷うことなく適した乗り物を選べるでしょう

カヌーとカヤックはあまり見慣れない乗り物であるため、なかには敷居が高いと感じる方もいるかもしれません。しかし、国内だけでも初心者や子ども向けのスポットは数多く点在していますし、未経験者でも楽しめるツアープランは世界中で見られます。

ぜひ気軽にチャレンジをして、いつもとは違った水上からの景色や自然を存分に楽しみましょう。

PC_ART_Recomend