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初めてのダイブコンピューターガイド|正しい使い方、おすすめの選び方やブランド

初めてのダイブコンピューターガイド|正しい使い方、おすすめの選び方やブランド

ダイブコンピューターは、ダイビングの安全性を高めてくれる機器です。多くのダイバーが身につけていますが、初心者であれば「そもそも必要なもの?」と感じる方もいらっしゃるでしょう。

また、ダイブコンピューターには数多くの製品があるため、自分がいざ購入するとなると、ブランドやモデル選びで迷ってしまうはず。各シーンに最適なダイブコンピューターを選ぶには、選び方のポイントをしっかりと押さえることが大切です。

そこで今回はダイブコンピューターの概要に加えて、必要性や正しい使い方、選び方のポイントなどをまとめました。おすすめのブランドもご紹介しているので、初めて購入する方でもスムーズに目星をつけられます。

ダイブコンピューターに関する知識をしっかりと身につけて、ダイビングの安全性を高めていきましょう。

 

ダイブコンピューターとは?

ダイブコンピューターは、ダイビングの安全性を高めてくれる道具のひとつ。水温や水深、潜水時間などのデータを教えてくれる機器であり、ダイビング中に身につけておくことで、ダイバーは必要な情報をリアルタイムで収集できます。

ダイブコンピューターには大きく2つの種類があり、腕時計のように装着する「ウォッチ型」と、レギュレーターに装着する「コンソール型」に分けられます。なかでもウォッチ型は初心者向けの製品が充実していることから、一般的なタイプのダイブコンピューターとして知られています。

また、ダイブコンピューターは「ダイコン」や「DC(ディーシー)」と呼ばれることも多いため、この点も合わせて覚えておくとよいでしょう。

ダイブコンピューターの機能

ダイブコンピューターは製品によって機能が異なり、価格が高くなるほど計測できる項目が増えています。一般的には以下の数値を確認することができます。

  • 無減圧水深時間
  • 現在の水深
  • 最大水深
  • 潜水時間
  • 水温
  • 現在の時刻

これに加えて高機能なダイブコンピューターであれば、GPS機能やスマホやPCとの連携機能を備えています。過去にエントリーしたスポットやダイブ時間などを記録することができるので、ダイビングをより楽しむことができます。

ダイブコンピューターの役割は”減圧症を防ぐ”こと

ダイブコンピューターは、さまざまなデータをダイバーに教えてくれますが、装着する最大の目的は減圧症を防ぐことにあります。それを可能にしているのは、ダイブコンピューターに備わっている「無減圧潜水時間(NDL)」を表示させる機能です。

無減圧潜水時間とは、現在の水深でダイバーが安全に潜れる時間のこと。ダイブコンピューターは水深と潜水時間から、現在の場所に留まれる時間を計算してくれるため、ダイバーの安全性をぐっと高めてくれます。

なお、もし無減圧潜水時間を超えてしまった場合は、減圧症の原因となる窒素を体内から排出させるために、規程深度で一定時間停止する「減圧停止」を行わなくてはなりません。

そうならないよう、ダイブコンピューターを使用することで無減圧潜水時間を把握することができます。

減圧症とは?

減圧症とは、呼吸によって体内に溶け込んだ窒素が気泡化し、神経を圧迫したり血管を閉塞したりする症状です。

平地では窒素は自然に排出されますが、水圧が高い水深では体内に溶け込むため、とくに深い場所でのダイビングには注意しなければなりません。減圧症にかかると、しびれやだるさなどの症状があらわれ、最悪のケースでは死に至ることもあります。

減圧症はダイビングの深刻なリスクであるため、「無減圧潜水時間を守ること」は安全なダイビングの基本とされています。

ダイブコンピューターの正しい使い方

基本的にダイブコンピューターは難しい初期設定や、水中での操作などは必要ありません。腕やレギュレーターに装着して潜れば、必要な情報をリアルタイムで確認することができます。

ただし、ダイブコンピューターに表示される無減圧潜水時間は、あくまでも理論上の数値です。体調や体質によって、窒素が体内に吸収される量は変わってくるので、ダイブコンピューターの表示を過信するべきではありません。

そのため、無減圧潜水時間が迫ったら浮上するのではなく、10分ほど残した状態での浮上が望ましいとされています。ダイビング中はこまめに無減圧潜水時間を確認し、早めに浮上することを心がけましょう。

なお、ガイドやインストラクターがついている場合でも、ダイブコンピューターは1人1台が基本です。少しの誤差が減圧症のリスクを招く恐れもあるので、周りにダイブコンピューターを装着している人がいても、1人1台の原則を守るようにしましょう。

ダイブコンピューターの選ぶ5つのポイント

ダイブコンピューターにはさまざまなタイプがあり、製品ごとに特徴が大きく異なります。ダイビングの安全性を高めるには、選び方のポイントをしっかりと押さえたうえで、自身にぴったりな製品を選ばなくてはなりません。

そこで次からは、とくに押さえておきたい選び方のポイントをご紹介します。

1. 無減圧潜水時間の分かりやすさ

ここまで解説したとおり、ダイブコンピューターの情報でもっとも重要なデータは「無減圧潜水時間」です。そのため、無減圧潜水時間の表示が大きく、どの状況で見てもわかりやすい製品を選ぶことが大切です。

また、多くのダイブコンピューターは対応していますが、自動的に無減圧潜水時間が表示される製品を選ぶことも重要なポイント。とくに初心者の方は、無減圧潜水時間を表示させるために複数回ボタンを押す必要がある製品は、避けることが無難でしょう。

加えて、現在の水深も一目で確認できる製品がおすすめです。一部の海外メーカーでは、水深をフィート(ft)で表記しているものもあります。慣れるまで少し時間がかかりますので、初心者はメートル(m)で確認できるものを選ぶと良いでしょう。

2. 警告アラームの有無

ダイブコンピューターには、無減圧潜水時間が迫ったときに警告アラームが鳴る製品も多く見られます。警告音つきの製品を選んでおけば、ダイビングに夢中になりすぎて無減圧潜水時間を確認できない状況でも、危険をすばやく察知できるでしょう。

また、なかには浅い水深でも体内の窒素圧を検出し、窒素圧が高くなった場合に警告を出してくれる製品も。警告アラームだけではなく、そのほかの警告機能にも目を向けておくと、安全性をさらに高められます。

3. 安全性にかかわる自動機能の有無

ダイビングをしたときに潜水モードに切り替わり、自動的に必要なデータが表示されるかどうかも、押さえておきたいポイントです。ボタンを押す必要がある製品は、ダイビング前に押し忘れてしまう恐れがあるので、基本的には自動でモードが切り替わる製品を選ぶとよいでしょう。

さらに安全性を高めたい方には、「安全停止時間」が自動で表示されるタイプがおすすめです。このような製品を選べば、表示にしたがって安全停止をするだけで、減圧症のリスクを大きく抑えられます。

最近では、多くのダイブコンピューターにこのような安全自動機能が備わっています。ただし、すべての製品に備わっているわけではないので、各製品の機能性は細かくチェックするようにしましょう。

4. 電池のタイプや寿命

ダイブコンピューターの電池は、「ソーラー式・充電式・電池式」の3つに分けられます。電池の交換を手間に感じる方には、ソーラー式や充電式のものがおすすめです。

電池式を選ぶ場合は、「自分で交換できるタイプかどうか」を確認しておくこともポイント。また、いずれのタイプを選ぶ場合であっても、電池の持ちの良さや寿命を意識するようにしましょう。

なお、実際にダイブコンピューターを使用する際には、使用前に電池の残量を確認しておくことが大切です。

5. デザイン性

同じ製品を長く愛用するためには、デザイン性にこだわることも大切です。最近では、さまざまな形やカラーの製品がそろっているため、お気に入りのデザインを選びましょう。

デザイン性をチェックする際には、ボタンの使いやすさや画面の見やすさにも目を向ける必要があります。グローブをつけたりゴーグルをはめたりなど、実際に潜ることを想定したうえで、操作性と視認性が高い製品を選ぶことがポイントです。

ダイブコンピューターのおすすめのブランド

選び方のポイントを押さえても、ダイブコンピューターにはさまざまな製品があるため、なかなか目星をつけるのは難しいかもしれません。とくに初めて購入する方は、ブランドを選ぶ段階から迷ってしまうでしょう。

そこで、はじめてのダイブコンピューター選びの参考になるよう、ダイブコンピューターのおすすめのブランドを4つご紹介します。

1. TUSA

マスクやスノーケルをはじめ、さまざまなダイビング製品を展開している日本品質のブランドです。ダイブコンピューターはソーラー充電式が採用されており、電池切れの心配をする必要がありません。

IQ1203とIQ1204の2つのモデルが用意されていますが、いずれのモデルにも体内の窒素を検出する「M値警告機能」が搭載されています。3年間の水没保証や、設定した水深ごとに警告アラームを鳴らせる機能が備わっている点なども、初心者にとっては安心できるポイントでしょう。

なかでもIQ1204は、Bluetooth Smartでスマートフォンと連携できる機能も備わっているため、ログデータを記録・保管したい方におすすめです。

  • ブランド名:TUSA
  • 特徴:ダイビング製品を多く出している日本ブランド
  • おすすめのダイブコンピューター:「IQ1203」「IQ1204」
  • Webサイト:製品情報|TUSA

2. AQUALUNG

ダイビング機器メーカーとしては世界最大級ともいえる、アメリカの老舗メーカーです。製品づくりでは「複雑なものをいかにシンプルに作り上げるか」を重視しており、品質と使いやすさを第一に考えた設計を心がけています。

AQUALUNGはダイブコンピューターの種類が豊富であり、リーズナブルな製品から10万円を超える本格的なものまで、幅広いラインナップがそろっています。なかでも「CALM(カルム)」と呼ばれるモデルは、ソーラー式なので電池の交換が不要であり、コンパクトなサイズ感であるため、男女問わず人気が高いシリーズです。

機能がシンプルなビギナー向けのものから、Bluetooth搭載のプロ向けの製品まで充実しているため、目的にぴったりな製品を選びやすいでしょう。

  • ブランド名:AQUALUNG
  • 特徴:世界最大級ともいえる、アメリカの老舗メーカー
  • おすすめのダイブコンピューター:「CALM(カルム)」
  • Webサイト:ダイブコンピュータ・ゲージ

3. Cressi

「Cressi Japan」として日本にも拠点を構えている、イタリア発祥のブランドです。全体的にシンプルな製品が多く、価格帯もリーズナブルなので、初心者に適しているブランドでしょう。

ダイビングコンピューターについても、2万円台~4万円台の製品が中心。なかでも「LEONARDO」と呼ばれるモデルは、電池式ではあるものの画面が大きく見やすいため、初めてのダイブコンピューターを手ごろな価格で購入したい方にぴったりです。

もう少し本格的な製品を購入したい方は、フリーダイビング向けの機能が充実している「DRAKE TITANIUM」も検討してみましょう。

  • ブランド名:Cressi Japan
  • 特徴:日本にも拠点を構えている、イタリア発祥のブランド
  • おすすめのダイブコンピューター:「LEONARDO」「DRAKE TITANIUM」
  • Webサイト:コンピューター – Cressi Japan

4. SCUBAPRO

ダイビングの基本的な道具に加えて、レギュレータやBCジャケットなど本格的な製品まで展開している、アメリカ発祥の世界的なブランドです。ラインナップが豊富であり、さまざまな価格帯の製品がそろっているため、初心者から上級者まで幅広い層のダイバーが愛用しています。

ダイブコンピューターも充実しており、機能性とデザイン性を兼ね備えた製品が並べられています。ソーラー式のものも魅力的ですが、なかでも人気が高いのは安全性にこだわられた、電池式の「Chromis」。

水中でも画面が見やすく、安全停止のカウントダウン機能なども備わっているため、安全なダイビングを楽しみたい方におすすめです。

  • ブランド名:SCUBAPRO
  • 特徴:アメリカ発祥の世界的なブランド。ラインナップが豊富
  • おすすめのダイブコンピューター:「Chromis」
  • Webサイト:SCUBAPRO – コンピュータ&ゲージ

ダイビングライセンス取得のためなら、ダイブコンピューターは購入しなくても大丈夫

ダイビングライセンスを取ろうと考えている方であれば、わざわざダイブコンピューターを購入しなくても、ダイビングスクールのレンタル品が利用できます。

ダイビングに必要な器材は物によっては高額なものがあり、一気にまとめ買いしてしまうとダイビングに飽きてしまったときに後悔してしまうことがあるので、最初はどの器材もレンタルできるかどうかを検討しておくといいでしょう。

そこで、ダイビングライセンスを取得する上で世界的に広く認められている4つのスクールを紹介しておきます。

  1.  PADI(パディ)世界最大級のダイビング教育機関。インターネット上での講習も可能
  2.  NAUI(ナウイ)ダイビング指導団体の老舗。実践的なスキルの習得に力を入れている
  3.  BSAC(ビーエスエーシー):イギリスで設立された団体。難易度に応じたダイビング講習がある
  4.  SSI(エスエスアイ):アメリカで設立された、経験を重視したカリキュラムが特徴的な団体

どれも実績のある、しっかりしたダイビングスクールですが、各団体で設定されたランクに応じてライセンスの内容は異なるので注意が必要です。

ダイビングライセンスの取得を検討している方は、下記の記事から詳しい情報を事前にチェックしておいてくださいね。

ダイビングライセンスの種類|Cカードの取得メリットや特徴の違いとは

各シーンに最適な製品を選んで、万全な減圧症対策を

安全なダイビングを楽しむために、ダイブコンピューターは欠かせない機器です。とくに減圧症は命にもかかわるため、無減圧潜水時間を常にチェックできるものを用意しましょう。

また、ダイブコンピューターは製品ごとに特徴が異なるため、各ケースに最適なものを選ぶことが重要です。実際に潜るシチュエーションを想定し、今回ご紹介したポイントをしっかりと押さえながら、自身にぴったりなダイブコンピューターを選びましょう。