音楽を聴きながらプールや海で泳いだり、イヤホンをしたままシャワーを浴びれたら便利ですよね。水を気にせず音楽を楽しめるのが防水イヤホンです。
水中では使えないもの、小雨程度なら使えるものなど、防水イヤホンは製品によって耐水性が異なるので、利用シーンに合わせて選ぶことをおすすめします。
本記事では、防水イヤホンを選ぶときのポイントを解説しています。また、おすすめの防水イヤホンを利用シーン別に紹介しているので、イヤホン選びの参考にしてください。
防水イヤホンを選ぶときのポイント3つ
防水イヤホンは製品によって防水性が異なります。水没しても壊れない完全防水のイヤホンから、水がかかる程度では故障しないイヤホンなど様々な製品があります。ここでは、防水イヤホンを選ぶときのポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
1. 防水性能をチェックしよう
防水イヤホンの耐水性は「防水等級(IPX)」によって決まります。この等級は、IPX0からIPX8まで9段階あり、数字が大きいほど防水レベルが高いことを意味しています。
防水規格 | 保護レベル |
IPX0〜3 | 防水性能はあまり優れていない。 |
IPX4 | 多少濡れても防水イヤホンに影響を及ぼさないレベル。日常生活の防水対策におすすめ。 |
IPX5〜6 | いかなる方向から水がかかっても、防水イヤホンに影響を及ぼさないレベル。汗だくになるほどのハードトレーニング、雨の日のランニングにおすすめ。 |
IPX7 | 規程の条件下(水面下15cm〜1m、30分間)であれば、水没しても防水イヤホンに影響を及ぼさないレベル。シャワーなどお風呂での使用におすすめ。 |
IPX8 | 水面下で使用しても防水イヤホンに影響を及ぼさないレベル。プールなど水中での使用におすすめ。 |
日常生活での防水を目的とするならIPX4、汗だくになるまで身体を動かしたり、小雨の日にランニングをするならIPX5〜IPX6がおすすめです。
IPX7になると、規程の条件下(水面下15cm〜1m、30分間)であれば、イヤホン内部に水が侵入しません。そのため、水没の可能性があるお風呂や川辺でも安心して使うことができます。
水泳中や軽い海水浴中に音楽を聴きたい方は、水面下で使用できるIPX8を選びましょう。
2. 音質を重視するならコーデックを確認しよう
音質を重視するなら、防水イヤホンのコーデックを確認しましょう。
ワイヤレスの防水イヤホンは、Bluetooth通信で音声データを送るのが主流です。音声データはデータ量が多いので、圧縮されてイヤホンに送られます。
その際、圧縮に関わるのが「コーデック」です。コーデックは防水イヤホンの音質に関わるので、必ず確認することをおすすめします。
下記に、主なコーデックの種類と特徴をまとめました。
コーデック | 特徴 |
SBC | すべてのワイヤレス製品に対応、標準的な音質、遅延を感じやすい |
AAC | 主にiPhone対応、SBCより遅延が少なく高音質 |
aptX | 主にAndroid対応、SBCやAACより遅延が少なく高音質 |
aptXは、SBCやAACより遅延が少なく高音質ですが、iPhoneは非対応となります。そのため、iOS端末を持っている方はACC、Android端末を持っている方はaptXのコーデックがおすすめです。
3. Bluetooth接続は水泳に不向き
水に潜るとBluetoothの接続が切れます。そのため、Bluetooth接続で音楽やインターネットラジオを聴きながら水泳することはできません。完全防水のイヤホンであっても同様です。
音楽を聴きながら水泳をしたい方は、プレイヤー内蔵の防水イヤホンを選びましょう。音楽をイヤホンに保存しておけば、接続なしで音楽を聴くことができます。
水泳など水中でも使えるおすすめの防水イヤホン3選
まずは、水中でも安心して使えるおすすめの防水イヤホンを紹介します。防水レベル最高等級であるIPX8かつプレイヤー内蔵なので、イヤホン選びの参考にしてください。
海水にも強いウォークマン|SONY NW-WS413
SONYのNW-WS413は、水深2mまでのプールで使用できる防水イヤホンです。防水の対象は、真水・水道水・汗・プール・海水なのであらゆるシーンで活躍します。
防水イヤホン本体に、音楽を転送・保存することができるので、Bluetoothを使わずに音楽を楽しむことができます。連続再生時間は最大12時間なので、長時間のトレーニングやフルマラソン中にも使うことができます。
ただ、シャンプーや石鹸には対応していないので、髪の毛や顔を洗うときは外すようにしましょう。また、使用可能温度外のため、サウナでの使用はできません。
- 防水レベル:IPX5/8
- 価格:14,146円(税込)
- カラー:ブルー、ブラック、ライムグリーン
- 形状:インナーイヤー型
- 連続再生時間:最大12時間
- その他:約3分のクイック充電で約60分再生
水深3mまで潜れる防水イヤホン|Tayogo W11
出典:Tayogo公式サイト
Tayogoの防水イヤホンは、防水性能IPX8で水深3mまで約5時間浸水することができます。プールだけでなく海水にも対応しているので、音楽を聴きながら海に潜ることも可能です。
ネックバンド式なのでイヤホンが海に沈んでしまう心配もなく、耳にも負担がかかりません。イヤホン本体も水洗いできるので、清潔に保つことができます。
さらに、8GBメモリーを搭載しているため、数千もの楽曲を保存することが可能です。
- 防水レベル:IPX8
- 価格:6,753円(税込)
- カラー:ブラック
- 形状:カナル型
- 接続方法:Bluetooth
- 連続再生時間:最大10時間
水中で使える完全ワイヤレス|SONY WF-SP900
SONYのWF-SP900は、完全ワイヤレスの防水イヤホンです。約920曲の楽曲を保存できる4GBのメモリーを搭載しているので、防水イヤホンだけで音楽を楽しむことができます。
完全ワイヤレスだと、水泳中に外れないか心配になりますよね。WF-SP900は、イヤホンを耳に固定するアークサポーターが付属しています。3サイズから選べるので、自分の耳に合ったものを付けることができます。
また、左右のイヤホン本体をつなげる「リーシュコード」も付属しているので、水中でも安心して使うことができるのが特徴です。
- 防水レベル:IPX5/8
- 価格:30,882円(税込)
- カラー:ブラック、ホワイト、イエロー
- 形状:カナル型
- 接続方法:Bluetooth
- 連続再生時間:プレーヤーモードで最大6時間
- 対応コーデック:SBC、AAC(iPhoneにおすすめ)
- その他:専用ケースは充電も可能
お風呂で使えてコスパ最強!おすすめの防水アイテム3選
ここでは、お風呂で使えるコスパ最強の防水イヤホンを紹介しています。
コスパ最強の防水イヤホン|TaoTronics SoundElite 71
TaoTronicsのSoundElite71は、世界で累計200万台以上も売れたワイヤレスホンTT-BH07をリニューアルしたモデルです。一時的に水没してもイヤホン内部に水が侵入しない防水性能IPX7なので、お風呂で使うことができます。
また、対応コーデックも幅広いのが特徴で、Android端末で使えるapt-X HDや、iPhoneなどiOS端末で使えるAACにも対応しています。音楽や動画を高音質で楽しめるので、音質重視の方におすすめの防水イヤホンです。
さらに、連続再生時間は最大18時間。こまめに充電する必要がないので、使い勝手が良い防水イヤホンとなります。
- 防水レベル:IPX7
- 価格:5,508円(税込)
- カラー:ブラック
- 形状:インイヤー型
- 接続方法:Bluetooth
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX、apt-X HD
- 連続再生時間:最大18時間
- その他:通話ノイズキャンセル機能
低音域もきれいに聴こえる防水イヤホン|Soundcore Life P2
AnkerのSoundcore Life P2は、音質に拘りたい方におすすめの防水イヤホンです。
高音質のコーデックであるaptXに対応しているので、遅延が少なく高音質な音楽を楽しむことができます。それだけでなく、Anker独自のBassUpテクノロジーを搭載しており、低音域もきれいに聴こえるのが特徴です。
また、防水性能はIPX7なので、一時的な水没に耐えることができます。Soundcore Life P2を使用すると、お風呂の中で高音質かつ重圧感のあるサウンドを楽しめるでしょう。
- 防水レベル:IPX7
- 価格:4,999円(税込)
- カラー:ブラック
- 形状:カナル型
- 接続方法:Bluetooth
- コーデック:SBC、AAC、aptX
- 連続再生時間:最大7時間(充電ケースを合わせて使うと最大40時間)
- その他:CVC8.0ノイズキャンセリング
番外編|お風呂で使える防水スピーカーもおすすめ
AnkerのSoundcore Flare Miniは、お風呂やキッチンなど水回りで使える防水スピーカーです。防水性能はIPX7なので、スピーカーに水滴が付着しても内部に水が侵入しません。一時的な水没にも耐えることができるので、安心してお風呂で使うことができます。
また、スピーカーの底面には、円状のLEDライトがついており、音楽に合わせてカラフルに変化するのも特徴です。重さは約480gと持ち運びも便利なので、お風呂以外でも活躍するでしょう。
お風呂でイヤホンを使うことに抵抗がある方は防水スピーカーがおすすめです。
- 防水レベル:IPX7
- 価格:4,699円(税込)
- カラー:ブラック、ブルー、レッド
- 接続方法:Bluetooth
- コーデック:SBC、AAC、aptX
- 連続再生時間:最大12時間
ランニングなどスポーツにおすすめの防水イヤホン3選
ランニングなどスポーツで使用するなら、フィット感がよく、軽くて耳が痛くならないタイプの防水イヤホンがおすすめです。ここでは、雨に濡れたり、汗だくになっても使える防水イヤホンを紹介しています。
軽量タイプの防水イヤホン|SONY NW-WS623
SONYのNW-WS623は、約32gという超軽量の防水イヤホンです。内蔵メモリーに楽曲を保存できるので、イヤホンだけで身軽にランニングできます。防水・防塵・耐寒熱性能も備えたタフネス仕様なので、ランニングだけでなく様々なスポーツシーンで活躍します。
また、左右のヘッドホンにはマイクロホンが内蔵されているので、車などの環境音や周囲の声を聴き分けることができます。この外音取り込み機能にはスイッチがあるので、外の音も聴きたい時と音を入れたくない時の使い分けが可能です。
- 防水レベル:IPX5/8
- 価格:15,200円(税込)
- カラー:ブラック
- 形状:インナーイヤー型
- 接続方法:Bluetooth
- 対応コーデック:SBC、AAC
- 連続再生時間:最大12時間
- その他:約3分のクイック充電で約60分再生
スポーツ中も疲れにくい防水イヤホン|SoundPEATS Q35HD
SoundPEATSのQ35HDは、人間工学に基づいたデザインで長時間つけていても疲れにくいのが特徴です。滑り止めイヤーフックが付いており、しっかり耳にフィットするので、ランニング中にイヤホンが外れる心配もありません。
さらに防水性能は、最高等級のIPX8。雨の中のランニングや、汗だくになるまでのハードトレーニングに最適です。防水イヤホンをしたままシャワーを浴びることもできます。ただ、イヤホン内部は完全防水ではないため、水没しないよう注意が必要です。
- 防水レベル:IPX8
- 価格:5,900円(税込)
- カラー:ブラック、ホワイト
- 形状:カナル型
- 接続方法:Bluetooth
- 対応コーデック:apt-X HD
- 連続再生時間:最大14時間
- その他:CVCノイズキャンセリング
大容量バッテリー搭載のスポーツイヤホン|JBL REFLECT FLOW
JBLのREFLECT FLOWは、大容量バッテリー搭載のスポーツイヤホンです。最大再生時間は30時間なので、スポーツ中だけでなく、1日中音楽を聴くことができます。
防水性能はIPX7と耐水性が高く、汗や雨を気にすることなく使えます。一時的な水没にも耐えることができるレベルなので、イヤホンをしたままシャワーを浴びることも可能です。
さらに、イヤホンを外さずに会話できる「トークスルー機能」や周囲の音を聴きたいときに使える「アンビエントアウェア機能」など、普段使いやスポーツ中にも便利な機能も搭載されています。スポーツだけでなく日常使いもしたい方におすすめの防水イヤホンです。
- 防水レベル:IPX7
- 価格:13,351円(税込)
- カラー:ブラック、グリーン、ブルー、ティール
- 形状:カナル型
- 接続方法:Bluetooth
- 連続再生時間:最大10時間(ケース充電を使用すると最大30時間)
抜け落ちない装着感でランニングにも最適|LBT-HPC11WPBK
ELECOMの防水ワイヤレスイヤホンは、装着感に優れたイヤーアーム付きのイヤホンです。また、重さが12gと軽量なため、長時間のランニングなどのスポーツに最適!
オープンタイプのイヤーピースにより、ランニングやジョギング中の周りの環境音もしっかりと拾ってくれるため、安全面も考慮されています。
なお、Androidのスマートフォンをお使いの方は「ロジテックかんたんBTペアリング」というアプリで簡単にペアリングをすることができます。Android専用アプリのダウンロードはこちら:ロジテックかんたんBTペアリング|Google Play
- 防水レベル:IPX5
- 価格:1,200円(税込)
- カラー:ブラック、ホワイト、ブルー、レッド
- 形状:カナル型
- 接続方法:Bluetooth
- 連続再生時間:最大4.5時間
迫力のあるサウンドでトレーニングのモチベーションアップ|Audio-Technica ATH-SPORT60BT
迫力のあるサウンドが人気のサウンドメーカーaudio-technicaから出た防水ワイヤレスイヤホン。「毎日続ける力をもたらす、はじめる人のスポーツ用ワイヤレス」というキャッチフレーズを掲げています。
ATH-SPORT60BTは、日々のトレーニングなどで大活躍する機能性とデザイン性が備わっています。イヤホンのコードが邪魔にならないようにスライダーが取り付けられており、コードの長さ調節が可能です。そして、4種類のイヤホンピースとイヤピースから自分の耳の形に合うものを選ぶことができます。
激しく体を動かしてもイヤホンが耳から外れにくいため、トレーニングの邪魔にならずにモチベーションを保ち続けることができるでしょう。
- 防水レベル:IPX5
- 価格:5,100円(税込)
- カラー:ブラック、ホワイト、ピンク
- 形状:カナル型
- 接続方法:Bluetooth
- 連続再生時間:最大6時間
まとめ|防水イヤホンは利用シーンに合わせて選ぼう
防水イヤホンは、防水性能のレベルが明確に決まっています。お風呂の中で使えるもの、水中では使えないものなど細かく分かれているので、利用シーンに合わせて選ぶことが大切です。
下記に、本記事で紹介した利用シーン別のおすすめ防水レベルをまとめました。
- IPX4:日常生活での防水対策
- IPX5〜IPX6:アクティブな運動(雨の日のランニング、ハードなワークアウトなど)
- IPX7:お風呂やシャワー中に音楽を聴きたい方向け
- IPX8:水泳中に音楽を聴きたい方向け
自分に合った防水イヤホンを使うと、水漏れを気にせず、音楽や動画を楽しめますよ。
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