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ダイビングの幅を広げる水中カメラの基礎知識|おすすめモデルや器材一覧も

ダイビングの幅を広げる水中カメラの基礎知識|おすすめモデルや器材一覧も

せっかくダイビング旅行の計画を立てたのであれば、存分に水中世界を楽しみたいですよね。ダイビングの際にぜひ用意して頂きたいものが、美しい水中世界を写真・動画に収められる「カメラ」です。

カメラにもさまざまな種類があり、たとえばスマートフォンでも工夫をすれば美しい写真を残せます。しかし、より思い出に残る1枚を撮影したいのなら、撮影機材にこだわるのもよいでしょう。

そこで今回は、ダイビング用のカメラの種類や選び方をご紹介します。おすすめの製品や機材一式もご紹介しているので、撮影に必要なものまでしっかりとチェックできます。

ダイビングの幅を広げたい方は、ぜひ本記事を参考にしながら撮影機材の購入を検討していきましょう。

水中カメラがあるだけで、ダイビングの楽しみ方は一気に広がる

ダイビングは水中世界に潜ることで、まさに非日常の美しい光景を目の当たりにできるアクティビティ。自分の目で見たり、海洋生物と触れ合ったりするだけでも楽しめますが、水中カメラを持参すると楽しみ方の幅がさらに広がります。

たとえば、透明度の高い海で珊瑚をバックに写真を撮れば、いつまでも思い出に残る1枚を手元に残せます。また、太陽光が水中に差し込む幻想的な光景やかわいらしい海洋生物は、SNS映えを狙いたい方にもぴったりです。

とくに初心者にとって、ダイビングはなかなか体験できない貴重な機会となるので、水中カメラはぜひ用意しておきましょう。

一般的なカメラやスマートフォンではダメ?水中カメラの必要性

ダイビングの経験が少ないビギナーであれば、「普通のカメラやスマートフォンではダメなの?」と感じるかもしれません。しかし、安全に美しい写真を残したいのであれば、やはり水中カメラを用意しておくことがベストです。

その理由は、水中カメラの特徴にあります。

水中カメラのおもな特徴

  • 防水機能が備わっている
  • レンズの交換や独自の機能によって、マクロ生物から大物までさまざまな被写体をきれいに撮影できる
  • ボタンの配置やサイズに工夫が凝らされており、水中でも扱いやすい

一般的なカメラやスマートフォンのなかには、ある程度の水圧に耐えられる「耐水機能」は備わっていても、水の侵入自体を防ぐ「防水機能」は備わっていない製品が多く見られます。水中世界では深い場所に行くほど強い水圧がかかるため、一般的なカメラではどうしても撮影範囲が限られてしまうでしょう。

また、たとえばAppleのiPhone 11をはじめとしたiPhoneシリーズは、「耐水機能」こそ備わっていますが、液体による損傷は「保障対象外」となっています。水濡れによる故障には十分に注意しましょう。

なかには、防水機能が備わっていない一眼レフなどを使用するダイバーも見られますが、この場合は専用の防水ケースである「防水ハウジング」と呼ばれる道具が必須。しかし、防水ハウジングにも数万円の費用がかかりますし、持ち運ぶ際にかさばりやすい点も気になります。

そのため、ビギナーの方には万全の防水機能が備わった、防水ハウジングを必要としない水中カメラの購入がおすすめです。

ダイビング用カメラの種類をチェック!4つのタイプと特徴を解説

ダイビング用のカメラにはいくつかの種類があり、種類によって特徴や使い勝手が異なります。より美しい一枚を撮りたいのであれば、各シーンや自身のスキルにぴったりな種類を選ぶことが大切です。

そこで次からは、ダイビング用カメラのおもな種類をご紹介していきましょう。

1. ウェアラブルカメラ

「アクションカメラ」とも呼ばれる、アクティビティ中の使い勝手や耐久性に優れたタイプです。コンパクトで軽量な点も大きな魅力ですが、最大のメリットはきれいな動画を手軽に撮影できる点にあります。

ウェアラブルカメラは動画撮影機材としては非常にコンパクトであり、初心者でも片手でかんたんに操作が可能。また、さまざまな部分に取りつけられる機能が備わっているので、たとえばマスクのストラップに装着しておけば、ハンズフリーの状態でダイバー目線での映像を撮影できます。

つまり、臨場感があふれる動画を手軽に撮影できるタイプですが、もちろん静止画にも対応。防水機能が備わっている製品が多い点も、利便性や安心感につながるポイントです。

初心者から上級者まで、幅広いレベルのダイバーにぴったりなカメラでしょう。

2. コンパクトデジタルカメラ

「コンデジ」とも呼ばれている、多くの方が持っているコンパクトなデジタルカメラです。製品によって防水性能が大きく異なり、なかには20m以上の深い水深まで耐えられるものもあります。

水中カメラとしては比較的リーズナブルであり、さらに持ち運びもしやすいので、初心者ダイバーにぴったりなタイプでしょう。ほかの種類に比べると、撮影時に多少のタイムラグが生じてしまう機種もありますが、マクロモードが備わっていれば小さな生き物もしっかりと撮影できます。

なお、防水機能が備わっていない(潜れる水深が記載されていない)コンデジについても、専用の防水ハウジングに入れれば水中での使用が可能です。

3. 一眼カメラ

一眼カメラの最大のメリットは、マクロ生物をきれいに撮影できる点です。ファインダーから実際の景色を覗きながら撮影することで、イメージ通りの美しい光景を写真に収められます。被写体に合わせたレンズ選びができる点も、一眼カメラならではの魅力でしょう。

なかでも人気が高いのは、「ミラーレス一眼」と呼ばれるタイプ。一般的な一眼レフに比べてボディがコンパクトなので、使い勝手の良いカメラを探している方にぴったりでしょう。

ただし、基本的に一眼カメラは防水機能が備わっておらず、防水ハウジングの用意が必須です。「カメラ本体・レンズ・防水ハウジング」を合わせると、それなりの予算が必要になる点は覚悟しなければなりません。

そのため、一眼カメラはステップアップを目指したいビギナーや、中級者向けのカメラといえるでしょう。

4. デジタル一眼カメラ

「デジイチ」とも呼ばれる、多彩な機能を備えているカメラです。防水ハウジングは必要になりますが、高画質などの機能面やレンズの種類が充実しているため、さまざまなシーンで美しい写真を撮影できます。

プロカメラマンも使用しているカメラですが、ほかのカメラに比べると価格がやや高い傾向に。また、サイズが大きく重量もそれなりにあるので、中級者から上級者の方に適したタイプです。

各シーンに最適な水中カメラを!初心者が押さえたい4つのポイント

「ダイビング用のカメラを選ぼう」と思っても、種類や専門用語の多さからなかなか目星をつけられない初心者の方は多いはず。水中カメラは非常に数が多いので、まずは候補を絞るためのポイントを理解しておくことが大切です。

カメラ選びで悩んでいる方は、以下でご紹介する4つのポイントを基本として候補を絞っていきましょう。

1. 防水性能

ダイビング用のカメラを選ぶうえで、とくに意識しておきたいポイントが「防水性能」です。カメラの防水性能は「水深〇m」のように設定されており、無理に潜ると内部を破損してしまう恐れがあるため、設定されている以上の水深に潜ることはできません。

カメラの最大水深を決める際には、実際にダイビングを楽しむシーンを想定してみると良いでしょう。たとえば、ライセンス不要の体験ダイビングでは「最大12m」まで、Cカード(初級ライセンス)を取得している方は「最大18m」までの水中世界を楽しめます。

水中カメラの防水性能も、基本的にはこの「潜れる最大水深」を意識すれば問題ありません。ただし、トラブルなどによって深めに潜ってしまった場合や、将来的にステップアップしたい場合などに備えて、最大水深がやや深めに設定されているものを選ぶことがベストです。

2. 操作性や機能性の高さ

ダイビング中はさまざまな機材を身につけますし、水中では自分の思ったように動けないケースも多いので、「操作性」にこだわることも大切なポイントです。たとえば、コンパクトで持ち運びがしやすいカメラや、ボタンひとつでかんたんに撮影できるカメラを選べば、初心者の方でもスムーズにきれいな写真を撮影できるでしょう。

また、写真のクオリティを求めたい方は、解像度に加えて以下の4つの「機能性」にも目を向ける必要があります。

  • マクロモードの性能…マクロ生物を撮影する際に必須となる機能。「最短撮影距離」によって、被写体に近づいたときのピントの合わせやすさが変わってきます。
  • ズーム倍率…近づくと逃げてしまう生き物など、遠くから被写体を撮影したい場合に重宝する機能。「光学ズーム」の倍率が高いカメラを選ぶと、ズーム時にも画質を落とすことなく撮影できます。
  • 水中モードの性能…水中撮影では「青かぶり」と呼ばれる現象によって、写真の赤身が失われやすい傾向にあります。この現象を防ぐには、青かぶりをうまく補正してくれる水中モードが備わった製品を選ぶと効果的です。
  • レンズの開放F値…開放F値とは、レンズが取り込める最大の光量のこと。開放F値が小さいカメラを選ぶと、暗い場所でも鮮明な写真を撮影できます。とくに暗い場所での撮影を好む方は、開放F値が「1.4~2.8」のものを選ぶと良いでしょう。

水中カメラの操作性や機能性は、製品の価格に差がつきやすい要素です。機能が充実しているものほど価格が高くなるので、予算と相談しながら必要な機能を慎重に見極めましょう。

3. 防水ハウジングの有無

ダイビング用のカメラには、防水ハウジングに対応している製品と、そうでない製品があります。もともと防水機能が備わっている水中カメラもありますが、防水ハウジングがあると安全性の向上や行動範囲の拡大につながるので、可能であれば用意しておくことがベストです。

また、水中ライトやフラッシュをはじめ、さまざまなアクセサリーを装着できる点も防水ハウジングの魅力。とくに水中撮影の幅を広げたい方は、ぜひ防水ハウジングに対応しているタイプの製品を選びましょう。

4. スマートフォンとの連携機能

水中カメラのなかには、BluetoothやWi-Fiなどでスマートフォンと連携できるタイプの製品もあります。このようなタイプは、「写真をすぐにSNSにアップしたい」「スムーズにパソコンに取り込みたい」と考えている方にぴったりです。

また、スマートフォンとの連携機能が備わっていれば、写真データの管理もかんたんに。仮にカメラ本体の容量がいっぱいになっても、スマートフォンなどの機器に残しておきたいデータを送ることで、すぐに撮影を再開できます。

初心者にはこんなカメラが最適!おすすめの水中カメラ3選

自分の目的にぴったりなカメラを選ぶには、実際の製品に目をとおすことも大切です。しかし、闇雲に製品情報を見るのは効率が悪いですし、初心者の方であれば「どの製品をチェックするべきかわからない…」と悩んでしまうこともあるでしょう。

そこで以下では、初心者におすすめのダイビング用カメラを3つご紹介していきます。

1. Tough TG-6/OLYMPUS(オリンパス)

引用元:Tough TG-6 | 防水デジタルカメラ T(Tough) シリーズ | オリンパス

ダイビングに限らず、さまざまなアウトドアやアクティビティで活躍する水中カメラの王道機種。最大15mまでの防水性能や-10℃までの耐低温、2.1mの耐衝撃など、タフな環境での撮影に最適な耐久性を備えています。

高解像力やF2.0の明るいレンズなど、もちろん写真の美しさにもこだわられています。4種類のマクロ撮影モードをはじめ、シーンに合わせたモードを選べる点も魅力的なポイントでしょう。

マクロ撮影用アクセサリーも充実しており、目的やスキルに合わせて拡張することも可能です。

Tough TG-6 | 防水デジタルカメラ T(Tough) シリーズ | オリンパス

2. THETA V/RICOH(リコー)

引用元:製品紹介 | RICOH THETA V

「動画性能・転送速度・拡張性」の3点にこだわった、THETAシリーズの最上位機種です。本体そのものに防水機能はないものの、専用の防水ハウジングを使用すれば最大30mまでの水中撮影に使用できます。

最大の特徴は、全天球カメラによって360度の写真・映像を撮影できる点。誰でもかんたんに全方向の撮影ができるため、初心者でも臨場感あふれる写真・映像を残せます。F2.0の明るいレンズが使用されている点、10cmの近距離撮影に対応している点なども魅力的なポイントです。

ほかにも、スマートフォンとの連携機能や4K動画などの機能面が充実しているので、さまざまなシーンで活躍するカメラでしょう。

製品紹介 | RICOH THETA V

3. HERO7 Black/GoPro(ゴープロ)

引用元:GoPro HERO7 Black | Insanely smooth 4k Video

広い範囲の撮影に適している、王道のウェアラブルカメラ。マクロモードや光学ズームは備わっていませんが、10mまでの防水性能や手ブレ補正をはじめとした初心者向けの機能はしっかりと充実しています。

また、使いやすさを意識したコンパクト設計なので、ほかのダイビング機材と一緒に持ち運ぶ際にも気になりません。マスクなどに装着して使用すれば、ダイビング中にもストレスを感じずに写真・動画を撮影できるでしょう。

専用の防水ハウジングを使えば最大60mまで潜れるため、ダイビング中級者~上級者になっても愛用できる製品です。

GoPro HERO7 Black | Insanely smooth 4k Video

カメラ以外にも必要?水中撮影でそろえておきたい機材一覧

ダイビングで水中撮影をする際には、水中カメラ以外の機材が必要になることもあります。とくに、より高いクオリティの写真・動画を残したい場合は、撮影シーンに合わせた機材を用意しなければなりません。

細かく見ると水中撮影にはさまざまな機材が存在していますが、以下ではとくに押さえておきたい機材をまとめました。

  • ストロボ…写真撮影のときに周辺を照らす、いわゆる「フラッシュ」のこと。照射角度が小さいタイプは近距離での撮影、照射角度が大きいタイプは遠距離での撮影に適しています。また、とくに深い場所で撮影をする場合は、光の明るさを表す「ルーメン」の数値が高いものを選ぶことがポイントです。
  • 水中ライト…水中撮影だけではなく、ダイビング時の視界確保にも活用できるアイテム。ストロボより光は弱いものの、近距離の撮影であれば水中ライトのみでも問題ありません。ストロボと同じく、撮影シーンを意識して照射角度や明るさを選ぶことが大切です。
  • レンズ…マクロから大型生物まで幅広く撮影したいのであれば、交換用のレンズも用意しておきましょう。とくに焦点距離が50~60mmのマクロレンズを用意しておくと、小さいマクロ生物もきれいに撮影できます。ただし、レンズを交換できない機種も存在するので、事前にカメラの仕様を確認しておくことが必要です。
  • 交換用のバッテリー…水中で長時間撮影をする際には、電池切れに備えて交換用のバッテリーが必要。また、バッテリーの持続時間が短いカメラを使用する場合も、念のため交換用のバッテリーを用意しておくと安心です。
  • メンテナンス用の道具…常にきれいな写真・動画を撮影するには、カメラのこまめなメンテナンスが必要です。具体的なものとしては、綿棒やエアブロア、Oリンググリスなどが挙げられます。また、防水ハウジングを使用する際には、水分を吸湿させる「シリカゲル」を入れることも忘れないようにしましょう。

ほかにもSDカードや反射防止リングなど、持参しておくことが望ましい機材・道具はいくつかあります。ただし、すべてをそろえると多くのコストがかかりますし、荷物がかさばる点も意識しなければなりません。

そのため、実際に撮影するシーンを想定し、必要な機材・道具のみをそろえる方法がおすすめです。

シーンや被写体を想定し、必要な撮影機材をそろえよう

水中撮影はややハードルが高いと感じるかもしれませんが、必要な機材をきちんとそろえておけば、初心者でも十分にきれいな写真・動画を撮影できます。ただし、とくに水中カメラにはこだわる必要があり、必須となる機能性・耐久性を慎重に見極めなくてはなりません。

水中撮影の機材をそろえる際には、実際に撮影するシーンや被写体をイメージすることが大切です。撮影の目的を明確にしたうえで、満足できる機材をひとつずつそろえていきましょう。