シュノーケリングとダイビングは、どちらも海で楽しめるマリンスポーツですが、その違いを実はよく知らないという方も多いはず。
本記事では、シュノーケリングとダイビングを徹底比較。資格や免許の必要性、泳げなくてもできるのか、観察できる生き物、ツアーの費用の違いなどを一挙にご紹介していきます。
今年こそ、新しいマリンスポーツに挑戦してみたいという方は、ぜひ参考にしてください。
シュノーケリングとダイビングの違い
シュノーケリングとダイビングは、必要な道具、潜る深さ、年齢制限が異なります。
- シュノーケリング
必要道具:マスク、フィン、シュノーケル
潜る深さ:潜らない
年齢制限:2歳以上
- ダイビング
必要道具:ウェットスーツ、タンク、レギュレーターなど
潜る深さ:体験ダイビングでは12mまで、ライセンス有だと12m以上
年齢制限:基本的に10歳以上
ダイビングは、海中深くまで潜るため、タンクやレギュレーターといった器材の操作方法や緊急時の対処方法を学ぶ必要があります。
そのため、シュノーケリングと違い、基本的にはライセンスが必要になってくることや、10歳以下の小さなお子様はできないことをまずは頭に入れておきましょう。
ここからは、シュノーケリングとダイビングについて、さらに詳しく解説しています。マリンスポーツを選ぶときの参考にしてください。
シュノーケリング
シュノーケリングは、水面にプカプカと浮かびながら、海中を観察するマリンスポーツです。
ダイビングと違い、海に潜ることはありません。
必要な道具は、マスク(水中メガネ)、フィン(足ヒレ)、呼吸に必要なシュノーケルの3つとなります。
ツアーでは、安全のためライフジャケットを着用するので、泳ぐのが苦手な方でも大丈夫。水に沈むことはないので、安心してくださいね。
2歳の小さな子どもから、60〜70歳代の高齢者まで、老若男女問わず楽しむことができます。
詳しくは、「初心者でもシュノーケリングを楽しむために知っておきたいこと!必要な道具や注意点を解説」で説明しています。
ダイビング
ダイビングは、タンクを背負い、水中で呼吸をしながら海中を散策するマリンスポーツです。シュノーケリングとの大きな違いは、空気を吸うために必要なレギュレーターなど、重器材を着用すること。
泳げない方は、重器材を身につけると沈んでしまうのでは、と心配になりますよね。ダイビング器材やウェットスーツは、 水面に浮くように作られています。実際に、泳ぐのが苦手なダイバーも少なくありません。
体験ダイビングでは、水深12mまで潜ることができます。潜る前には、呼吸方法など基本スキルや、トラブル対処法についての講習を必ず受けます。ダイビング中は、ライセンスを保有しているインストラクターが付きっきりなので、初めての方でも安心です。また、水深12m以上を潜る場合は、ライセンスが必要となります。
年齢制限は、基本的に10歳以上になります。水圧がかかる深さまで潜ることもあり、シュノーケリングよりも年齢制限が厳しいのが特徴です。上限はないので、60〜70歳代の高齢者もダイビングを楽しむことができます。
番外編|スキンダイビング
スキンダイビングは、ダイビングのような水中呼吸装置を使わず、海に潜るマリンスポーツです。シュノーケリングと同じく、マスク(水中メガネ)、フィン(足ヒレ)、シュノーケルの3つを着用します。
スキンダイビングの体験ツアーに参加し、潜り方を習得すれば、初心者でも水深5mほど潜ることができます。ライセンスは不要なので、誰でも挑戦できます。
水中呼吸装置を使用せずに海に潜る「スキンダイビング」、水面を浮かびながら海の中を楽しむ「シュノーケリング」、水中で呼吸をしながら海に潜るのが「ダイビング」です。
シュノーケリングとダイビングの違いを5つ解説
シュノーケリングとダイビングでは、ライセンスの有無、観察できる生き物、体験ツアーの料金などが異なります。
- シュノーケリング
年齢制限 :2歳以上
ライセンスの有無:必要なし
観察できる生き物:少ない
体験ツアーの費用:2,500〜5,000円
ツアーの所要時間:2時間(水中45〜60分)
- ダイビング
年齢制限 :基本的に10歳以上
ライセンスの有無:必要あり(体験ダイビングではなし)
観察できる生き物:多い
体験ツアーの費用:8,000〜15,000円
ツアーの所要時間:2時間以上(水中20〜30分)
ここでは、シュノーケリングとダイビングの違いを詳しく解説しています。
1.年齢制限
シュノーケリングとダイビング、どちらも「年齢制限」があります。
シュノーケリングの場合、2歳から参加できます。ライフジャケットを着るので、子どもが泳げなくても問題ありません。マリンショップによって、体験できる年齢が若干異なるので注意しましょう。
一方、ダイビングの場合、参加条件は10歳以上というマリンショップがほとんど。ダイビングライセンス(Cカード)も10歳から取得できます。数多くはないですが、8歳から参加できるマリンショップもあります。
また、シュノーケリングやダイビングに上限はありません。健康状態に問題がない方であれば、60〜70歳代の方でも海中を楽しむことができます。
2.ライセンスの有無
シュノーケリングに資格はありません。一方、ダイビングは、民間団体が発行しているライセンスがあります。
体験ダイビングのみライセンスは不要なので、誰でも楽しむことができます。とはいえ、体験ダイビングで潜れるのは12mまで。ダイビングを趣味にしたい方は、ライセンスを取得しましょう。
ダイビングライセンス(Cカード)の種類や費用に関しては、「ダイビングライセンスの種類|Cカードの取得メリットや特徴の違いとは」で解説しています。詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
3.観察できる生き物
シュノーケリングやダイビングは、海や季節によって観察できる生き物が変わってきます。どちらも、色鮮やかな魚やサンゴ礁、ウミガメやジンベイザメなどの大物まで、たくさんの生き物を見ることができます。
特に、ダイビングは海に潜るので、シュノーケリングよりも多種多様な生き物を観察できます。たとえば、マンボウはシュノーケリングでは出会えません。
水面から海をのぞく「シュノーケリング」と、海に潜る「ダイビング」とでは、見える世界も違ってきます。見てみたい生き物を決めて、シュノーケリングかダイビングかを選ぶのも良いでしょう。
4.体験ツアーの費用
体験ツアーの費用相場は、シュノーケリングで5,000円以下、ダイビングで10,000円前後です。ウェットスーツなど、必要なものすべて込みの料金となります。
たとえば、沖縄でシュノーケリングをする場合、費用の目安は2,500〜5,000円となります。一方、沖縄の体験ダイビングは、8,000〜15,000円が費用の目安です。
シュノーケリングやダイビングは、他人と一緒に潜る合同プランか、1グループに専属ガイドをつける貸切プランか、ポイント(潜る場所)などにより料金が異なってきます。
5.所要時間
シュノーケリングの所要時間は、おおよそ2時間です。そのうちシュノーケリングを楽しむ時間は45〜60分ほど。ツアーによって異なります。
ダイビングの所要時間は、ポイント(潜る場所)によって決まります。ポイントが近いと2時間ほど、遠い場合は3〜5時間と長時間に及びます。器材の準備や安全のためのインストラクション、船での移動などがあるので、実際にダイビングをする時間は20〜30分となります。
シュノーケリングとダイビング、どちらがおすすめ?
気軽に海を楽しみたい方は「シュノーケリング」、海を満喫したい方は「ダイビング」がおすすめです。
ダイビングの場合は、減圧症のリスクを避けるため、ダイビング後は最低18時間は飛行機に乗れません。旅行日程に余裕があるかどうかで決めるのも良いでしょう。
シュノーケリングは、近場の海からリゾート地まで、さまざまな場所で体験できます。なかでも、特におすすめスポットをまとめました。
- 沖縄
- 伊豆
- ハワイ
- プーケット
- バリ島
- フィジー
- モルディブ
ベストシーズンなど詳しい詳細は、「国内・海外のおすすめシュノーケリングスポット12選|魅力やベストシーズン」で紹介しています。
次に、現役ダイバーが憧れる、ダイビングのおすすめスポットをまとめました。
- 沖縄
- 伊豆
- パラオ
- グレート・バリア・リーフ(オーストラリア)
- セレベス海(マレーシア)
- ラパス(メキシコ)
- 紅海(エジプト)
どのような景色が見られるのかは、「国内・海外のおすすめダイビングスポット39選|ダイバーなら一度は潜りたい世界の絶景」に写真を掲載しています。ぜひ、旅行計画の参考にしてくださいね。
まとめ|どちらも泳げなくても楽しめるマリンスポーツ
シュノーケリングとダイビングは、カナヅチで泳げない方でも、安心して挑戦できるマリンスポーツです。
シュノーケリングは、費用も5,000円以下と安く、所要時間も2時間なので、気軽に参加できます。一方、ダイビングの費用は、10,000円前後と安くはありません。所要時間は2時間以上かかる場合も多いですが、シュノーケリングより多種多様な生き物を観察できる魅力があります。
どちらを選んでも海中景観を思う存分楽しむことができます。旅の思い出に残るので、チャレンジしてみてくださいね。
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