防水カメラは、機種によって「防水性能」が異なります。水中撮影をしたいのか、釣りやキャンプなどのアウトドアで使いたいのか、など目的に合わせて選びましょう。
本記事では、防水カメラを購入する前に知っておきたいポイントをまとめ、おすすめの防水カメラを利用シーン別に紹介しています。
一眼レフやスマホを防水する方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
▼パラオタイムス編集部おすすめの防水カメラ
防水カメラの種類
防水カメラには、初心者におすすめのコンパクトデジタルカメラ、ハンズフリーで撮影できるアクションカメラ、使い捨てなど種類があります。
下記に、防水カメラの種類と特徴をまとめました。
- コンパクトデジタルカメラ
初心者におすすめの防水カメラで「コンデジ」とも呼ばれています。持ち運びしやすく、比較的リーズナブルなのが特徴です。
- アクションカメラ
アクティビティ中の使い勝手や耐久性に優れている防水カメラです。静止画だけでなく、臨場感あふれる動画も手軽に撮影できます。専用ストラップを装着するとハンズフリーで使用可能。
- 360度カメラ
ダイナミックなパノラマ映像を撮影できる防水カメラです。屋内外問わずさまざまなシーンで活躍します。操作自体はシンプルなので、初心者にもおすすめです。
- インスタントカメラ(使い捨てカメラ)
デジタルではなくフィルムを使ったカメラで、アナログな仕上がりが魅力。使い捨てを探している方は、水中撮影もできる「水に強い写ルンです」がおすすめです。
防水カメラを購入する前に確認したいポイント4つ
防水カメラは、機種によって「防水性能」が異なるので、目的に合わせて選ぶことが大切です。ここからは、防水カメラを購入する前に必ず確認しておきたいポイントをご紹介します。
1. 防水性能
カメラの防水性能は「防水等級(IPX)」と「耐圧水深」によって決まります。
防水等級は、IPX0からIPX8まで9段階あり、数字が大きいほど防水レベルが高いことを意味します。防水と記載されているカメラは、ほとんどが最高等級であるIPX8となっています。
防水規格 | 保護レベル |
---|---|
IPX0〜3 | 防水性能はあまり優れていない。 |
IPX4 | 多少濡れても影響を及ぼさないレベル。日常生活の防水対策におすすめ。 |
IPX5〜6 | いかなる方向から水がかかっても影響を及ぼさないレベル。 |
IPX7 | 規程の条件下(水面下15cm〜1m、30分間)であれば、水没しても影響を及ぼさないレベル。カヤックなどのアクティビティ、釣り、スキーやスノボでの使用におすすめ。 |
IPX8 | 水面下で使用しても影響を及ぼさないレベル。いわゆる完全防水モデル。シュノーケリングやダイビングなど水中撮影におすすめ。 |
防水カメラを選ぶうえで、とくに意識しておきたいポイントが「耐圧水深」です。
耐圧水深は「水深〇m」のように設定されているので、ダイビングなど水中撮影を考えている方は必ずチェックしましょう。たとえば、耐圧水深30mの防水カメラであれば、水深30mまで水中撮影が可能です。
2. F値
カメラ初心者や子ども、水中撮影をしたい方は、F値の小さい防水カメラを選びましょう。
F値とは「絞り値」とも呼ばれ、レンズの明るさを示す指標です。F値が小さいほど、シャッター速度も早くなるので、手ブレが少なくなります。
それだけでなく、F値が小さい防水カメラは、レンズを通る光の量が多くなるので、明るい写真を撮ることができます。
とくに、ダイビングやシュノーケリング、川遊び、釣りなどのアクティビティで使用したい方は「F値の小さい防水カメラ」を選びましょう。
F値の最小が2.0〜2.8程度の防水カメラがおすすめです。暗い場所でも、明るい写真を撮ることができますよ。
3. スマートフォンとの連携機能
防水カメラのなかには、BluetoothやWi-Fiなどで撮影データを自分のスマートフォンに素早く送ることができる製品があります。
このようなタイプは、「写真をすぐにSNSにアップしたい」「スムーズにパソコンに取り込みたい」と考えている方にぴったりです。
また、スマートフォンとの連携機能が備わっていれば、写真データの管理もかんたんに。仮にカメラ本体の容量がいっぱいになっても、スマートフォンなどの機器に残しておきたいデータを送ることで、すぐに撮影を再開できます。
4. 手ブレ補正
シュノーケリングや釣りなど、アクティビティ中の撮影を考えている方は「手ブレ補正機能」がある防水カメラを選びましょう。
手ブレ補正は、キレイな写真を撮影するのに欠かせない機能です。アクティビティ中は、どうしても手ブレしやすくなるので、手ブレ補正機能がある防水カメラをおすすめします。
また、手ブレ補正機能に優れた防水カメラは、初心者や子どもにもおすすめです。かんたんにキレイな写真を撮ることができますよ。
次章から、おすすめ防水カメラを目的別に紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
ダイビングにおすすめ!水中で使える防水カメラ3選
ここでは、水中撮影ができる防水カメラを紹介しています。耐圧水深に優れた防水カメラを厳選しているので、とくにダイビングやシュノーケリング中の利用におすすめです。
小さな海の生き物も撮影できる|OLYMPUS(オリンパス)Tough TG-6
出典:楽天市場公式サイト
ダイビングに限らず、さまざまなアウトドアやアクティビティで活躍する防水カメラの王道機種。最大水深15mまでの防水性能や-10℃までの耐低温、2.1mの耐衝撃など、タフな環境での撮影に最適な耐久性を備えています。
水中でも被写体に1cmまで近づいて撮影できる「水中顕微鏡モード」や、フィッシュアイコンバーター(全周魚眼、対角魚眼)に対応しているなど、水中モードが充実しています。
また、Wi-Fi機能がついているので、撮影した写真をスマホに直接転送できます。機能性が非常に高いので、持っておいて損はない防水カメラです。
- 参考価格:4万2,279〜5万2,470円
- 有効画素数:1200万画素
- 防水レベル水深15m、60分までの撮影
- 光学ズーム4倍
- 開放F値:W2.0~T4.9
- 手ブレ補正機能
- 購入はこちら: オリンパス Tough TG-6| Amazon
Tough TG-6の水中顕微鏡モードなら、全長5mmしかない「デングモウミウシ」も、はっきりと撮影可能!
ハウジングなしで水深30mまで可能|Nikon(ニコン)COOLPIX W300
出典:楽天市場公式サイト
NikonのCOOLPIX W300は、開放F値2.8〜4.9、光学ズーム5倍、手ブレ補正機能がついている防水カメラです。ハウジングなしでも、最大水深30mまで撮影することができる本格派。
COOLPIX W150と比較すると、タフ性能(防水・耐衝撃性・防じん性)が進化しました。
また、新機能としてGPSや水深計、高度計が追加されています。どこの海で撮影したのか、水深何mでの撮影なのか、ひと目で確認できるので、ダイバーから高い評価を得ています。
さらに、超高精細な4K UHD動画も撮影できるので、写真だけでなく、動画も楽しみたい方にもおすすめです。
- 参考価格:2万8,300〜3万1,500円
- 有効画素数:1605万画素
- 水深30m、60分までの撮影が可能
- 光学5倍ズーム NIKKORレンズ
- 開放F値:2.8~4.9
- 手ブレ補正機能
- Bluetooth/Wi-Fi機能搭載
- 購入はこちら:Nikon COOLPIX W300 | Amazon
臨場感あふれる写真や動画撮影が可能|GoPro
出典:楽天市場公式サイト
Go Pro(ゴープロ)は、迫力のある写真や動画が撮影できるアクションカメラです。防水性能も高く、水深10mまでハウジングなしで撮影できます。
臨場感のある写真や動画が撮影できるので、SNS映えもバッチリ。手ブレ補正機能がついているので、カメラ初心者でも簡単に撮影できるのが特徴です。
また、専用のハウジングを使用すると、水深60mまでの撮影が可能。ダイビングやシュノーケリングで水中動画を撮りたい方におすすめです。
- 参考価格:43,000〜55,880円
- 画質:4K
- 水深10m
- 手ブレ補正機能
- Bluetooth、Wi-Fi機能搭載
- 購入はこちら:GoPro | Amazon
釣りやキャンプにおすすめ!タフネス仕様の防水カメラ3選
釣りやキャンプなどアウトドアに適しているのは、落としても壊れにくい耐衝撃性や、耐寒性に優れた防水カメラです。ここでは、タフネス仕様の防水カメラを紹介しています。
自動でピントを合わせる機能あり!Nikon(ニコン)COOLPIX W150
出典:楽天市場公式サイト
NikonのCOOLPIX W150は、開放F値3.3〜5.9、光学ズーム3倍、手ブレ軽減機能(静止画)がついた防水カメラです。ハウジングなしでも、最大水深10mまで撮影することができます。
被写体を予測し自動でピントを合わせる「ターゲットファインドAF」を採用しているので、釣ったばかりの魚もキレイに撮影できます。さらに、耐寒・防塵・防砂に優れているので、スキー場やキャンプ場などアウトドアで活躍するでしょう。
子どもも使いやすいのが特徴で、家族みんなで使えるデザインになっているのが特徴です。 また、Bluetooth機能がついているので、画像をスマホに直接転送できます。
- 参考価格:1万8,900~2万790円
- 有効画素数:1317万画素
- 水深10m、60分までの撮影が可能
- 光学3倍ズーム NIKKORレンズ
- 開放F値:3.3~5.9
- 手ブレ補正機能(動画)
- 手ブレ軽減機能(静止画)
- Bluetooth機能搭載
- 購入はこちら:Nikon「COOLPIX W150」 | Amazon
タフネス仕様でコスパ最強の防水カメラ|富士フイルム FinePix XP140
出典:楽天市場公式サイト
タフネス性能と機能性を兼ね備えた、富士フィルムのコンパクトデジダルカメラ「FinePix XP140」。価格は2万円前後のため、コストを安く抑えて購入したい方におすすめです。
防水性能は耐圧水深25mと水中撮影も可能です。また、防水性能だけでなく「1.8mの耐衝撃」「-10℃の耐寒」「防塵機能」が備わっているため、さまざまなアウトドアシーンで迫力ある写真を撮影できます。
さらに、光学式手触れ補正、4K動画の撮影、スマホへの画像自動転送機能などもあるため、使うたびに値段以上の価値を感じられる防水カメラだといえます。
- 参考価格:2万6,356円
- 有効画素数:約1635万画素
- 水深25mまで撮影可能
- 光学5倍ズーム
- 手ブレ補正機能
- Bluetooth機能搭載
- 購入はこちら:富士フイルム FinePix XP140|楽天市場
アウトドアに最適なアクションカメラ|Nikon(ニコン)KeyMission 170 BK
出典:楽天市場公式サイト
一眼レフやコンデジのメーカーとして有名なNikonが販売しているアクションカメラです。
ハウジングなしで水深10mまで対応、耐寒-10℃、防じん性能にも優れています。2mからの落下衝撃にも耐えることができるので、岩場に落としても安心です。キャンプや釣りなど、さまざまなアウトドアシーンで活躍するでしょう。
超広角170°のレンズを採用しており、迫力のあるワイドな映像を高画質4Kで録画可能。静止画だけでなく動画を撮りたい方におすすめです。
2017年にはグッドデザイン賞を受賞、デザイン性の高さも魅力のアクションカメラとなります。
- 参考価格:3万1,604円〜
- 画質:4K
- 水深10mまで撮影可能
- 手ブレ補正機能
- スマホへ転送できるSnapBridge搭載
- 購入はこちら:Nikon KeyMission 170 BK|楽天市場
子どももラクラク使える!おすすめの防水トイカメラ3選
キッズカメラは、かんたんに操作できる子ども用のカメラです。ここでは、水がかかったり落ちたりしても壊れにくい、耐水・耐衝撃性に優れた防水カメラを紹介しています。
子どもにカメラを持たせるのは少し怖いという方も、ぜひ参考にしてくださいね。
4歳から使える子ども用アクションカメラ|DROGRACE
出典:楽天市場公式サイト
DROGRACEのトイカメラは、4歳以上の子どもにおすすめのアクションカメラです。4倍ズーム、3枚連続撮影、タイマー撮影などに対応しており、本格的なカメラとなっています。
自動で顔にフォーカスする顔認証もあるので、子どももかんたんに撮影できます。静止画だけでなく、フルHDの動画撮影もできるのが魅力です。
防水ケースも付属しており、装着すると水深30mまで撮影できます。日常生活からアウトドアまで、さまざまなシーンで活躍するでしょう。Amazonのレビュー評価も高い商品です。
- 参考価格:4,298円〜
- 防水ケース装着で水深30mまで対応可能
- 4倍ズーム、連写、タイマー撮影、顔認証あり
- 最大32GBのメモリー容量、SDカードにも対応
- 購入はこちら:DROGRACE キッズカメラ|楽天市場
落としても壊れにくい防水トイカメラ|BlueFire
出典:楽天市場公式サイト
BlueFireのトイカメラは、6歳以上の子どもにおすすめのデジタルカメラです。40種類ものフレームが用意されており、さまざまな写真を撮ることができます。
防水ケースが付属しているので、水遊びをしながら撮影することも可能。水深10mまで対応しているので、海やプールで水中撮影することもできます。
また、カメラは柔らかいシリコンカバーで包まれているので耐衝撃性があります。子どもが地面に落としても壊れにくいのも魅力といえるでしょう。
なお、防水ケース付属なしの場合は、2,000円以下で購入できます。
- 参考価格:3,299円〜
- 800万画素
- 防水ケース装着で水深10mまで対応可能
- デジタル4倍ズーム
- 購入はこちら:BlueFire トイカメラ|楽天市場
大人も楽しめる防水トイカメラ|Canon(キヤノン)アソビカメラ iNSPiC REC FV-100
出典:楽天市場公式サイト
Canon(キヤノン)のアソビカメラは、子どもだけでなく大人も楽しめる本格派。耐圧水深2m、防じん性能、耐衝撃性を備えているタフネス仕様なのでアウトドアにも重宝します。
低画質のトイカメラが多いですが、アソビカメラは約1300万画素と高画質。また、写真だけでなくフルHD動画も撮影できるほか、スマホと連携すればリモート撮影も可能です。
ディスプレイレスなので、撮影した写真や動画はスマホに転送するまで確認できないなど、フィルムカメラのような楽しさもあるのが魅力といえるでしょう。
- 参考価格:1万5,595円
- 有効画素数:約1300万画素
- 水深2m、静止した状態で30分まで撮影が可能
- 動画撮影時のみ手ブレ補正機能あり
- Wi-Fi、Bluetooth機能搭載
- 購入はこちら:キヤノン iNSPiC REC FV-100|楽天市場
防水グッズを活用して防水カメラに変身させよう
防水カメラを購入しなくても、今お持ちのカメラやスマホを防水仕様にすることも可能です。ここでは、カメラやスマホに使える防水グッズを紹介しています。
カメラ用の防水ハウジング、レインカバー
防水ハウジングやレインカバーを装着すると、防水性能を高めることができます。
防水ハウジングは、メーカーが型番ごとに純正品を販売しているので、お持ちのカメラに合ったハウジングを使用しましょう。防水ハウジングには「水深◯m」と耐圧水深が設定されているので、水中撮影が可能になることもあります。
また、雨や水からカメラを守りたいという方は、レインカバーがおすすめです。防水だけでなく、防塵・防砂に優れているタイプもあるので、アウトドアでも活躍するでしょう。
スマホ用の防水ケース
気軽に防水カメラを使いたい方は、スマホを防水仕様にしましょう。スマホ専用の防水ケースを装着すると、防水性能を高めることができます。
ダイビングの水中撮影に使えるほど防水性能の高いケース、海水浴におすすめの水に浮くタイプなど、製品によって機能が異なるので、利用シーンに合わせて選んでください。
出典:楽天市場公式サイト
おすすめの防水ケースや選び方は「スマホの防水ケースおすすめ6選|水中撮影や海など利用シーン別に紹介」にて解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。
防水カメラを使う頻度が少ない方はレンタルサービスがおすすめ
防水カメラを購入したいけど使いこなせるのか不安、防水カメラを使う頻度が少ないという方は、専用のレンタルサービスを利用するのをおすすめします。
家電・カメラのレンタルをネットで提供している「Rentio」では、2,000種類以上の機材を取り扱っており、その豊富なラインナップと手軽に安くレンタルできるサービスにより人気を集めています。
また、ダイビングやシュノーケリングで防水カメラを使いたい方は、マリンショップでレンタルできるので活用すると良いでしょう。
まとめ|自分に合った防水カメラを選ぼう!
防水カメラは、夏しか使わないイメージがあるかもしれませんが、普段使いもできる便利アイテムです。海やプールだけでなく、ウィンタースポーツや登山でも活躍します。
また、防水ケースを活用すると、今お持ちのカメラやスマホを「防水カメラ」にすることも可能です。自分の目的や予算に合わせて選びましょう。
水中撮影に強いおすすめの防水カメラは「ダイビングにおすすめの水中カメラ8選!選び方や価格を徹底比較」にて紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
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