日本から約3,000km離れた場所に位置する南の島「パラオ」。日本との時差もなく、フライトも直行便であれば約4.5時間で行けるため、日本人が気軽に訪れやすいリゾート地として人気を集めています。
親日国としても知られるパラオの国旗には、日本に敬意を評してつくられたという説があるほど、パラオと日本の歴史には深いものがあります。日本語を話せる現地の人も多く、治安も安定しているため、多くの日本人が毎年旅行で毎年訪れています。
本記事では、そんなパラオへはじめて旅行したいという方に向けて、おすすめの観光スポットをはじめ、予算、ベストシーズン、ツアー会社など旅行計画に役立つ情報をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
【重要:新型コロナウイルスの影響について】
2021年3月現在、日本からの渡航者は以下のことが求められています。
- パラオへの出発前に少なくとも14日間の事前検疫措置の実施(昨年10月5日付保健省令の「少なくとも10日間」から日数が増大)。
- 事前自主検疫措置開始時点及び出発前72時間以内に受診した2回のPCR検査の陰性証明書の提示。
- パラオ入国後、指定施設における最大14日間の強制的な隔離措置。その後、7日間の自主検疫措置の実施。当該期間中の新型コロナウイルス検査受検。
参考:在パラオ日本国大使館
在パラオ日本国大使館のホームページより、パラオ就航便の最新情報が更新されるため、適時ご確認ください。
はじめてのパラオ観光!おすすめな旅行計画の立て方
これまで旅行を楽しんだ後に、「ここに行けばよかった!」「あそこに行くには、時間が足りなかった…」など、少し後悔してしまった経験はありませんか?
国内でも海外でもはじめての旅行先であれば、事前にしっかりとした情報を集めて、旅行の目的に合ったプランを立てることで、当日の満足度は大きく変わります。
ここでは、はじめてのパラオ旅行を計画する際に知っておきたい基本的なことからお得な情報まで、幅広くご紹介します。
STEP1. 予算とスケジュールを決める
旅行を計画する際に、最初に考えておくべきことは、予算とスケジュールの2つです。
そこで、パラオ旅行で押さえておきたい基本情報を下記にまとめました。こちらを参考に、具体的に計画を立てていきましょう。
【パラオ旅行の基本情報】
- ベストシーズン:パラオの乾季にあたる11月〜5月
- おすすめの旅行日数:4泊5日
- ツアー代金:約10〜25万円
- 物価:日本と大きな違いなし
- 紙幣:米ドル
- 言語:英語、パラオ語(一部日本語も)
- フライト時間:約5〜9時間
旅行計画でまずネックになるのが予算でしょう。航空費用や宿泊費を抑えたいなら、パラオの閑散期の4〜6月頃(ゴールデンウィークを外す)がおすすめです。さらにコスパを求めるなら、航空券やホテルの宿泊代、ツアー代がセットになったツアー会社のプランを利用すると良いでしょう。
また、パラオには魅力的なスポットが多数あるため、平均的に4泊5日のスケジュールを確保しておくと十分に満喫できます。会社員の方であれば、週末と有給を上手く組み合わせて連休をつくるなどして、理想な旅行プランを立てましょう。
STEP2. 行きたい場所リストを作成する
次に、旅行先で何を楽しみたいのか、行きたい場所はどこか、じっくり考えてみましょう。たとえば、
- 綺麗な海を見たい
- ダイビングに挑戦したい
- 大自然を一望できる絶景スポットに行きたい
など、せっかくの旅行で叶えたいことを自由に書き出して一つのリストにしていきます。
主にパラオでおすすめしたい観光スポット、宿泊場所、ショップは下記の通りです。いずれも本記事で詳しく解説しているので、ここでは概要だけチェックしてみてください。
【観光スポット】
特徴 | アクティビティ | |
ロックアイランド | パラオで最も有名なスポット。世界の4分の1のマリンレイクがある世界遺産 | ダイビング シュノーケリング SUP |
ミルキーウェイ | 乳白色混じりのターコイズブルーの海。幻想的な景色を楽しめる | 天然泥パック 写真撮影 |
ジェリーフィッシュレイク | 数百万匹のジェリーフィッシュ(クラゲ)が住む湖 | 無数のクラゲと泳ぐ体験 カヤック シュノーケリング |
ロングビーチ | 潮が引いたときにしか現れない幻の長い砂浜 | シュノーケリング 写真撮影 |
ガラスマオの滝 | 世界最大の瀑布として知られる滝 | トレッキング 滝壺で泳ぐ |
ドルフィンズパシフィック | イルカと一緒に泳いだりダイビングができるイルカの総合研究施設 | イルカと泳ぐ シュノーケリング |
【宿泊場所】
特徴 | 予算(1泊当たり) | 空港からのアクセス | |
パラオ パシフィック リゾート | 美しいプライベートビーチや高級スパなど、世界のセレブからも定評があるホテル | 5万円~ | 車で約20分 |
パラオ・プランテーション・リゾート | 自然に囲まれた隠れ家的なリゾート | 2万2,000円~ | 車で約20分 |
ホテルパラオガーデンパレス | 日本式の手厚いおもてなしを体験できる日本人経営のホテル | 1万7,000円~ | 車で約20分 |
【ショップ】
特徴 | 営業時間 | |
WCTC ショッピングセンター | 日用品からお土産までなんでも揃うパラオ最大のショッピングセンター | 7:00〜22:00 |
アリーギフトショップ | オリジナルのTシャツやノニカプセルなど限定品を多く取り扱うショップ | 11:00〜21:00 |
パラオロイヤルギフトショップ | 日本人好みのお土産が揃っているホテル内に併設されたショップ | 10:00~22:00 |
STEP3. 観光計画を立てる
最後に、これまでのステップで考えた内容をもとに、実際に行きたい場所と楽しみたいアクティビティを決めていきましょう。絶対に外せない項目を優先順位高めにして、それに合わせて周れるスポットも選定します。
なお観光計画を立てる際は、各施設の営業時間や定休日、万が一雨天に見舞われたときの代替案も考慮しておくと、柔軟に対応できます。
【雨の日に楽しめるスポット】
- ジェリーフィッシュレイク:雨が降ると多くのクラゲに遭遇しやすくなる
- パラオ国立博物館:3万点を超える展示品があり、パラオの歴史を学べる
- パラオ国際珊瑚礁センター:海では滅多に見れない生物が展示されている
【ツアー会社のおすすめTOP3】
もし、自分でコースを考えられないという方は、お目当てな観光スポットを効率よく周れるツアーに申し込むのも一つの手です。ツアー会社が提供するプランに申し込めば、旅行者のニーズに合わせて、航空券の手配から最適なツアーの提案まで実施してくれます。
特徴 | ツアー内容 | 予算(4泊5日) | |
ナイスデイツアー | パラオ旅行に特化した老舗のツアー会社 | 星空ツアー サンセットディナークルーズ |
約20〜25万円 |
JTB | サポート体制が充実した大手旅行会社 | 自由にツアーを組めるフリープラン | 約11〜19万円 |
旅工房 | アレンジ性に優れたツアーを提供する旅行会社 | ダイビングツアー | 約15〜29万円 |
この他におすすめするパラオツアーを催行する旅行会社は下記の記事よりご確認いただけます。こちらも事前にチェックしておきましょう。
【体験談】パラオ旅行4泊5日のモデルコース
今回は実際にパラオ旅行を経験した筆者が、旅を通して感じたパラオの魅力やパラオ観光で知っておきたいポイントなどを、旅のスケジュールとともにご紹介します。
4泊5日滞在したからこそ分かる、パラオの魅力をお伝えしていきます。
パラオ旅行1日目|コロール島を散策
【1日目スケジュール】
- 3:40|アシアナ航空のソウル経由便でパラオに到着
- 4:20|「West Plaza Coral Reef」 ホテルに到着
- 11:00|レンタカーを借りてコロール島内を散策
- 12:00|昼食はパラオフードを楽しめる「モグモグ(MOGMOG)」へ
- 15:00|コロール島内をドライブ
- 18:00|ビールがおいしい「Red Rooster Cafe」にて夕食
パラオ到着初日は、コロール島の散策で1日満喫しました。パラオには公共交通機関がないため、移動手段としてレンタカーを利用しました。
日本の運転免許があれば利用でき、パラオの道路は日本と同じ左側通行のため、とくに運転のしづらさを感じません。
窓辺に映る美しい景色を目にしたら、車から降りて写真を撮影しつつ、気が向くままにコロール島のドライブを楽しみました。
パラオ旅行2日目|友人と一緒に「バベルダオブ島」へ
【2日目スケジュール】
- 10:00|ホテルまで友人が迎えにくる
- 11:00|日本・パラオ友好の橋で記念写真
- 12:00|タロイモ畑を見学
- 13:00|地元で大人気のハンバーガー屋「BEMERMii Burger&Fries」
- 14:00|バベルダオブ島を北上し「ガラスマオの滝」へ
- 16:00|謎の遺跡「ストーンモノリス」を散策
- 19:00|現地で人気のビストロ「Palm Bay Bistro」で夕食
2日目は、コロール島の隣にある「バベルダオブ島」まで行きました。バベルダオブ島は、パラオの新首都「マルキョク」がある島で、パラオの政治の中心地となっています。
昼食を食べた後に、バベルダオブ島の北部に位置する「ガラスマオの滝」へ。大自然に囲まれたエリアのトレッキングを楽しみました。さらに、同じ最北部にある謎の遺跡「ストーンモノリス」にも行きました。遺跡の入り口部分から見下ろす風景が絶景で、これを見るだけでも来る価値があるスポットです。
パラオ旅行3日目|世界遺産ロックアイランドを巡る
【3日目スケジュール】
- 8:00|ツアーバスがホテルまでピックアップに
- 9:00|ツアー内容の説明を受けて乗船
- 9:45 |全身泥パック体験のできる「ミルキーウェイ」に到着
- 10:45|クラゲと一緒に泳げる「ジェリーフィッシュレイク」に到着
- 12:00|ランチはロックアイランド内の無人島で
- 15:00|南国の魚と一緒に泳ぐシュノーケルポイント
- 16:30|ホテルまで送迎
3日目は、世界遺産ロックアイランドを巡る、スペシャルロックアイランドツアーに参加しました。ツアーでは、天然の泥パックが堆積する「ミルキーウェイ」や無数のクラゲとともに泳ぐ「ジェリーフィッシュレイク」、幻のビーチともいわれる「ロングビーチ」などを1日で周ります。
昼食は、ロックアイランド内にある無人島でいただきます。この日は天候が悪く、干潮時のみ現れる「ロングビーチ」に行けなかったので、無人島で少し長めの自由時間を楽しみました。
ツアーの最後には、島の近くのシュノーケルポイントへ。実際に潜ってみると、カクレクマノミやナポレオンフィッシュなど南国ならではの魚を観賞でき、透明感あふれるパラオの海の美しさに驚かされます。
パラオ旅行4・5日目|エステと多国籍料理を楽しむ。余韻に浸りながら帰国
【4日目スケジュール】
- 10:00|「Red Rooster Cafe」で遅めの朝食
- 11:00|「マングローブ・スパ」でパラオのスパを体験
- 12:00|本格的なインド料理を味わえる「The Taj」で昼食
- 15:00|再び「WCTCショッピングセンター」ヘ
- 18:00|人気の中華料理店「海鮮世家」で夕食
- 21:00|出発まで仮眠することに
4日目はあいにくの雨のため、お土産選びやエステなど室内でできるアクテビティを満喫しました。筆者は5日目の早朝便で帰国するスケジュールだったため、実質この日が最後でした。
この日は雨が止む気配がなかったので、パラオ産素材を使用したパラオスパを体験しました。コスパが高いと評判な「パラオ・プランテーション・リゾート」内にある「マングローブ・スパ」を訪問。オリジナルオイルを使ったマッサージは、30分30USドル(約3,240円)から受けられます。
お土産選びでWCTCショッピングセンターへ行った後、多国籍料理を味わいにコロール島のレストラン「海鮮世家」にて最後の晩餐を満喫しました。このあと深夜2:00に空港に向かうため、その時間までホテルで仮眠することにし4日目が終了。
【5日目スケジュール】
- 2:00|ホテルへピックアップ
- 4:40|コロール発の飛行機にて帰国
- 9:40|経由地ソウルへ到着し観光
- 15:45|ソウルから成田空港へ
深夜2:00にホテルへピックアップがくることになっていたので、帰国の準備をして出発に備えます。
パラオ国際空港で出国の手続きを済ませ飛行機に乗り込み、経由地のソウルへと向かいます。日本への出発まで時間があるのでソウル市内を観光し、午後の便で成田空港へと帰りました。
こうして、パラオ観光は実質4日間、加えてソウルで1.5日の観光をし筆者の旅は幕を閉じました。
さらに詳しい旅行記録は下記の記事からご覧ください。
パラオの人気観光スポットのおすすめ6選
これまでも紹介してきた通り、パラオの魅力は、なんといっても豊富な自然です。
世界遺産に登録されているスポットもあり、非日常を味わえる魅力がたくさん詰まっています。
ここからは、ぜひパラオ旅行で訪れていただきたいおすすめの観光スポットを詳しくご紹介します。
1.ロックアイランド
数々の島で構成されるパラオで、最も有名な観光スポットがロックアイランドです。大小さまざまでユニークな形をした島々の総称で、パラオの中部に位置しています。
パラオ観光客のほとんどがこのロックアイランドを訪れ、スキューバダイビングやシュノーケリングなどのアクティビティを中心にパラオの海を楽しみます。世界のダイバーが注目するダイビングスポットは、まさしくこのロックアイランド周辺に点在しています。
ほかにも、乳白色がかったターコイズブルーの海が美しい「ミルキーウェイ」や、無数のクラゲと浮遊する「ジェリーフィッシュレイク」など、パラオならではのスポットが集まるのもこのロックアイランド。パラオでもっとも有名で、もっとも人気のある観光地です。
2.ミルキーウェイ
ロックアイランドの島々の一つ、ウルクターブル島の入江にある乳白色がかったターコイズブルーの海・ミルキーウェイ。ロックアイランドを周遊するツアーに組み込まれていることが多く、パラオ旅行に欠かせない定番スポットです。
ミルキーウェイの楽しみ方は、なんといっても海底にたまった天然の泥パックを体中に塗りたくること。ミルキーウェイの真っ白な泥はロックアイランドを構成する石灰岩や石灰となった珊瑚が海に溶け出したもので、ミネラルが豊富。美容にも効果が期待できます。
顔や身体に思い切って泥を塗り、ぜひその姿を記念写真におさめましょう。最後はボートからダイブして、身体中の泥をさっぱり洗い落とします。ふたたびボートに上がる頃には、きっとお肌がツルツルになっているはずです!
3.ジェリーフィッシュレイク
無数のクラゲとともに海を漂う幻想的なスポット・ジェリーフィッシュレイクも、ミルキーウェイと並ぶパラオの定番スポットです。外敵がいないことから、一般的なクラゲと違い毒が衰退しているため、一緒に泳いでも危険性はありません。
一時期、エルニーニョ現象の影響でクラゲが減少し、ジェリーフィッシュレイクを訪れるツアーも中止されていたのですが、2018年後半から徐々にクラゲの数も十分に増加し、2020年3月現在ではツアーが再開されています。
何百匹といるクラゲとともに泳ぐ光景は、まさに幻想的。誰しもが一度は訪れてみたいパラオの名所です。
4.ロングビーチ
潮が引いたときにしか現れない長い砂浜「ロングビーチ」は、パラオを代表する人気な観光スポットの一つ。ロングビーチは、ロックアイランドのオモカン島にあるビーチで、パラオ旅行の中心地コロール島からスピードボートで40分ほど南西に進んだ場所に位置しています。
ロングビーチでは、砂浜の両サイドにある透明度が抜群な海と、前方にある世界遺産のロックアイランドを同時に一望できる絶景が広がっています。そんなロングビーチが地上に姿を現すのは、太陽が最も高い位置にきて干潮になるタイミングの1時間に約1回だけ。そのレアな光景を一目見ようと、多くの観光者が訪れます。
現地ツアーでロングビーチを訪れる際には、ツアーガイドが潮の満ち引きや天気の状態を計算して催行してくれますが、日によっては水面に現れないこともあるので注意が必要です。そのためロングビーチのツアーを申し込む際には、パラオの天候が安定しやすい乾季シーズンに計画するのがおすすめです。
5.ガラスマオの滝
パラオ国内最大の滝である「ガラスマオの滝」。ガラスマオの滝は、パラオ国際空港が位置するバベルダオブ島北部のガラスマオ州に位置しています。この滝は、ミクロネシア(太平洋にある島々の三大区分の一つ)において最大の瀑布とされており、世界的にも有名です。
ガラスマオの滝では、滝壺で泳いだり、滝の裏を探検したり、トレッキング中にジャングルの植物を観察したりと、大自然を満喫したい方にぴったりなアクティビティスポットです。トレッキングの時間は片道約40分かかりますが、ゆっくり歩いても大丈夫な傾斜の低い山道なので、運動に自信のない方や家族連れの方にもおすすめです。
ガラスマオの滝に行くツアーでは、トレッキングする往復2時間を含んで、全体で約4時間で終了するショートツアーや、他の観光スポットを組み合わせたツアーがあります。計画を立てる際には、ぜひ一つの候補に入れてみてください。
6.ドルフィンズパシフィック
パラオの美しい海の世界をイルカと一緒に泳げるスポット、「ドルフィンズ・パシフィック」。ドルフィンズ・パシフィックは、パラオの中心地のコロール島から車で約10分でいけるマラカル島にあります。
ここは、イルカの生態や能力を研究している総合施設で、誰もがイルカと一緒に泳いだり触れ合える世界有数の場所です。その施設の規模は、なんと東京ドーム2個分という広大な敷地で、そこに8頭ものバンドウイルカが飼育されています。
そこに訪れると、おもに3つのプログラムに参加できます。イルカを見学しながら、イルカの生態や能力、環境保全について学ぶ「ドルフィンエンカウンター」、素潜りでイルカと一緒に泳ぐことができる「ドルフィン・フリーダイブ」、水深10メートル以上の海の中をイルカと一緒に泳ぐ「ドルフィン・ダイビング」の3つです。
一度は海でイルカと一緒に泳いでみたいという方は、ドルフィンズ・パシフィックを訪れてみてください。
パラオの名物グルメ
現地で味わうその土地ならではの料理の数々は、海外旅行に欠かせない楽しみの一つです。海に囲まれたパラオは、その豊富な海の資源を活かした海の幸が中心です。
日本と馴染みが深いため、和食文化や日本食も食べれられており、独自の食文化が発展しています。おもなパラオ名物をご紹介しましょう。
マングローブ蟹
パラオに訪れるなら一度は口にしておきたいマングローブ蟹は、中心地コロール島周辺にあるレストランで味わえるパラオ名物のひとつです。熱帯地域のマングローブの周辺に生息したこの蟹は、茹でることで真っ赤な色に様変わりします。
ハサミが大きく特徴的な見た目をしていますが、身は引き締まっていて日本人にも人気の味。ほとんどのレストランで生け簀から選んで調理してくれるため、鮮度も良く豪快なパラオ料理を堪能できます。
シャコ貝
貝の中でも最大級の大きさを誇るシャコ貝は、パラオの名物料理の一つです。英語表記のメニューでもGiant clamと記載されています。
シャコ貝そのものが貴重種とされており、食べられることが稀であるため、パラオで是非とも味わっておきたい料理です。
刺身で味わうのがおすすめで、コリコリの食感と淡白で甘みを感じる味わいがたまりません。レストランによってはスープで提供されることもあります。
コウモリのスープ
果物のみを食べるコウモリ、フルーツバットを使ったスープ料理です。パラオでもひんぱんに食べられているわけではありませんが、ちょっとした高級料理として、コロールの「MOGMOG(モグモグ)」をはじめとしたレストランで味わうことができます。
見た目は独特ですが、食感や味は鶏肉に似ており、いわれなければコウモリだとはわからないほど。それでも、コウモリの姿そのままで運ばれてくるので、人によっては食べることすらできないかもしれません。興味がある方はぜひチャレンジを!
この他に、パラオタイムでおすすめするパラオの食事を7つ紹介しています。
下記の記事もご覧ください。
パラオ旅行で人気のホテル
パラオにはおよそ40軒のホテルが点在し、ラグジュアリーなリゾートホテルをはじめ、家族経営の中規模ホテルや節約派にうれしい安宿まで、その種類はさまざまです。
中心地コロールにあるホテルも多く、食事や買い物へのアクセスもよいため、日本からの観光客やとくにダイバーに人気です。高級なホテルになるほど、オーシャンビューの部屋で寝泊まりできたり、プライベートビーチやスパが付いてきたりと、ぜいたくなリゾート感を味わえます。
ここでは、日本の旅行客にも人気なホテルをご紹介しましょう。
パラオ パシフィック リゾート(Palau Pacific Resort)
アラカベサン島に位置する位置する「パラオ パシフィック リゾート」は、通称PPRの名で親しまれるパラオNo.1リゾートホテルです。
ホテルから続く真っ白な砂浜のビーチは、なんと約300mにもわたり、シュノーケリングやカヤックなどを楽しむことができます。バーベキューエリアも併設されており、のんびりとした時間を過ごすには最高のロケーションです。
部屋はガーデンビュー、オーシャンビュー、スイートルーム、水上ヴィラの4タイプ。オーシャンビューの部屋からは美しい海だけでなく、赤く燃え上がるサンセットを眺めることもできます。
さらに、2019年5月にはパラオでも初めてとなる独立型のプール付きヴィラが開設され、水上バンガローのエリアがさらにグレードアップしました。
こまかなおもてなしの心も感じられる、リゾートにうってつけのラグジュアリーホテルです。
- ホテル名:パラオ パシフィック リゾート(Palau Pacific Resort)
- 所在地:Koror, Republic Of Palau 96940
- URL:https://www.palauppr.com/jp
パラオ・プランテーション・リゾート(Palau Plantation Resort)
中心地コロールに位置しながら、まさに隠れ家的リゾートと呼ぶにふさわしいほどそこには静寂が広がります。豊かな自然に囲まれ街の喧騒をまったく感じさせません。
木材や岩石、ヤシの葉といった自然の産物が使われた建物は、すべて自然と調和するよう設計されており、客室、レストラン、フロントとどこをとっても自然を感じられます。
マングローブ蟹が味わえるレストラン「フォレスト・ガーデン」や、ローカルのあじが楽しめるバー「ジャングルー・バー」も施設内で楽しめます。
- ホテル名:パラオ・プランテーション・リゾート(Palau Plantation Resort)
- 所在地:P.O.Box 1722, Koror, Republic of Palau
- URL:http://palauplantation.com/
ガーデン・パレス(garden palace)
2016年2月コロールのダウンタウンにオープンした「ガーデン・パレス」は、クチコミが高い人気ホテルです。便利なロケーションで、食事やショッピングを存分に楽しむことができます。
部屋タイプはスーペリアとデラックスの2種類で、全室にソファセットやキッチンが備わっており、調理器具や食器も用意されているため、パラオの食材を使った料理も楽しめます。無料でWi-Fiが使えるのもうれしいポイント。
屋上のスカイガーデンテラスでは料理を持ち込んだり、朝は無料の朝食を楽しむことも。空港送迎サービスも無料で含まれているため、はじめてのパラオ旅行でも安心して宿泊できます。
- ホテル名:ガーデン・パレス(garden palace)
- 所在地:P.O.Box 40692, Koror, 96940 Palau
- URL:https://garden-palace-palau.com/
さらに、パラオタイムズ編集部でおすすめする人気ホテル情報を一つの記事にまとめました。
ぜひこちらもご覧ください。
パラオならではのグッズやお土産が手に入るお店
せっかくパラオ旅行にきたら、その場所でしか買えないグッズ、友人や家族に配るお土産が欠かせません。
パラオのお土産はタピオカクッキーやノニジュースが人気で、ほかにもミルキーウェイの泥をつかった商品や海の生き物にも配慮された日焼け止めなど、女性にもうれしいお土産が揃っています。
バラマキ用に適した貝殻型のおしゃれなチョコレートも販売されているので、配りやすいように個包装のお土産を買うと良いでしょう。
ここでは、パラオならではのグッズやお土産を買えるお店をご紹介します。
WCTC ショッピングセンター
コロールの中心部にある、パラオ最大のショッピングセンターです。お土産やグッズに限らず、困ったらここに来るべきといえるほどのスポットです。
ローカル民が購入する現地の食材や、観光客向けに持ち帰りやすいお土産まで豊富に揃っています。お土産を揃えるうえでまずは立ち寄りたいスポットです。
- 店名:WCTC ショッピングセンター
- 所在地:Koror, Koror Island 96940, Palau
- URL:https://wctc-shopping-center.business.site/
アリーギフトショップ
コロールのダウンタウン、WCTCショッピングセンターからも近いおしゃれなギフトショップです。アクセサリーやTシャツなどカラフルで南国気分を味わえるグッズが購入できます。
雑貨以外にも食品のお土産も購入できるため、家族や友人用とバラマキ用のお土産を揃えられる便利なお店です。
- 店名:アリーギフトショップ
- 所在地:P.O BOX 1334 Koror. Palau
- URL:http://www.palau-impac.com/JIVE/Alii%20gift.html
パラオロイヤルギフトショップ
ダウンタウンのメインストリート沿い、パラオ唯一の郵便局の向かいに位置するオリジナルTシャツショップです。好きな絵柄とシャツを選べば、その場ですぐに自分だけのTシャツを作成できて、気軽に旅行の思い出を残せます。
Tシャツ以外にも、アロハシャツや帽子、サングラスなどのグッズやお土産品も充実しているので、お土産探しのついでにも立ち寄れます。
- 店名:パラオロイヤルギフトショップ
- 所在地:Medalaii, Downtown, Koror, Palau
- URL:https://www.palau-royal-resort.com/ja/facilities/gift-shop.html
この他にもおすすめするパラオのお土産情報は下記の記事からご覧ください。
パラオへの行き方|お得に行くなら経由便がおすすめ
自力で日本からパラオへの行き方として、グアム、ソウル、台北で乗り継ぐ経由便を利用するのをおすすめします。この3カ所の経由便であれば、日本全国から直行便が出ているため、地方在住の方でもアクセスしやすいです。
経由便の場合、トランジットの時間は購入する航空券によって異なりますが、時間が長いチケットの方が安い傾向にあります。
3カ所の経由便で利用する際に必要な、代表的な航空会社、フライト時間、運行スケジュールについて下記にまとめておきます。
【確認:新型コロナウィルスの影響について】
2020年106月現在、新型コロナウィルスの影響で、パラオを含む全世界を対象として「不要不急の渡航を止めてください」を示す危険情報(レベル2)が発出されています。パラオへの渡航者は入国後14日間、指定のホテルに隔離されることになっているのでご注意ください。
【グアム】
- 航空会社:ユナイテッド航空
- グアム経由のフライト時間:5.5時間
- 運航スケジュール:週6便
- ESTAは不要
【ソウル】
- 航空会社:アシアナ航空
- ソウル経由のフライト時間:7.5時間
- 運航スケジュール:週4便
【台北】
- 航空会社:チャイナ航空
- 台北経由のフライト時間:8.5時間
- 運航スケジュール:週4便
また季節によっては、JALやANA、スカイマークの3社から直行のチャーター便も運行されています(2020年3月現在)。しかし運行時期は、繁忙期や各社が定めた時期にしか利用できません。
直行便であれば、日本ーパラオの飛行時間は約4.5時間と経由便とは違って大幅に時間を短縮できますが、その分チケットの金額が高くなるため(約15万前後)注意が必要です。
各社の運航スケジュールは以下の通りです。
- 【JAL】ゴールデンウィークや7〜9月に数便
- 【ANA】2月に数便
このほかに、ツアー会社に航空チケットの手配をしてもらう手段もありますが、代行費などの兼ね合いから別途料金はかかってしまいます。なるべく旅費を安く抑えたい方は、日本から経由地までの便をLCCなどを利用して、ご自身で航空券を手配するのがおすすめです。
パラオに行く際には、旅行の日程や予算、発着時間や経由地などを考慮し、ご自身にあった航空券を購入しましょう。
パラオに行く前に知っておきたいマナー・文化
ここからは、パラオに行く前に知っておきたいルール・文化を紹介します。海外旅行の際に気になるチップについてや、移動手段についても解説しています。
- チップ:パラオにはチップの文化がありません。しかし、大手のホテルではチップが半分常識となっているところもあるようです。無理にチップを用意する必要はありませんが、気持ちの良いサービスを受けたときに渡すといいいでしょう。例えば、荷物を1つ運んでくれたら1USドルが目安です。
- キャンプ:パラオの海辺や広場でキャンプやBBQをしたい場合は、必ず許可を取りましょう。また、食事付き無人島キャンプツアーをやっている会社もあるので、そちらに参加するのもいいでしょう。
- タクシー:パラオのタクシーは数も少なく、値段もメーターで測るのではなく事前交渉なので、信頼できるホテルや観光地のスタッフに呼んでもらうことをおすすめします。
また、各国での公共交通機関事情は異なり、移動手段に困る場合も多いでしょう。パラオでの移動手段でおすすめなのは、レンタカーです。パラオでは日本の運転免許証を使用して車を運転することができます。しかし、交通ルールが異なるのでしっかりと確認してから運転しましょう。以下の記事ではおすすめのレンタカー会社や交通ルールをまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ|南国を満喫できるパラオは、日本からはじめての旅行にもおすすめ
今回は、はじめてのパラオ旅行を検討している人に向けて、旅行計画の立て方とパラオの魅力お伝えしました。
美しい海に囲まれた島国・パラオは、まさにリゾート気分を味わうにはすばらしい環境が整っています。エメラルドグリーンの海でダイビングやシュノーケリングを楽しみたい方は、ぜひパラオへ足を運んでみてください。
日本と時差もなく、親日家も多いため比較的コミュニケーションがとりやすい国でもあるので、日本からの旅行先としておすすめできる国です。ぜひ、思う存分のパラオの絶景を満喫してみてくださいね!